(教会から少し離れた、旧市街の雰囲気を感じる人通りもそれなりにある場所。足元から巻き上がるような風が吹き、その中心に”2人”の姿が現れた。道行く街人たちが驚きの目でその光景を見ている。)
ルト「(浮遊感のあった脚が地面についたのを感じ、ぎゅっと密着したままの体勢から少し離れ、一度顔を見上げてから周囲に目を向けた。)なぜこんな目立つ場所に……、貴方のそれは当たり前の魔術では無いのですからね。(風に舞ったシスターベールを片手で抑えている。)……でも。よかったです。私としてもあの”ごっこ遊び”は快いものではありません。」
マヘス「(きつく抱き締めていた手をぶっきらぼうに離した。先程とは打って変わって顔を前へ向けたまま、不機嫌そうに立っている。)…具合が悪くて街の病院に行ったってことになってっからな。他に行くとこもねえし。(ハ、と面白くなさそうに息を吐く。そこでようやく顔をルトのほうへ向けた。)…………イヤならそう言やァいいんだ。……ま、お前は断れねえだろうからな……。……今度から、何かされたり、されそうになったりしたら俺に言え。穏便に“無かったこと”にしてやる。(そう言うと、さっさと歩き出す。)」
ルト「(少し目線が下がって、長い睫毛がその瞳に映った僅かな感情を隠してしまう。歩き出したマヘスの少し後ろを歩いてついていく。)あ、……待ってください。私にもわからないんです、何が嫌で、何がそうでないのか。 ……そうと思って神父様に伝えに行く頃にはもう私、は……(気が散っているのか、その先の言葉が止まった。その辺の店のガラス越しに見える美しい装飾品などをぼんやり見ながら歩いている。)」
マヘス「…………。(少し離れたところで立ち止まった。その背中から感情は読み取れないが、不機嫌や怒りとはまた違う雰囲気で。)………お前は、自分の感情に無頓着なのかもしれねえな。……いや。無頓着という言葉は違うな。俺にはわからねえ考え方だが、たぶん、自覚が薄いんだろう。…………。(誰かがヒソヒソ話す声や石畳に跳ね返る靴の音、街の喧騒が嫌でも耳に入ってくる。煩わしそうに片方の耳に手を当てた。)…………人が多い。ルト、もう少し静かなところへ連れて行ってくれねえか。(振り向いて手を伸ばした。暗に、自分から離れるなと釘を差したつもり。)」
ルト「……自覚が薄い。(言われた言葉をそのまま返した。)よく、無感情とか、感情が薄いと言われます。そうではないんです。私にも感情はあります。ただ、それを表す術を持たないだけで………。(その表情を見て、ゆっくりと頷いた。伸ばされた手を祈るように両手で包み込んでから、引き寄せて歩き出す。)もう1つ向こうの通りに行きましょう。」
マヘス「…………。(しっかりと振り向き、黒眼鏡の奥から濁った目で真っ直ぐ見つめた。)………そうか………。(手で口元を覆って、少し考え込む。伸ばしたほうの手が温かさを感じ、手慣れた様子でほんの少しだけ後ろに寄り添い、歩き始めた。)……そういうところは少しずつ変えていったほうがいいな。この街には、お前をうまく利用しようとする人間が多すぎる。……ま、二人で生活すりゃァもう少しマシにはなるかもしれねえがな。」
ルト「私も人間ですから、持つべきものは持っています。ここに来る前は、本当に何も持たない人間でしたが、(そのまま優しく手を引いて歩いていたが、ほんの少し後ろを気にするような素振りを見せた。)……2人で生活?私と、……。(思わず足を止めて、じいっと見つめた。困惑しているだろうが、それが顔に出ることはなかった。) 」
マヘス「………何も、(そこで言葉を区切った。何か思い出しているようで、俯き僅かに表情を曇らせた。)……持っていなかった、か……。………?(足を止めたのに気付いて自分も立ち止まった。何かを待っているのにようやく気付くと、ああと声を上げた。)修道院にいちいち戻ってたら時間が惜しいっつってたろ?今日からはアッチじゃなくてコッチ(神父達の居住空間)で住め。飯も風呂も、寝るのもな。………で、だ。それにはチョットした問題があってな……。(どこか決まりが悪そうに首を傾げた。)」
ルト「あっちではなく、こっち。(しばらく考えてから、ぱちくりと瞬きをして、)……私はそちらにいるのがよくないからと、修道院に住まうことになりました。ですが、(ん、と言葉を選んだ。)……私の身体ばかりが大人になって、”こちら”でも多少の問題が生じているらしいというのは、ミラから聞かされています。 ……神父様の仰る問題、とは?」
マヘス「毎月遠路はるばるやってきて、お前の身体を文字通り舐め回して帰って行くクソ豚色キチ野郎の存在だけでも“多少”の域を超えてンだろ……ああクソあの◯◯◯◯野郎、ミラにまで詰め寄りやがって。一発殴りてえな。………んン、あー……。俺ァ目が見えないからよう、あんま掃除が行き届いてなくてな……ソノ……使えるベッドが……あまり無いっつーか……ウン……(歯切れが悪い。)」
ルト「舐め……………神父様、そのような卑猥なことを人通りのある場所で言うのは、やめてください。私はシスターなので、ふしだらな生活をしていると誤解されては困ります。 (少し首を傾げた。)……?
それなら、私が掃除をします。整うまでは私は床で寝て構いません。」
マヘス「……事実だろ?お前がふしだらだとは言ってない。信徒のほうだ。…俺が言うのもなんだが、あいつら神に祈りに来るどころかお前を拝みに教会に来てンじゃねえか。面白くねえ。(言葉通り面白くなさそうな顔で。)
……あー……掃除は正直助かる……使ってねえ部屋は風通しくらいしかしてなくてな。ま、今日は俺の部屋で寝たらいい。………。……俺は椅子並べりゃなんとかなるし。」
ルト「信徒の皆さんにも、信仰心の強弱はあります。それを言うなら貴方だって、 (はたと動きを止めた。顔を背けて道の先を見ている。)…………魔力の流れがおかしい。(繋いだ手に力が入り、思わずぎゅっと握った。) ……!(次の瞬間には手を離して前方に飛び出している。)」
(突然、2人の前方にあった建物の壁にぽっかりと穴が空き、そこから大量の魔力が流れ出した。黒く渦巻くそれがつぎつぎに生物のようなものを形成していく。)
マヘス「ハッ、俺は聖職者になりたかったわけじゃあねえからな。本気で神を敬ってンならお前にうつつを抜かすことも、…………?(言葉を区切ったまま黙っているルトに怪訝そうな顔をした。)…………!!(手を握る力に何が起こったか察し、前方に目を凝らす。決して見える訳ではないのだが…)…………おい、ルト。気をつけろ。(低く、落ち着いた声で。)」
ルト「(腰のベルトに差した刀を抜いて両手で持ち、”対象”の胴体を断ち切ろうと真横に振り切った)……っ、(が、思いの外硬く刃が途中で止まる。とんと地面を蹴って敵の腹の辺りに足をかけると後ろ向きに刃を引き抜き、その勢いのまま宙を返って地面に着地した。)実体がある。物理も魔術も通りそうです。…………あの穴。以前にもあれと似た現象を見たことがあります。だとしたら、あれが塞がるまではほとんど無限に魔物が…………、」
マヘス「……………。(見えない目を細めてルトの動きを追おうとしている。地面に着地したらしいのを認めると一度目を瞑ってゆっくりと瞼を開けた。)こんな街中まで出てきやがるようになったか…。……お前、穴塞ぐ方法は知ってるか?」
ルト「………………。いえ、私には……、結果的に塞がったというだけで、私が何をしたのか私にもわからないんです。(はっとしたように顔を上げて)おしゃべりしている暇はありません、まだまだ来ますよ…!」
(穴から溢れ出た液体のように魔力が撒き散らされ、水よりもっと質量があるようなぼたぼたと言う音を立てて地面に落ちた。そこから黒に近い灰色の魔物が何体も形成されていく。人に近い骨格をもつそれは、皮膚らしきもの持たず骨に所々筋肉をつけただけのような姿。鋭い牙をもち、手足が何本も生えたもの、角が生えたもの、大きさの大小も個体差があるが、一様に目や胸部など身体の奥が燃える炎のように橙色にゆらゆらと光っている。それらが一斉に動き始めると、周囲の街人たちが悲鳴をあげて逃げ惑い、街の中は混乱状態に。)
マヘス「…………………そうか。(たった一言そう呟くと、逃げ惑う者達のほうへ身体を向けた。)………慌てるな!!皆教会へ逃げろ!!後ろを見ンじゃねえ、走れ!!!女子供を先に行かせろ!!!(叫びながら一振りのナイフを取り出し構えた。よく手入れされており、刃が陽の光を一瞬反射した。)
……………………!!(なんの躊躇いもなく前方へ飛び出した。動く音を頼りに手近な魔物へ接近すると、身体を回転させながら横殴りに斬りつける。何度も斬り払うようにして相手の大きさや形状、肉質を確かめる。その硬さが得物を通じて伝わると顰めっ面をした。)」
ルト「(逃げる途中に転んだ街人に襲いかかろうとした魔物に追いつき、刀で斬りあげてからまた振り落とし、両肘から先を落とす。それが大きな咆哮を上げるのにも怯まず、胸から光が漏れ出している辺りに手をあて)こんな人の多い所で、(手の周りに集まった魔力が一気に放たれ、魔物は内部から爆発したように散った。)……たった2人で護りきれるでしょうか? 応援を呼んだ方が……っ!(言っている間に後ろから別の個体が迫る。振り返りながら刀を振り抜こうとするが、相手が斧のような重量のある武器を手に持っていたため鍔迫り合いになり、その先の言葉が止まってしまった。)」
マヘス「馬鹿野郎!(武器のかち合う音に振り向き、攻撃していた敵を蹴っ飛ばすと、ルトと競り合っている魔物に向かって助走をつけ大きく跳躍。武器のかち合う音から敵の位置に見当をつけ、風を纏わせて威力を高めたナイフの一撃を頭上から叩き込んで地面に捻じ伏せた。)……“これくらい”護れねえで、何護れるってンだ。えぇ?(厳しい物言いだが、声は落ち着いている。この状況の中、ゆっくりとルトを振り返って。)………ルト。(呼ぶだけでその先は言わないが、ゆっくりと伸ばした手で何を欲しているかを伝えた。)」
ルト「……重たい。明らかに変質してきている。これでは人間が淘汰されるのも…………、(自分へと伸ばされた手を見て、顔を上げた。光を受けて鮮やかに光る水色の目でじっとその顔を見つめる。)……はい。貴方の、仰せのままに。(刀を持った手を下げ、そのまま軽く目を閉じた。)」
マヘス「諦めンじゃねえ。次泣き言言ったらぶっ飛ばすぞ。俺が“こうなっちまった”以上、頼れるのはお前だけだ。(黒眼鏡を外しながらルトに歩み寄る。ナイフを持っていない手でベールを捲り、その透き通るような肌を露わにして)………頼られる奴が、弱音吐くんじゃねェ………、………!(一息にその首筋に喰らいついた。肉を断つ嫌な音と獣が何かを啜るような音は、破壊音やあちこちから聞こえる人々の叫び声に掻き消されていった。)」
ルト「(こく、と黙って頷いた。噛み付かれた瞬間だけ僅かに指先に力が入っただけでほぼ無反応だったが、首筋に舌が這う感覚に薄目を開けて)…………、……ふ、(吐息にほんの僅かに声が混じる。触れた肌が少しずつ温かさを増していき、辺りにルトの血液の甘い香りが広がる。)」
マヘス「(長駆を折り曲げ縋るようにして首に喰らいつき血を啜る。甘い香りが辺りに広がると、両肩に置いた手にぐっと力がこもった。)…………ッン、……ん………ッハ、(ようやく顔を上げると、口元を濡らす鮮血を手の甲で拭う。その顔はどこか恍惚としていて、濁って瞳孔の境が曖昧になっていた目が、日の出のようにゆっくりとその色を変えていく。)………甘い………。………犠牲者が出ねえうちに片付けるぞ、ルト。(手の甲についた血を舐めた、その表情が一瞬で獰猛なものに変わり、非常に薄い茶色の瞳を見開いたと同時に、周囲のものを跳ね飛ばすような強い風が吹き荒れ始めた。)」
ルト「(ゆっくりと目を開け、マヘスの瞳の色が変化していく様子を少し虚ろな目でじいっと見ている。薄い茶と、薄い青の目がしっかりと見つめ合う形になった。)……承知しました。私が援護します。 (すぐに振り返って、街人に向かっていく魔物たちへ目線を向ける。周囲に集まった魔力が矢のように成形されたあと、寸分の狂いもなく制御され魔物たちの首を狙って放たれる。)」
マヘス「………綺麗な目してンな。(口の端を吊り上げるようにして笑った。)おう、逃げ遅れた奴等を助けてやってくれ。…………。(そう言うと背を向け、穴に近い魔物がひしめき合うほうを見据えた。拳を握った両腕を胸の前でクロスさせ、祈るように上体を屈めるとより一層吹き付ける風が強くなっていく。)……………………!!(ぐっと面を上げ、拳を握った両腕を大きく広げた。ほぼ同時に、マヘスの眼前にいた魔物たちが見えない糸に切られたように千切れ、バラバラになって地面に倒れた。)」
ルト「(地面を蹴るとまるで重力を無視したように風に乗ってふわりと浮き上がる。)……お逃げ下さい、教会へ向かって。(街人たちへそう指示すると、身を捩るようにして横に1周目回転し首を撃った魔物たちを薙ぎ切る。場の魔力を集めたその刃は見た目よりもリーチが長い。大胆に広がる服もベールもあまり気にすることなく着地した。)…ん、(小さく声が漏れたが、それが意図するところはよくわからない。マヘスがいるのとは別の場所に目線を向ける。)」
(2人が攻撃を続けている間もどんどん魔物が生成されていく。どろりと広がった液体が波打った、ような気がした。)
マヘス「おいルト、お前その服ゥなんとかなんねーのかア?気が散って仕方ねえや!(手を緩く握り直し、見えない糸を手繰り寄せたり強く引っ張ったり、時には薙ぎ払うような動きを繰り出す。そのたびにマヘスの視線の先にいる魔物たちの手足が吹き飛び、千切れ飛んでいく。)………ッたくよオ、キリがねえ。市街戦じゃなきゃア、なァァんも気にせず全部切り刻んでヤんのに…よお!!(前方にぐっと踏み込み、踊るように大胆に回転した。指の間から発生させた鋭い気流の糸で敵を薙ぎ払い、怯むことなく次々と八つ裂きにしていく。液体の変化には、まだ気付いていない様子。)」
ルト「ベールが少し邪魔なのは否定しません。(急に目の間に現れた魔物にはっと目を見開いたが、後方に一回転して距離を開けた。刀を両手で横向きに構えると引き寄せられるように周囲の魔力が集まり、刃を振るったと同時に半月型になって魔物たちに向かって放たれた。向こう側の建物の壁が大きくえぐれたのを見て「あ、」と小さく声を出したが…。)妙な感じが……何か、大きな質量のものが来ます。」
(暗く先の見えない穴の中から突如として巨大な個体が這い出し、ビッシリと牙の生えた口を開けて目の前にあるものを敵味方関係なく食らうように飛び出してきた。その勢いでまた謎の液体が飛び散り、辺りがぬかるんだようになっていく。)
マヘス「ソッチじゃねえんだがなア…。(魔物の数が増える一方だというのに、少し呆れた声を出した。)…………!(ルトの眼前に魔物が現れたのに気付いて目を見張ったが、一人で対処できたことに安堵し…た直後、轟音を立てて建物が破壊されたのを見てしまった。)………。………あーあー……。こりゃまたどでかい、……………!!(そこまで言いかけてルトの言葉にハッと穴のほうへ目をやった。不気味な動きで這い出してきたそれに顔を顰め、一陣の風とともに後退してルトの傍へ。)…………大物か。コイツを教会のほうへ行かせるわけにゃいかねえな……。」
ルト「……すみません、出血すると加減がしにくくて。(声色だけ少し申し訳なさそうだが顔はそうでも無い。襟元が赤く染っている。)溢れ出ている魔力が多すぎる。推測ですが、それに合わせて対象も巨大化したのではないかと。 (周囲に視線をめぐらせた後、傍に来たマヘスの方へ顔を向けた。)……私は周りを片付けます。神父様、……足りますか? 」
マヘス「まあ、街の奴らを逃がしてやったんだ。…この程度なら御の字だろ。(口の端だけで笑ってみせた。)出来の良い研究者が揃ってりゃ、対策のしようがあるんだがな……。(ルトの言葉にちらと目線だけを動かした。)…………いや。足りねえな。あれだけの質量のデカブツだ。全部“取る”にはこっちも相応の量が必要だ。………ルト、お前立ってられるか?この前の比じゃねえぞ。」
ルト「出来のいい研究者は王都にもそれほど残っていないでしょう。(少し首をかしげる仕草。)私の血は失ってもすぐに補填されるものですから。貧血で立っていられませんなんて、……言うと思いますか?(寄り添うみたいにすぐそばに立って、ちょんと服を引っ張った。)」
マヘス「だから言ってンだ、お前の身体にうつつを抜かすバカどもは現状を何も、……。……今は言ってる場合じゃあねェか……。(服を引っ張られ、向き直る。ふっと意地悪く笑って小さく頷いた。)…イイ子だ。痛い思いさせちまうが…、堪えてくれよ、なあァ……ッ!!!(先程より性急に、同じ場所に噛み付いた。噛み傷がつき色の変わった肌にさらに歯を立てて、溢れ出す血を吸い上げる。)」
ルト「あ、……そういえば、今は見えているのでしたね。不要な気遣いでした。(服を引っ張った手をすぐに引っ込めて。)……っ……う…………。(傷口を再度噛まれさすがに痛いらしく、少しだけ呻くような声が出てしまったが唇を噛んで耐えた。)……あっち行けよ、今は大事な……(マヘスの脇の下から腕を通して、指先を弾くように動かした。周囲の有り余る魔力が細い杭のようになって全方位に放たれ、2人を襲おうとしていた魔物たちを足止めする。)」
マヘス「(喉を鳴らして飲み下していく、それでも溢れる鮮血が二人の襟元をみるみるうちに汚していく。)っふ…、…………ッン、……………ッ!!!(荒い息遣いに少しの声が混じる。先程と同様に肩口に置かれた手が不必要に強い力で握り締められた瞬間、周囲を覆っていた風が急激に勢いを増し、真っ直ぐ立っていられないほどの強さへと変貌した。)………、ッ…、ぁ、あ……!!(無理矢理といった具合に肩から両手を離し、仰け反って後ろに数歩よろめいた。肩で息をするその目は真っ赤に充血し、正気を失ったように見開かれて呆然としている。)」
(穴から溢れ出る魔力を大量に消費しながら、顔だけでなく腕、胴体あたりまで生成された巨大な魔物が、地響きを立てて両腕を地面に刺し、2人のいる地点に向かって上から口を開けて顔から向かってくる。)
ルト「(手を離された瞬間、思わず片目を細めて傷口を手のひらで抑えた。)……っ、…………。 ……、あまり長引かせてはいけない。(巨大な魔物が作る影を見、その姿さえ捉えないまま地を蹴って前方へ大きく移動。先程足止めさせた魔物たちの方へ急接近して刀を一度振り切り、後方を確認しようと身体を捻った。)」
マヘス「……………。(呆然とした表情のまま、迫りくる巨大な魔物の顔面に掌を向けた。)……………気安く近づいてんじゃねェよ、クソ化け物が。(カッと目を見開くと、その顔は凶暴な獣の顔つきに変貌していた。口の端を歪めるようにして嗤ったと思うと、突き出した掌から目に見えない風の刃を放った。ちょうど横に寝かせた刃で斬ったように魔物達が真っ二つに切り裂かれていき、巨大な魔物の口から胴体を上下に切り離さんばかりの勢いで迫っていく。)」
(マヘスの放った風の刃で確かに切り裂かれ動きが鈍ったが、穴から一斉に細く長い触手のようなものが魔物の傷にまとまわりつき、傷を縫い合わせるように塞ごうとしている。巨大な魔物が周囲に衝撃を生むほどの咆哮を上げ、地面に刺した手を引き抜き、手を合わせるような形でマヘスを掴み掛かろうとする。)
ルト「……、(巨大な魔物とマヘスが見える向きで姿勢を低くした状態で着地。あまりに大きな金切り声に少し目を細め、魔物の動きを捉えたが手出しはしない。巨大な魔物が穴の魔力を消費しているため小さな個体が増えなくなったことに気づき、少なくなった残りの魔物の数を把握するように小さく顔を動かしてから、そちらへ移動しようと地面を踏み込んだ、が。)…、……?」
マヘス「(間近で魔物の咆哮を受けるが、怯むどころかさらに凶悪な笑みを浮かべた。)…………上ぉぉぉぉ等オオオオォだァ!!!ブッ殺してやる!!!(ぐっと身を屈め、手で掴まれる前に突風とともに高く跳躍した。吹き荒れる暴風の中で身体を捻りながら、更に強い極細の糸のような気流を生み出し両手の指に纏わせる。)………お、ぉぉオ、ぉ、うぅ、アアアアァァァッ!!!!(魔物の体の上に降り立つと、雄叫びを上げながら気流の糸を操り舞うように激しく駆け回る。獣のようだが美しくも感じられるその動きに合わせ、魔物の胴体が糸によって切断され、穴から生まれる触手ごと切り刻んでいく。)」
(空振りになった手を体の上に降り立ったマヘスの方へ振り上げるが、その動きの速さに追いつくことが出来ない。再生する暇も与えられずに切り刻まれていき、巨大な魔物だったものは四散して地に落ち、蒸発するように消えていく。)
ルト「(足をつけていた地面の方へ視線を落とした。穴から飛び散った液体がそこにあり、自分の足を”掴んでいる”のに気がつく。)……は?(思わず小さく声を上げたあと、それを断ち切ろうと刀を突き立てるが、周囲を取り囲む”水溜まり”から一斉に触手が飛び出し、ルトの身体に巻き付きはじめる)…………! ……っ!?(体を這うような動きを見せるそれらのひとつが首元の傷をなぞり、びくんと身体がはねてしまう。)」
マヘス「(とどめと言わんばかりに残った身体を両手の糸を叩きつけるようにして切り払い、落下する肉片を足がかりに跳躍して地面に降り立った。)………木偶の坊が。(大した抵抗も受けずに消滅していく魔物にそう吐き捨てた。その時確かに聞こえた相棒の声にぴくんと肩が僅かに跳ね、そっちを振り向いた。)……………ルト、…………!(水溜りから伸びた触手に巻き付かれている姿に充血した目を大きく見開いた。)………なあに、なアァにしてンだよぉっ!!俺の相棒に触んじゃねえ!!(怒号とともに旋風が足元から沸き起こり、裾の長いカソックを大きく翻した。ナイフを抜きルトに向かって突進し、勢い任せに触手を切り離そうとする。)」
ルト「(服の中を触手が這う不快感を歯を食いしばって耐えるが、地面に散らばった水面から大量に触手が生まれて背後からマヘスを刺そうとするのを見て)……神父様 っ ぁ、駄目です、罠……っ (それを伝えようと口を開くとやけに熱っぽい声が出てしまうのに少し表情を歪める。)……もう飽和状態でしょう、私の魔力まで吸いつくす気……… … ……い゙っ……!?(頭が後ろにがくんと倒れ、喉元を晒すと、そのまま苦しそうに息をしている。)」
マヘス「………………!(罠と聞いて自身の背後を振り返りかけたが、ルトの異変に向き直った。不自然な熱っぽい声と表情に不愉快そうに顔を顰め。)……お前、何され……、……………!!(仰け反り喘ぐ姿に表情が怒りのそれに豹変し、吹き荒ぶ風がドウ!と音を立ててさらに荒れ狂った。)…………て、…っめぇぇぇエエエア゛アアァァッ!!!(怒り狂った咆哮と暴風がビリビリと空気を震わせ、マヘスを中心に放射線状に衝撃波が放たれた。完璧にコントロールされたそれはルトの身体だけを避け、自身や彼に纏わりつく触手だけを破壊し吹き飛ばしてしまおうと迫る。)」
ルト「(マヘスの放った魔術が触手を破壊し解放され、そのままがくりと両膝をついた。普段より赤らんだ顔で、肩で息をしながら穴から噴き出す触手がまだこちらに伸びてくるのを確認したが、)……う、あ゙……(怒り狂う声と自分を庇おうとする姿、空間に空いた大穴。いつかの光景が重なり目を見開く。)ぁあ、ぁああああ゙……っ!!!(穴から噴き出すまだ触手を形成する前の魔力が、この場に漂っていた魔力が一気にルトのいる一点に集まってその身体に吸い込まれていく。)」
マヘス「!!!!(理性をほとんど失いかけているが、ルトの声と急激な魔力の流れに何かを察し、ルト目掛けて飛び込んで行く。カソックが乱雑に翻り、カラーの中にしまっていたドッグタグが飛び出して硬い音を立てた。)……………る、と!!!(大きな手を伸ばし、その身を引き寄せるようにして抱き締めようとする。)…………ルト、無茶すんな………!!!………押し潰されンじゃ、ねえ……!!……冷静に、なれ……!!!(初めて見るその事象に混乱しながらも、残った理性で必死に呼びかける。展開していた風が魔力の消失によって弱まるのを感じ、視線だけはぽっかり空いた穴を睨みつける。)」
ルト「……………!!(その場にあった魔力のほとんどを吸い尽くし、叫び声も掠れて出なくなっていく。過剰に集まった魔力にその身が一度ぶるりと震えるのに合わせ、電流が走ったような破裂音がして何らかの魔術が発動する予兆があったが、伸びてきた大きな手を見てはっとして、自身も手を伸ばした。)……あ、… … … … ……、(手を引き寄せて抱きつく前、本当に聞こえないほど小さな声で”死なないで”と言ったような気がした。そこに空いていた穴は魔力を吐き出して消失し、最後に排出された手足の多い魔物が一匹、2人の方へ飛びかかってくる。)」
マヘス「(何らかの魔術反応にぞくりと背筋が震えるのを感じた。“それ”を見たいという欲望が沸き上がるのを必死に押し殺し、怒っているような笑っているような形相でルトを強く抱き締めた。)…………………、(耳元を掠めた消え入りそうなその言葉を認識したのかしていないのか、その荒々しい山肌のような色の目は怒りを湛え、最後の獲物をしっかりと捉えていた。)……………安心しな。(不意に魔物から目を離し、ルトの方へ完全に向き直った。)……きっちり殺してやっからよ。(その言葉とともに残った魔力から一本の風の糸が生み出され、それがさらに極細の網の目状となり二人と魔物との間に張り巡らされた。飛びかかろうとする魔物めがけて放たれたそれはレーザーメスのように鋭く、避けなければ網の目の形状通りに切断される。)」
ルト「……ん……、(声が聞こえて、何度も大きく息を吸って吐いて、落ち着きを少しづつ取り戻していく。本人の無自覚なところで発動しかかった術式は解除されていき、周囲のざわつきはおさまっていく。)……。(こくりと頷いた。抱きしめる腕から魔物が風の網にかかって切断され液体を撒き散らすように消えたのを、ぼんやりと眺めていた。)」
マヘス「…………………。(手応えから魔物が消滅したのを認め、少し長めの息を吐いた。)………ッハハ、これで終わりか?思ったほどじゃあなかったなア?…………。(今しがた安堵の溜め息をついたばかりだというのに、好戦的な言葉が口から飛び出した。平生の形相よりは荒々しいが、ルトに目を向けるそのときだけはどこか穏やかさが瞳に滲む。)…………どこか痛むか。(語尾の上がらない暗い声色。先程の様子を思い出しているらしい。)」
ルト「(じ、と見つめ返した目がいつもより気だるそうなこと以外は、普段の無表情と何ら変わりはない。)……いえ、外傷などは特に……。すみません、私が未熟なばかりに。貴方を支えられるよう、もっと、強くならなければ。(抱きしめられていた身体をそっと手で押し返すようにすると、触手に巻き付かれた時に付いたらしいぬめった液体でその手がずるりと少し滑った。)……取りこぼしてはいません。教会に戻って、逃げた街人たちの安否の確認を……(立ち上がろうとして動きを止めた。)」
マヘス「(目を細めた。)………。……焦るこたァねえよ。(それだけ。手で押されて離れかけたが、嫌な感触に眉根を寄せた。)………おい。どうした。動けねえのか?」
ルト「いえ、魔力を溜めすぎて少し変な感じがするだけです。……転移しましょう。(膝をついたままの格好で、顔を上げて。)ただ、この妙な液体が街人に有害でない保証がありません。安否確認は他の人員に任せるべきでしょうか。(その液体が指先からとろりと地面に落ちるのを見て。)」
マヘス「…………、……?(魔力を溜めすぎたという言葉に何故かどきりとした感覚を覚えた。自分でも意味が分からず首をひねったが、すぐにそれを打ち消した。)………。………そうだな。お前がその妙な液体でベトベトしてんのが一番有害だ。俺が、何とか……しておく。お前は教会に戻ったら男用の居住空間から出るな。絶対他の奴に顔合わせンなよ、いいな?(どこか苛立ったような、まだ何かを抑え込んでいるような感じで。)」
ルト「……魔力が濃すぎて、目に見える形になっているということなのでしょう。服の中までぬるぬるしているので、帰ったらまずやることをやってしまわないと、部屋を汚してしまいます。(そのまま熱を帯びたような目でじっと見た。)はい?ええ。」
マヘス「……………。(眉間に皺を寄せてその目を見つめていたが、強く目を閉じて緩く首を振った。)………わけのわからねえバケモンから出た液体だ。悪い影響が出ねえといいが。(目を細めると、二人の周囲を柔らかい風が包んだ。)……行くぞ。」
ルト「元が絶たれたので大した影響は出ないでしょう。(ちら、と周囲を見た。建物の中から窓をほんの少し開けて見ている人達に気付いて、ふうとため息をついて。)……大事にならずに済んで良かったです。(控えめに片手に触れた。その手はやけに暖かい。)」
マヘス「そうだな………。(妙に口数が少なく、周囲に目をやることもなくずっと正面を見つめている。手にそっと触れたその手が思った以上に熱を持っていることにはっとして、ようやく視線を動かした。)…………………。(言葉を発さないまま、やや乱雑な風と共にその場から転移する。一瞬身体が宙に浮いたような不快な感覚の後、既に教会の一室に転移している。)
………………ッ……!(地に足がついた途端、自分に触れていたその手を固く握り返した。もう片方の手はドッグタグを握り締め、ルトから顔を背けるようにしてそのままの姿で固まっている。屋外では分かりづらかったが、肩が上がるほど荒い息遣いを押し殺しているのがわかる。)」
ルト「……、(いつもより荒い魔術発動に少し驚いたようで何度かぱちぱちと瞬きをしたあと、はっとその顔を見上げる。)……血を摂取しすぎましたね。体内に貯めた魔力を外に出しましょう。(空いている片手をマヘスの胸元にのばし、ボタンをひとつ外そうと)」
マヘス「……っやめ、………!!(ドッグタグを握り締めていた手に伸ばされた手がほんの僅かに触れ、それだけで心臓が跳ね上がった。瞬間的にルトを両手で足を掬うようにして抱き上げ、そう離れてはいないベッドへと放り投げるようにして押し倒した。抵抗されなければ覆い被さり、戦闘中に見せていた獰猛な獣の目でルトを見下ろす。)」
ルト「(予想外に抱き上げられ一瞬身が強ばったが、特に抵抗はしない。ベットシーツに黒いベールと丈の長いスカートが広がり、大きくあいたスリットから軽く膝を立てた足が見えている。)…ベッド、汚れますよ。(ほんの少し顔を背けたが、そのままの体制。)体内に取り込んだ魔力は、特別に調整をしない場合はありふれた活動の中で徐々に消費され消えていくようです。活動量が多くなればそれだけ消費は激しくなる。その他にも……術を行使したり、汗をかくような運動をしたり、出血したり………………、…………。」
マヘス「……オマエな、……、(見下ろす視線を背け、短く息を吐く。)………それ、わかって言ってんのか?…………、(顔の横についた手でシーツを握り締め、その手が震えた。)…よく聞け……今、かなりギリギリで押し留めてるが…、……お前がもうちょっとでも妙な真似したら、その“言い淀んでる先”をヤっちまいそうなんだよ。自分でも抑えが利かねえんだ、わかるか……!?(切羽詰まった言葉とは裏腹に口の端を歪めるようにして笑った。)俺はあいつらと同じことはしたくねえんだ……、だからよう、………、…………。(その先を言えずぐっと眉間に皺を寄せた。荒い息を継ぐたびに長躯が揺れ、熱に浮かされたような薄茶の目がじっと見つめている。)」
ルト「……私は、貴方が思うほど子供ではない。(震える手をぼんやりと眺めて暫く黙り込んだが、少年らしくないあまりにも大人びた視線を向けて。)戦闘で起きた不調を治めるのも”相棒”の役目でしょう。違いますか、神父様。(首の後ろに暖かい両腕をまわして控えめに自分の方へ引き寄せる。ひとりの人間が到底溜め込めないほどの魔力を吸った身体は浅く早い呼吸で胸が上下し、甘い香りを漂わせている。)……同じですか?わかりません。彼らのように、私を性欲を満たすための道具と思うならそうかもしれません。そうでないなら、それは、……それは、何、なんでしょうね。」
マヘス「ハハッ…、…俺の何個下だと思ってやがンだ…。身体がデカくなったからって、………!!!(引き寄せられ、シーツに両肘をついた。至近距離で見つめ合い、熱といってもいいくらいの暖かさと甘い匂いが感覚を刺激し、残された理性を突き崩した。)…こ、のッ……!!(問いかけには答えずルトの襟を両手で掴むと、引きちぎらんばかりの強さで引っ張り首元を大きく露出させた。先程自分がつけた傷を認めると指先でなぞり、理性を失った瞳がキュウと獣のように細められた。)…いいぜェ“相棒”ォ…、気絶すンじゃねえぞお!?(獰猛に笑うと、大口を開けて傷口に噛み付いた。下品な音を立てながら吸い付き、その間にも布を引き裂いてしまいそうな力でルトの服を乱暴に脱がせながら素肌に手を這わせていく。)」
ルト「(首元をはだけさせられてもほとんど動じなかったが、傷口に触れられてぴくっと小さく体が跳ねる。)神父様? そこは傷口なので……、……!? 魔力を排出しなければならないのにこれ以上、……っ、(手が肌の上をなぞっていく感覚にあわせて、身体の中に変な浮遊感のようなものを覚えて言葉が途切れたが、表情はほとんど変えない。)……貴方が仰るなら、そのように。どれ程手荒な真似をされても意識は手放しません。」
マヘス「甘い……(制止も聞かずに咬み跡を舌先で抉るようにつついて滲む血を舐め取る。荒い息で肌をくすぐりながら、鎖骨や喉元のあたりに吸い付いては出来た痕を舌でなぞるのを繰り返し。)…もっとだルト…、もっと飲ませろよ…、お前だって随分溜まってンだろオ……?(吐息混じりの普段なら絶対に聞かないような声色で、耳元をくすぐる。内に秘めた凶暴さを抑えながら、脇腹からそっと服の下に手を差し込み撫で回し。)お前…、普段“あいつら”にどんなことされてんだ……?まさか俺みたいにあんな量ォ分け与えてるわけじゃねえよな…?」
ルト「これではやればやるほど悪化する、だけに…… (舌先が肌を伝う度に目を細めて、無意識に声が漏れ出さないようにしているが、僅かに言葉が詰まってしまう。)こんな風に傷をえぐって出血させられても、溜まったものが発散できるわけでは……、っあ、(服の中に入れられた手が敏感な部分に触れ思わず小さく声が漏れだした。驚いた様子で手を口元にあて、それ以上漏れ出すことのないようにして。)ちがいます、彼らは私の身体を弄ぶだけで、血など必要としているわけでは…… 」
マヘス「ッせえな…、気が済むまでシたら、ちったあマシになんだろ…?戦ってる間も、お前の血、もっと飲んだらどうなっちまうんだってウズウズしてたんだぜ……?(ひとしきり痕をつけると満足そうに熱っぽい溜め息を漏らした。)…それとも何か、もっとイイ方法があんなら教えろ。特別に俺が…、…………!(狼狽えたように口元を手で隠した様子に意地の悪い笑みを浮かべた。)……へーえ。そうかよ。お前の特性を知ってお慈悲を頂くついでに身体も堪能して帰っていくもんだとばかり思ってたわ…、……クズどもめが……(悪態をつきながら、声が漏れるほど敏感な部分を探り当てようと執拗に撫で回し、指先でつうっと肌をなぞる。)……どォこだ……?隠すんじゃねえよ。」
ルト「彼らはただ、私の魔力を口にして、その高揚感の中で性的興奮を得たいだけ……私の精液は血液以上に”その作用”が強いらしいですから。(答えになっているようななっていないようなことを淡々と話している。努めて平静にと思っているようだが、指先がそこに触れる度に眉をしかめて口元に持ってきた手をぎゅっと握りしめている。吐息が音を立てるほど荒くなっているのに気づかない訳では無いが、とめられるわけでもない。)……やめてください、あまり、意地の悪いことをするのは。(軽く膝を立てた両脚をぎゅっと内側に閉じるようにした。)」
マヘス「……………、(一瞬手が止まり、小さく喉を鳴らしたのが聞こえただろうか。)………お前、よう。そんな奴等に信仰心がカケラでもあると思ってンのか?俺は、…俺達は、そんなクソみてえな連中を守るために、命をかけて戦ってンじゃねえ……っ、ハ…、……やめねーよ、バァカ………!!(怒りと劣情が合わさって身体を熱くしていく。服を開けさせ敏感な場所を露わにすると、そこに喰らいつくように吸い付き、舌でそっとなぞり上げた。)」
ルト「信仰心の強弱については個人の自由ですし、……それを言うなら貴方だって。 (少しだけ責めるような目をした。顕になった胸元に乗ったロザリオが早い呼吸で少しずつずれ動き、金属音を鳴らしてベッドへと滑り落ちた。)……ん、ふ……(吐息の中に少年らしさを残す若く未熟な声が小さく漏れ、合わせた両膝が落ち着かない様子でもぞりと擦り合わされる。空いた手が下腹部のスカートのあたりを掴んで少し引っ張った。)」
マヘス「………言いたいことがあンなら、ハッキリ言ったらどうだ…?(自身を咎めるような目つきを面白そうに見つめながら、舌を這わせていた肌に甘く噛みついた。は、と熱っぽい溜め息を漏らし、スカートを持ち上げるその仕草を横目で見て笑った。)………なんだお前、もう我慢できねえのか?…見せてみろよ。(肌を弄っていた手をより下腹部へと這わせ、指先でとん、とつついて催促する。)」
ルト「教会に所属しながら、神を信じていないからです。本来私たちの役目は戦うことではなく人々の心、を、……(甘噛みされて背中がぞわりとしてまた言葉が詰まってしまう。)我慢できないわけじゃ……、神父様がいやらしく私の体を舐めるから……っ 、ぅ……(とんとつつかれたそこがピクッと反応してしまい、唇を噛んだ。細く長く息を吐いたあと、少し責めるような目はそのままで両手でスカートをたくし上げ、白いレースの下着が顕になる。その下、華奢な中性的な姿には不釣り合いな”男性らしいもの”が、既に固くなって窮屈そうに繊細なレースを押し上げている。)」
マヘス「……、そんなことか。(打って変わって面白くなさそうに。敏感さを広げるように、全身を優しく優しく撫で回しながら。)…俺は戦争屋だ、生まれながらにしての神父じゃねえ。“そういうの”は神に仕える者がやりゃいい。俺が出来ンのは殺すことだけだ。………もっとも、(言われた通りにスカートをたくし上げるルトに目を細め、意地悪く笑った。)…信徒の好みに合わせてこォんなモン身につけることが真の信仰と言えるのか、そこは疑問だな。ただお前が良いように弄ばれてるようにしか……、(いくら見目麗しいからといって本来少年が身につけるものではない、女性的な美しい下着を雄々しく押し上げるソレに手を伸ばし、根本からなぞり上げ。)……俺には見えないがね?(どこか醒めたような、狂気の入り混じったような薄茶の瞳を片方だけ細め、口の端を歪ませる。なぞり上げたソレを軽く押さえるようにして握った。)………俺もあいつらと同じように昂って、抑えが利かなくなっちまうのかねェ?………なア。お前、どう思うよ?(荒い息を漏らしながら、暗にその行為を示すように小さく舌舐めずりしてみせた。)」
ルト「違う、神父様は……、(思いがけず優しいその手つきに体が震える。指示通りに動いた自分を笑うその顔が見えて、ほとんど感情の乗らない目をほんの少し細めた。)誤解しないでください。身につけるものも管理されているだけで、私の意思はそこに無いです。……いえ、私の意思などどこにも……っ……(自分の下半身に触れる手を制止するように手首を掴み、初めて抵抗らしい抵抗を見せる。)っあ……あぁ……駄目だ、もう、もう……はち切れそうなのに……。私自身どうなってしまうのかわからないんです。自分のことすら分からない私に、貴方のことまで分かるはずがないでしょう…。(下着を押し上げるその先が湿る。薄い生地を通り抜けて、握った手までつたっていきそうな程。)」
マヘス「(言いかけて終わった言葉には興味を持たず、手首を掴まれても動じず笑みを強くする。握った指先に生温かい液体が触れるとぞわりと背筋を震わせ、たまらずに上半身で覆い被さって下着の上から先端に舌を這わせた。ざり、とレース越しに舌先が擦る感触が互いに伝わるだろうか。)……っ、……は……、あァ、そうだ……!それでイイ……!叶わない、敵わないとわかっていても、抵抗するのは自由だ。おれの前ではいつだってそうしていい…、それこそ命のやり取りだ…、おれはそれを望んでる…!
(早い昂りを抑えようともせず、何度もざりざりと舌で擦りつける。ルトを見下ろし、紅潮した頬に獣のような笑みを浮かべて。)“させろよ”、ルト……俺は本当なら男相手にこンなことは絶対しねえ。お前なら…、俺を誘ったお前なら…、いいぜ。………なあ。いィだろォ?」
ルト「ん……あ……、い゙っ……(1枚生地を挟んだまま感じる独特な舌の感触に腰が抜けそうな快感を覚え、舐めるその頭に手を伸ばし、思わず両手でぎゅっと髪を掴んだ。歯を食いしばって背を少し丸めるように身を縮め、息を吐いて耐えて。)何してるんですか、物には順序というものがあるでしょ、……う、っ(悪態をついたものの、舌が硬くなった先を撫でる度に身体がこわばってしまう。)嫌だと言えば貴方の思う壷だ……、どうせやめる気などないくせに。(言っていることは生意気だが、身体はどんどんその先を求めるように火照って、感度を上げていく。)なら、……神父様の昂りが収まるまで、私を……抱いてください。貴方が女性だろうが男性だろうが、そんなことは些細なことだ……。」
マヘス「っはは…、………んン……、(髪を掴む手の強さを良しとして、褒める代わりに先端をかぷりと咥え込んですぐに離した。)…へえ、順序…ねェ…?どういう順番がお望みなのか一応聞いてやってもいいが、……もう直に触れてほしくてたまんねえンだろ……?…………!(ルトの言葉を聞き、またぞくりと背筋が震えた。)………ああ。…あァ、いいぜ…。最初に言ったろォ?気絶すんじゃねえぞって……!そんなふうに言われちまったら、止まんねェぞ…!(上ずった声で嬉しさを口にし、下着に指をかけると一息にずらして恥部を露わにさせた。)…………っふ、…………ン………。(屹立したそこをたっぷりと唾液を含ませた長い舌で根元から舐め上げ、深く咥え込んだ。その硬さを確かめるように舌を絡ませ吸い付き、じゅる、と音を立てた。)」
ルト「は……っ……!(一度咥え込まれた瞬間にびくんと身体を跳ねさせ、頭を掴んだ手にもぎゅっと力が入った。)す……、少なくとも下着の上から執拗に舐めるようなことは順序良いとは言い難いでしょう……、焦れったくておかしくなりそうだ……。(ずらされた下着からつうっと糸が引き、その先にあるほんのり赤く充血したものが露になる。)期待していただいたところ申し訳ないですが、私は気絶するほど性的興奮に溺れたことはありませんよ、……っ、……ん、神父様、っあ、舌やらし……、(舐めあげられた瞬間感じたことを素直に言葉に表したが、)はっ……!?……っお゙、 ーーーー………!!あっ、あぁっ、(唾液でぬかるんだ温かい口内に押し込まれた瞬間、いいかけた言葉も普段の冷静さも全部吹っ飛んで、下品な喘ぎ声が漏れかけたのを何とか飲み込んだ。顔を上にあげて背を反らせて、必死に息を吸って吐いてを繰り返しながら込み上げる性的興奮を押しとどめている。)」
マヘス「(その初心な反応に思わず吐息とともに笑みを漏らした。)…は……っ、……な、ンだおまえ…、そう言う割にすげえ感じてんじゃねーか…。色んな奴とシたんだろ…?おかしくなっちまうほど気持ちイイって思ったことねえのかよ…?(必死に平生を保とうとする姿に嗜虐心が湧き上がる。今度は先端を浅く咥え込み、根元を握って口と手を使って小刻みに動かし扱いていく。)……ほら、…どォだ…?どうされるのがイイのか言ってみろよ…、望み通りに、…シてやるぜ……?(愛撫の最中途切れ途切れに言葉で責めて。激しい欲望を抑えつけ、時折深く喉の奥に迎えては優しく焦らすように刺激する。)」
ルト「無いです……っ、私は修道者ですから……そんなことを思ってはいけない、(言いながら、射精したいという願望が頭の中でいっぱいに広がっていきそうなのをどうにか留めようと首を振った。)私がするのは……、皆さんの性欲を処理しているだけで、その点ではあれは性行為というよりは自慰に近く、それに飲まれることなど、お っあ……、あ、あ、ひっ……(絞り出すように根元を扱かれる度にそれがびくりと震え、情けない声が止められない。)ちがう……っ、望みなんて、私の意思なんてここには、どこにも、無…… っ……!!(奥まで咥え込まれ、無いと言いかけた欲望が頭の中を真っ白にしていきそうになる。足先までピンと張り詰めたように伸ばして、力んだまま必死に抗っている。)」
マヘス「訳の分かんねえ御託並べんじゃねえよ……建前はそうでも、ヤってることは同じだろうが…。(喉の奥から引き抜いた先端をぺろりと舐めた。)………まあ、いいけどな。お前が他の信徒どもにいいようにされてるのをずっと見てるのは……、………。……良い気分じゃなかったからな……。(どこか怒りのような、悲しみのような声色。それを感じさせないようになのか、舌先で先端を執拗につつき、刺激に痺れてくる頃に再び咥え込んだ。唇をできるだけ窄めて圧を強くし、大きく抜き差しして。)
……じゃあ、神父様らしいことをひとつ言ってやろうか。(快感に必死に抗おうとするルトの目をじっと見つめた。)……“苦しい中、よくぞ今まで耐え抜きました。さあ、今だけは神もお赦しになられる。心に閉じ込めているモノを曝け出して楽になりなさい。”………ルト、…いいよ。俺が許す。……そら、……イけよ……!!(柔らかな言葉の後で、激しく吸い上げながらトドメといわんばかりに責め立てる。空いている手を先程甘噛みした敏感な部分へ伸ばし、意地悪く指先でくすぐった。)」
ルト「……それは、私の血に価値があるからですか……(緩い刺激に焦れったさを感じて身をよじるようにして)いっ、焦らさないで、あ、ちがう……、は…、…貴方が許しても、私には大切な誓いが―――…… 、……!!(思わず本音が漏れすぐに言い直したが、もう頭の中は”その瞬間”を迎えることしか考えられない。ビクビクと全身が揺れ、薄茶色の目を見つめていた青く透き通る目も焦点が怪しくなり、虚ろに揺れる。)……っく、……んぅう……、ゔ、っ…………(絶頂を迎え一度仰け反ったあと、腹部にぐっと力が入り頭と上体が少し起きあがり、苦しそうに顔を歪める。両手でその顔を隠すように覆うと、そのまま何度か腹部にビク、ビク、と力が加わる度に口内で吸い上げられるその先端から甘く芳醇な、ほんの少しビターな香りのする精液が溢れ出す。)」
マヘス「(血に価値があるのかと聞かれたときだけ、ちらと視線を違うところにやった。)………ちげえよ。(ただその一言で、この時には相応しくないような低く落ち着いた声で否定した。あとはもう追い込むことに夢中になって)
………………!!(絶頂の瞬間を堪能する暇もなく、鼻を突き抜けていくような甘く芳醇な香りが口内に広がっていく。その有り得ないような特別な甘みは目を見張るほどで、薄茶の瞳がみるみるうちに狂気的な感情で満たされていく。)……ッン……!……っ、ふ……、…はっ………!!!(生温かい液体を怯みもせずに喉の奥へと流し込んでは飲み込んでいく。一心不乱に吸い上げ、一滴も残すものかと言わんばかりに口内で優しく刺激を続ける。)」
ルト「ふ……ぅ、だめえあぁ……(喉を鳴らして飲み下していく音が聞こえて制止しようと声を出すが、まだ刺激を続けられて途中から喘ぎ声に変わってしまう。それでもまだ続けられる行為に、顔を隠していた手を離してぎゅっとベッドシーツを握りしめ、背をそらすようにしながら)……っ、も、もう出ないっ……、もう出ないからっ……!!うっ、あ、吸わないでください……っ……!!強すぎてヤだ……!!(冷静で表情の薄い普段の様子からは想像もつかないくらい、震える声で必死に懇願しながら乱れ、全身を強ばらせている。)」
マヘス「(飢えた犬のように一点を見つ喰らいついていたが、初めて聞く淫らで切ない声にはっとして顔を上げた。)…………ア、……あぁ、悪い……、(ようやく唇を離し、上体を揺らすようにして身を起こしルトを見つめた。ゆっくりと肩で息をし、汚れた口元を長い舌でぺろっと拭って満足そうに目を細める。)……お前、そんな可愛い声して鳴くんだなァ……っふふ……すっげえゾクゾクする……!もっと、欲しくなっちまう……!(口の端を歪めるような笑みを浮かべ、自分の喉元に手を掛け襟を緩めて平服を大きく開けた。露わになった筋肉質な胸元には、未使用のドッグタグと薄汚れたタグがもう一枚無理にくっつけられたチェーンがぶら下がっている。)
……お前ェ。さっき順序がどうのってもっともらしいこと言ってたが、あるンじゃねえか。“コウイウコト”に対する理想ってのがよう。……悪くねえよ。もっと素直なとこ、見せろよ。(言いながらルトの服の中に手を入れる。先程の魔物の残した体液を手に塗りつけ、舌で掬って舐めると首を傾げた。)」
ルト「(片手の甲を目元に当てて、乱れた息を整えようと何度も深呼吸をしている。)………、……わかるでしょう。射精したあとに何度も扱かれるのはいい気分ではないと……神父様も男性なんですから……。(思わず悪態をついてから目元を覆う手を離した。相変わらずほとんど感情の乗らない目だが、顔は紅潮していつもより随分血色がいい。)もっと欲しいと言われても、今、全部飲み込んだでしょう……。(神父とは思えないその体つきとドッグタグをぼんやりと見つめ、何かに思いを馳せているのかそのまま動かない。しばらくそうしていたが、服の中に滑り込む手とぬめった液体の感触にふと意識が戻ってきた。)………神父様? …何を、……。何をするつもりですか。もう望みのものは出ませんから、これ以上と言うなら血を……、」
マヘス「生憎俺はソウイウコトをされた経験が“そこまで”ねえからな。わかりかねる。(目を合わせると、面白そうに薄茶の瞳を細めた。)……何をって?わかってンだろお前。お前から言ったんじゃねーか。俺の昂りが収まるまで抱いてください、ってよう。………確かに害は無さそうだが、あの化け物の出したモンだと思うと気持ちのイイものじゃ、(言いながらルトの下半身を撫でながら“そこ”まで手を這わせ、人差し指で入り口をそっと撫で回した。ヌルリとした感触に、急に顔を顰めた。)……ッ、おまえ……!やっぱ入れられてたのか…!?」
ルト「……言いました、ね。順序としては、次は私が神父様のそれを慰める番ですよ。そうでないと一生収まりません。(ぬるりと肌を撫でる感触は達したばかりの敏感な肌にはそれだけで刺激になり、片目を少しだけしかめた。) ……そうですね。終わったらシャワーを浴びて綺麗にしなければ、 ……っ、 そこ、……(ぞくりとする感覚と同時に、触れられたそこがきゅっと締まり、中からどろりとぬめった液体が溢れ出す。)……、……い、…………。はい………………。申し訳ありません。私が油断をしたばかりに、敵に体内への侵入を許すなどという醜態を…晒してしまいました。」
マヘス「……………。(獣欲のまま動いていたが、ここへきて怒りの感情が頭をぐいともたげた。苛立ちを示すように入り口の周りを濡れた指先でくるくるとなぞって)………そうだな。お前は兵士として、いや人としても隙がでかすぎる。そんなんだから信徒どもにも食い物にされるんだ…。………。………いや、(ふっと息を吐いた。)お前ばかりが悪いんじゃねえ。俺が不甲斐ないせいだ。俺が……もっと、しっかりしていれば。(少し眉間に皺を寄せ、人差し指の先をほんの少し、できるだけゆっくりと中へ押し込んだ。)………………。(ルトの反応を見ながら、指先を少しだけ動かしてみる。)」
ルト「(腰から背中、首筋までむずむずとした何ともつかない感覚が広がるのを悟らせないようなごく真面目な顔のまま、)いえ、仰る通りです。私は大人になったつもりでも、実のところ心は16歳かそれ以下の未熟な人間です。 信徒の皆様が私の身体を玩弄しようと、それをよしとするのは私の心が弱いから……。(自分を責めるような言葉を吐いたマヘスの顔をじっと見つめている。そこに含まれる感情を理解できずに少し首を傾げた。)どうして神父様は……、…そんなに……、んっ……苦しそうなお顔を、されるのです、か。神父様、いけません、いくら貴方の信仰心が薄いからと言って、そこは……いけません……っ……。(言葉とは裏腹に指を差し込まれたそこが、指が動く度にまるで期待しているかのようにヒクヒクと動く。)」
マヘス「16のガキに強さァ求めるのが間違ってンだよ。(怒りや性的興奮を無理やり押さえつけて苦笑いし)…俺が出来るのは、兵士としてのお前の可能性を最大限引き出すことくらいだ。心の鍛え方は、俺にもわからないんだ………。………。…なァんて、(く。と声を出して可笑しそうに笑った。)こんなことしてる時に話すようなことじゃア、なかったな…?えぇ…?(ルトの疑問に答えない代わりにゆっくりと指を根元まで沈め、締まり具合を確かめるように中を優しく押さえるように撫でつける。魔物の体液でぬかるんだ中がひくつく感触に、思わず見上げるようにして溜め息をついた。)………お前、それ、誘ってんのか…?それで誰が……、(言いながら、ふと先程飲み下ろしたルトの精液の味と香りが頭をよぎった。するとまた背筋が震えるほどの感覚に襲われて)……………ッ!!(抑えつけていた感情が頭を支配し、ボタンを引き千切るように前を開け、ズボンのチャックを開けると自分のモノを取り出した。そのままルトの片足を持ち上げかけて、はっとその顔を見つめた。鍛え抜かれた身体と比較しても大きく屹立したそれの先端からは、透明の液体が滴っている。)」
ルト「でもこの世界では、強くなければ生きていけない。いえ、強くても……。(珍しくはっきりと悲しそうな目をした。心做しか潤んだように見えるその瞳が貫くように見つめる。)ああ…… …… ……(ゆっくりと指が差し込まれていくのがわかっていながら、胸がどくんとざわつくのを感じて拒むことが出来ず、すんなりと迎え入れてしまう。痺れるようなその独特な高鳴りをおさめようと、胸が大きく上下するくらい深呼吸をしている。)……ふ、……、聞いてました? ……駄目だって、……………。………は!? お…………(目の前に現れたあまりにも大きいモノを目を見開いて見つめ、明らかに狼狽えている。)……っきすぎませんか!?駄目です、神父様、いくら私に”経験があっても”、そんなモノは入らない……!!」
マヘス「………………。(言わなかったその先を理解し目を細めた。何か言いかけたがそれと同時に嫌な記憶を思い出し、自らそれを封じた。指を受け入れ大きく息を継ぐ姿に、困った顔をして唇を歪める。)………あんな声で駄目って言われてもな……、今までそれで引き下がるヤツはいなかったろ?それに止まらねえんだよ…、お前とこうして話すのが精一杯でよ、身体のほうはシたくてシたくてたまらねえって疼きやがる………!(自分のモノを見て狼狽するルトに満足げな表情になった。中で指をくっと曲げて刺激してから一気に引き抜いた。)…そうだろ?期待外れだったと言われたことはねえな…(両膝の裏に手をやり、腰をぐっと持ち上げる。)………ちィっとだけ。……いいだろ?(聞くようで有無を言わせず、そのぬらぬらした先端を入り口に宛てがい、ぐっと押し込もうと。全部一気に押し込みはせず、先端だけを挿入して反応を見ようとする。)」
ルト「いますよ、そもそも……、(本来あるはずのない”中から無理矢理何かを引き抜かれる感覚”に、びくんと身体が跳ねた。)っ……無遠慮な人だ……。……そもそも”そこ”でしたがる人は多くはないです。性的な快楽が得られれば良いのですから、口でもなんでも構わないでしょう? ちょっと、待、……っ、聞いてますか!?(足を持ち上げられ、完全に挿入すること前提の体制にされていくのに文句を言いながら、その両手を掴もうと手を伸ばす。) 待ってください、ちょっとだけって、それ言って引き下がる人こそ見たことが無……、駄目です、そんな大きいの、ん゙っ あ゙…… っ…… (押し当てられたものの先が、ぬるぬるになったそこをゆっくりと押し広げると、飲み込むようにそれを受け入れていく。その中は思った以上に窮屈で、柔らかく、温かい。)」
マヘス「……へぇ。じゃ俺は、悪いヤツだなァ?(身体が跳ねたのを見て、罪悪感など欠片もない顔でニヤリと笑ってみせた。伸ばされた手を意に介さず、ぐっと前へ身体を倒していく。)………口でも何処でも構わないんだろ?じゃあいいじゃねえか。ここまで来てお預けはナシだぜ、……ッ!!!(考えていたよりもすんなりと受け入れられて気を抜きかけたが、その温かさと予想以上の狭さに腰が跳ね上がりそうになるのを堪えた。)………ッハ、……!………ほら…案外、どうにでもなるモン…だろッ……?痛くはねえか…?え……?(理屈にならない理屈を口にしながら、ゆっくりと中へ押し込んでいく。)」
ルト「悪いコトしてますから、否定しませんよ……。言葉を正しく理解してくださいっ……、私が言いたいのはなにもそこでしなくてもと、 っく、う、……(膝裏を掴む手をぎゅうと強く握りしめ、苦しそうに歯を食いしばりながら。)うう……あ、はあっ……、あぁ、やだ……、や…っ…(ゆっくりと中を押し広げられる感じ、その異物感に嫌悪を抱かなければならないのに、身体中をゾクゾクした感じが駆け巡っていく。思わず否定の言葉を発したが、それに反して先程射精したばかりの自身のモノがまた硬くなり、それに伴い柔らかかった中の壁の一部もぐっと硬くなっていく。挿入されたモノの先がそこを擦った瞬間、両足がガクンと揺れた。)っ………………!!」
マヘス「なァァに言ってンだよ…、抱くっつうのはな、こういうコトだろォが……!(手を強く握り締められるのも快楽の一つとして口の端を歪ませた。)……やァだ、って言ってる割にはよう…、えェ……?ほら見ろよ……お前のココ、随分デカくなってんじゃねえか……(片手を膝から離し、硬くなりはじめたモノを掌で包むように優しく握った。)………ッ、ン……!!(両足が揺れたことで中が刺激され思わず呻き声を上げた。内壁の変わりように気付くと片目を細めるようにして笑って、自由になっていた片足を再び持ち上げて。)………なるほどねェ。そんな反応見せたからにはよ…、覚悟ォ……しとけよ……ッ!!…………ん、…っ!!………!!(一度先端近くまで引き抜いて、一気に最奥まで突き立てた。そうしてまたゆっくりと腰を引き、今度は硬くなった部分をわざと擦りながら小刻みに刺激していく。)」
ルト「……っ……!!(いつの間にかまた勃起していることを指摘されて恥ずかしさに身を捩るが、抑え込まれた身体はほとんど自由には動かせない。)嫌に決まっています……。そこは本来は性行為をするためのものではないので、そんな、 んっ……ふ、(また引き抜かれたときに声が漏れる。そのあと何をするつもりなのかすぐに理解すると、狼狽した様子になって)……待って、本当にいけません、そんな乱暴に挿っあ゙ぁああぅっ!!!あっ……!!(奥まで貫かれた瞬間大きくのけぞって、出したこともないような大きな呻き声をあげた。)ひっ……い゙っ…… そんなトコで、感じては、……っ……いけない……、私は、っあ……ッん……、(中の圧迫感と敏感な部分を軽く擦るようなその刺激に体が意思に反して震え、両手と両足の先に強い力が入るが、中で絶頂を迎えてはいけないと必死にそれを押さえ込んでいる。)」
マヘス「…っ……、ははっ……!!(それまで聞いたこともないような声に、目を見開きゾクゾクと身を震わせた。大きく仰け反るその姿に思わず笑みが零れる。)そォだよなァ?ここはそういうトコロじゃないよなァ?でもお前、仰け反って喘いじまうほど感じちまってンじゃねえか…!アハハッ…!!(思うように身動きが取れず力を入れることしかできないルトをさらに追い込もうと、手を伸ばしていきり立ったモノを握る。)……っ、は……こーゆーの、俺もそんなに、…っ、シたことないんだぜ…?なのにお前のカオ見てると、……!!(中の締まり具合と絶頂を我慢する身体の震えに、少しでも気を抜けば射精してしまいそうなところまで持って行かれて。ぐっと力を入れて堪えると、握ったモノを容赦なく扱き始める。)……ッ、…っぐ……、…嫌なのか?それとも感じちまってんのか…?(小刻みに動かしていたのを先端まで引き抜くと、中を削るように力強く最奥まで突き上げて)……ほらっ、はっきり言えよっ…!!なあ、ルトっ……!!(淫らな告解を求めて、何度も何度もそれを続けた。)」
ルト「違うっ……、これは、ソコは性器ではないからッ…… (はあはあと一生懸命に息を吸って吐いて、自分に言い聞かせるように同じ主旨のことを繰り返して言った。)苦しいんです、神父様がそんな風にっ…… あっ…… 私の、気持ちいいところ、こするから…………!! (頭の中がじんじんしてきて、冷静になろうと口にしていた言葉が徐々に卑猥な内容になっていくのに気付けない。硬くなったそこを握って扱かれ、ガクガクと下半身が浮き上がるように震えて目を見開く。) っあ、ひっ、イッ…… ああっ あう、 っん……… あ゙ぁ、あぁっ、お赦しください…っ……、このように、あっ……×××の中で感じて……、あぁあ、だめ、イく、いくイク……イきた……っ赦し、ゆる……、うあぁあっイくうぅううっ…………!!(焦点が怪しいほどに狼狽えた目のまま何かを否定するように顔を横に振るが、穴の中はソコを容赦なく出入りするモノを離すまいとぎゅうぎゅうに締め付けながら痙攣している。) ぅああ、ひぃ……気持ちいい…………っ………… はっ……ん……!!(やや遅れて、握られたものの先から甘ったるい匂いのする白い液体が勢いよく飛び出す。)」
マヘス「あぁ…、十分だぜルト…!イイ子だッ……!!(丁寧な言葉遣いに淫らさが混じり始めたのに悦びを隠せない。組み敷いた少年が自分の手で乱れ、快楽に溺れていく姿に酷く意地悪な笑みを浮かべるが、その顔にもう余裕などない。)……あァ、いいぜ……っ、俺が赦してやるから、目一杯ヤラシイ声上げてイけよッ……!……っあ、あ………あ………!!(ただでさえキツい中をぎゅうぎゅうに締め付けられ、そこに絶頂による痙攣の刺激が加わる。思わず自分からも腰を激しく打ち付け、快感を最大限貪って。)……ッぐ!!く、んンッ……!!はァ、あ…ッ……!!(奥の奥まで杭を打ち込むように突き上げると、ビクンと仰け反って絶頂を迎えた。狭い中にドプ、と温かいものが溢れていき、何度か吐き出してはそれを擦り付けるようにゆっくりと中を掻き回していく。)………っ、は……、飲ませろ、ルト……(甘い匂いにはっと我に返ると、長身を屈めてあちこちに付着した精液を舐め取る。絶頂の余韻でどこか虚ろな目をしながら、その甘さに酔いしれぴちゃぴちゃと獣のように舌で掬い取る。)」
ルト「……っお…… あ……♡ ああ、神父様の…………(普段絶対に出さない悦楽に溺れた声が溢れ出し、中に熱いものが注がれるのを感じて恍惚とした表情を浮かべる。その内に秘めた心を表現する術を知らないと言った少年がこんな方法で自分を曝け出す姿は、あまりにも美しい。)っ……、ふ……、……(激しく上下する汗ばんだ胸、その横にぱたりと置かれた手が胸元に下がるロザリオを握っている。身体の上を這う舌の感覚に小さくその身体を震わせている。)」
マヘス「お前……、……ッ……なんてやらしいカオ、してんだよ…っ……!(舌を這わせながら上目で見たその表情が、普段と打って変わってあまりにも感情的で、扇情的で。絶頂を迎えたばかりだというのにまたゾクゾクと湧き上がってくる欲望をぐっと抑え込んで、甘くとろりとした液体が飛び散った下腹部や臍のあたりを中心に胸下まで丁寧に舐め尽くしていく。)……っふ、ンッ………。……はぁ……、………。(ひとしきり舐め終わるとゆっくりと中からモノを引き抜く。ずるりと先端が抜けると、先程溢れた魔物のそれよりもさらに濃く量の多い白濁が溢れ出した。)……ルト……、……ルト。(ロザリオを握った手に自分の手を重ね、何度か握って意識を自分の方へ向けようと。)」
ルト「………ふっ…う…、(硬く大きいものが引き抜かれる感覚にまた全身を小さく震わせ、吐息に甘い声が混ざる。まだ時折痙攣するそこは、ものが引き抜かれた後どろりと濁った体液が溢れ出し、花が蕾に戻るようにゆっくりと閉じていく。)……ん、……(小さく返事をした。意識はきちんとあるようだが、ぼんやりと天井を見つめたままあまり反応がない。)」
マヘス「(ほとんど目にしたことのない男の“そこ”が閉じる様を、まだ興奮の色濃く残る瞳でじっと見つめる。ともすればさらに求めてしまいそうなのを、まだ高揚感が遠くにあるうちに鎮めようと肩で大きく息をして。)………ハァ………。(大きく溜息を吐き、ルトの隣に寄り添うように寝そべった。)…………。………ちィとやり過ぎたか……。………悪くなかったぜ。相棒。(最後のは完全な照れ隠し。口の端だけで苦笑いして乱れた服を少し整えてやると、手を伸ばしその頬にそうっと触れた。)………。……………またしばらくしたら、暗闇か………。(その瞳が封じられることに思うことがあるようで、誰に言うでもなくぽつりと呟いた。)」
ルト「…………良かったですか。なら、……よかったです。(見られるべきでないところを見つめられても、恥じらうことも無くぼんやりとしたまま。)私が傍にいます。光を見たい時は、いつでも求めてください。(頬に触れられてようやくころりと横を向いて、じっとその顔を見つめる。)……これから暫くは、貴方と私はずっと一緒なんですから。(瞼が重そうだが、まだ薄茶のままの瞳を名残惜しそうに見つめ、やがて肩の辺りに頬をくっつけた。)」
マヘス「(見つめられ、少しどきりとしたのを視線を逸らすことで隠したつもりでいる。)……………光。………俺は、……………。(その表情に影を落としたが、何も言わない。ただ横向きになり、ルトを腕の中へ抱き寄せた。まだ残る甘く蕩けるような匂いが立ち上り、目を細める。)………これからはお前を一人の人間として、兵士として扱う。厳しいことも言うぜ。………生き残るためだ。そのためには俺にも、………。……お前が必要だ。(細めた瞳をゆっくりと閉じた。)……覚えておいてくれ……。」
ルト「…………いいんです、それで。人間が生きていくためには理由が必要です。……神に祈るのもそれに近いことだと私は考えています。……? (抱き寄せられたあと、その温かさにようやく気付いて不思議そうな顔をした。その心地良さにだんだん眠くなってきて、瞼が完全に閉じそうになったのをはっとこらえて。)……あ。すみません、眠くって。このまま眠るのはよくない……、」
マヘス「…………そうか。(余計なことは言わないが、ろくに祈る姿も見せない信仰心の薄さが思いっきり顔に出ている…。)……構わねえさ。あれだけ出血したんだ。休むに足る理由はある…。他の奴らもしばらくは動かねえさ。捨て置け……。(ロザリオとドッグタグが重なり音を立てる距離感だが、気怠さと心地よい眠気が照れも緊張もどこかへと遣ってしまう。微睡み始めた薄茶の瞳が、少し濃くなったような気がした。)」
ルト「……ああ、でも、(また否定の言葉を言いかけたが、途中でやめてしまった。)神父様、あったかい。もっと冷たい方だと思っていたのに。……? ごめんなさい、今のは、聞かなかったことに………………(その先もなにか言っていたがだんだん言葉として意味をなさなくなっていき、ついに眠りに落ちてしまった。)」
マヘス「…………お前は。(少しずつ、少しずつ暗くなっていく瞳の色に気付くこともなくとうとう目を閉じてしまった。ルトのだんだん小さくなっていく声に、眠りに落ちるのを確信して)……意外と芯のあるヤツだな。これからは不調は隠すな……、……魔物にヤられてもな……。おれ、が……、………。………。(その先は言えないまま、ルトの少し後に意識を手放した。)」