15.本気の愛し方(R18)

(それからほんの暫くの後。イシスアセト王都、そのどこかにあるマベのセーフティハウスの一つ。侵入者の撹乱のために上階と下階の二部屋が存在し、そのどちらもが全く同じレイアウトで構成されている。
モノトーン基調の2つの部屋にはトレーニング用の鉄棒や器具が置かれ、掃除も綺麗に行き届いている。)

マベ「(少々荒っぽい風とともに、ミラを抱きかかえた姿で玄関に舞い降りた。コツ、と爪先が床に触れ、コートの裾がゆっくりとそのはためきを止めた。)………着いたぞ。」

ミラ「(そっと顔を上げ、周りを見渡して。)……。……あれ? あー…、なるほどねー……そう来たか……。(思うところがあるらしく、独り言を言って。)」

マベ「は…?(俯くようにして腕の中のミラを見た。)なんだ。もっと他に行きたいところがあったか?」

ミラ「そういうわけじゃないんだけどね、どうせ行くアテも無かったし。(すう、と深呼吸して。)何か、久しぶりだなぁ……って。 ……。……降ろして?」

マベ「ん……。(そっと足先から降ろすように。)……そうだな。あれ以来、だ。……ま、上がれよ。寒かったろ。(そう言って自分から先に中へ進む。)」

ミラ「ちょっと寒かったねー。荷物ほとんど処分して残りもまとめて送れるようにしちゃったからさあ、手元にほぼ何も持ってなくて。(よそよそしい感じで、少し間を開けて部屋の奥へと進んでいく。) 」

マベ「……すまなかったな。俺がもっと早く踏ん切りをつけりゃ。……苦しかったろ。(背を向けてコートを脱ぎ始めた。腕を振るうようにして翻すと、その下はタンクトップにズボンといういかにも軍属といった軽装。太腿にはナイフホルダーと得物が下がっている。)荷物はまた取りに行けばいい。足りないものは俺が買ってやるが…、……まあ、おいおい話そうや。」

ミラ「んー。そだね。今日一日、何回かこのまま心臓張り裂けて死ぬのかなって思った瞬間あったよ。(目を伏せ気味にして、なにか思い出すように。) ……。……あっ、でも今日はかろうじてパンツは持ってるから安心して!前みたいなことは無いから!(いつもの感じでふざけて笑って。)」

マベ「そんなお前に気付いてたはずなのにな…。(コート掛けにそれを引っ掛け、溜め息を吐いた。)…まったくこんなだから、いつまで経っても心が強くならねえんだな俺はよ。(頭を掻き、ミラのほうを振り返った。)あンのなあお前……別に下着くらいなんだっていいだろうがよ、……。(何か気づきかけたが言うのを止めた。)………風呂入るならここか下の階のを使いな。俺は違うフロアに行くからよ。」

ミラ「いいじゃん、いつからだって強くなれるよ。努力の人なんだから。(また大きく息を吸って吐いて。)またパンツ履いてないとか笑っちゃうじゃん。あ、でも服持ってないから借してよね。その、……そしたら私、下の住人になるから。」

マベ「………!(驚いた様子で。)……そんな風に言われたのは、………。(何かを思い出してふと俯き加減に笑った。)……口に出して言われたのは初めてだ。……あー、今度こそ腹が冷えちまうからなァ?おう、服も下の階に用意してある。好きなの使っていいからな。(照れ隠しに今度はにやりと笑って。)梯子降ろしてやるからちょっと待ってろ。(そう言ってミラの横を通り過ぎ、キッチンの床下収納を改造した通路の前でゴソゴソしている。)」

ミラ「口に出さなくても、多分そう思われてるんじゃない?(ゆっくり、下の部屋への入口に近付いて。)随分季節が進んだからね。ん、はいはい。そういうとこ遠慮する私じゃないんで大丈夫ですー。(冗談めかして笑いながら。) んーじゃあ、なんだろ。……おやすみなさい? 日が昇ったら話そっかぁ。」

マベ「ああ、そうらしいんだけどな。まさかお前からそんなふうに言われるなんて思わなかったぜ。(ふ、と笑った。)あ、風呂の入ってすぐンとこの戸棚は開けるなよ!?(前と同じように釘を差した。)……おう、おやすみ。……ゆっくり休みな。」

ミラ「そういえば、そのフリあったね?全く忘れてた。 うん。(ひらひら、と手を振って。)また明日ね。(長いスカートを乱すことなく、そのままするりと梯子を降りて行った。)」

マベ「やめとけ、素人が触ったら爆発すンぞ(?)……おう。なんかあったら呼べ。おやすみ。(梯子を降りて姿が見えなくなるまでじっと見送った。)………っはー。………俺もシャワー浴びるか。(とん、とん、とフローリングを鳴らして浴室のほうへ。)」

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(下階。浴室からシャワーの水音に混ざって、機嫌の良い明るい鼻歌が聞こえてくる。)
(やがて水音が消えてガタンと扉が空いて閉まった。もっとはっきりと聞こえてきた歌声は、流行のありふれた恋の歌らしいことがわかる。)

ミラ「っふー、あつ……。(長い袖に隠れた手でぱたぱたと仰ぎながら部屋に戻ってきた。)はー、またここに来ることになるとはなぁ……。(首後ろに両手を差し入れて、服の襟の中に入り込んでいた長い髪の毛を服の外に出した。手入れの整った髪の1本1本がさらさらと流れ落ち、ミラのいつもの匂いがふわりと香った。)」

ミラ「(サイズの合わない大きなシャツから、華奢な素足がすらりと出ている。裸足で部屋の中をぺたぺたと歩いて)あーあ。絶対来ないって決めてたのに。連れてこられたら仕方ないよね。(ぽす、とベッドに座った。両手で足首から太ももまでを撫でて、ほんのりいい香りのするボディクリームを伸ばして。)」

ミラ「(手にもクリームを伸ばして、ぱっと手をあかりにかざす。ピンクベージュのフレンチネイルをじっと見て。)……ちょっとだけ期待しちゃったなー…。 ここにいた間もなーんにも無かったんだから、そりゃそうだよね。7つも年下なんだもんなー。」

ミラ「(手を下ろすと、また長い袖で手の甲が隠れる。)服持ってたのに嘘ついちゃった。 うふふ、おっきい…………。あぁ、いい匂いするなぁ……。(すん、と両袖を口元に当てて、そのままごろんとベッドに倒れ込んだ。)」

ミラ「(ごろんとベッドの真ん中にうつ伏せになって、そのまましばらく動かずにじーっとしていたが。)……ぷは。(両手をあわせて顎の下に置いて。)……何であんなタイミングでくしゃみ出ちゃったんだろ。……。……したかったなぁ。あーあ……。」

ミラ「(優しく抱き寄せられたときの感覚を思い出し、背中と腰のあたりがソワソワして)うー……、(ころんと仰向けになって両足の先を擦り合わせ、右手が落ち着きなく膝や内腿をさする。) 」

ミラ「(やがて右手の指の腹が、つーっと下着の上をなぞった。閉じ気味にした両足の先にぴくんと力が入って。)……ぁ、……わぁ…… (自分でも驚いたような声を出したが、一度そうしてしまった指先は止められず)……あー…… (長い袖を掴んだままの左手をゆるく口元に持っていき、大きく息を吸って)」

ミラ「(この部屋の、着ているシャツの匂いを吸い込んで、思考がぐらりと揺れる。)っふ…ぁ、だめ……こんなの、(駄目、という言葉とは裏腹に指を横から下着の中に滑り込ませると、くちゅ、と粘着質な音がして思わず目を細め)すぐ、……っは…ぁ、」

ミラ「(だんだんまともな思考が働かなくなって、ただただ快感を貪るように何度も指を滑らせて)……ん、……っ……(だんだん息が上がって、僅かに漏れる声も上ずっていく。)…ぁ、あ、…あっ… ……… … ……っ……!(苦しそうに目を細めたまま、ぐっと下腹部に力が入り、僅かに腰が持ち上がってしまうのも止められない。ほとんど吐息だけで”彼”の名を呼んで。)」

マベ「(急に一陣の風が巻き起こり、ミラの上に覆い被さるようにして現れた。シャワーを浴びた直後なのか、ドッグタグを首から提げた部屋着姿で、ところどころに水滴が残っている。片手をミラの頭の横につき、どこか熱に浮かされたような表情で見つめている。)…………気持ち良かったか?」

ミラ「っあ…………………………(ぴた、と全ての動作が止まり、瞬きさえしない。)……!!!!!!???? (あまりの驚きに声すら上げられないまま顔が真っ赤になり)なっ、な、な、何してんの!!?こっち来ない約束じゃん!?……あっ、え!? (ギュッと両膝を閉じて手を離して、)私、何もしてないし!!!」

マベ「(溜め息をついた。)お前な……何度も言ってンだろ?俺は感覚が鋭いんだよ。それも並大抵のレベルじゃねえ。特殊な訓練と気の遠くなるような調整で手に入れた、そこいらの動物や魔術師とは比べモンになんねえシロモノだ。聴覚も嗅覚も、肌で触れた感覚も、味覚も、”そうなってる”。………どういう意味か、もうわかるだろ?(まるで見えているかのようにじ、とミラの顔を見つめた。少し、口の端が上がっている。)」

ミラ「(仰向けのまま顔の向きを変えて、目線を逸らして)ちょっと待って……頭の中で情報整理するわ……。……。……。 ………。あのぉ……いつ……、どの段階から……聞こえてた……の、かなぁ………………?」

マベ「男に言われるほうが好みか?絶対来ないって決めてただの、本当は着替え持ってるだの、可愛らしいこと言うなって思ってこっちゃ上機嫌で風呂入ってたんだがなァ?………。(頬から顎に水滴が落ちる。それを手首に包帯を巻いたもう片方の手の甲で拭った。)……で。…ナニを期待してた?言ってみな。」

ミラ「……!?(一気に体温が上がって、ミラの纏う匂いがふわっと香る。)だってそれは、その、(目を合わせられない。合われられるはずもない。あちこちに泳ぐ視線を誤魔化すことさえ忘れたまま)ほら、私がタイミング悪くくしゃみしちゃったでしょ? それだよ、それ。(思わず、あわせた両膝をもじもじさせて。)」

マベ「(立ちのぼる彼女の匂いに悟られないように息を呑んだ。目を細め、意地悪そうな笑みを浮かべた。)…ほーう、そうかい。タイミングは確かに悪かったな。だが、こちとらその後のキスすらお預けになったままなんだがねェ?(喋りながら、片手でミラの太腿に触れた。指先でつうっとなぞり上げるように手を這わせ、止められなければ閉じられたそこまで指先を持って行き。)……自分一人だけってのはずるいだろ?えぇ?見せてみな、どうなってるか。(とんとん、と指の平で肌を叩いた。)」

ミラ「それはほんとにごめん、わざとじゃなかったんだけど、ああなっちゃうと仕切り直すの微妙だなって思っ……(太腿をなぞられ、既に敏感になった全身がぴく、と小さく震える。)わ、ちょっと!私、肌触っていいなんてまだ言ってないよ!?(慌てて足を閉じるが、華奢な足は膝を閉じてもなお太ももの隙間が空いていて…)……っ、(とんと触れられただけでビクン、と足が跳ね上がって、思わず片腕で顔を隠した。)」

マベ「(跳ね上がった足を見てふっと吐息に近い笑い声を漏らした。)ンな可愛い反応してんのに、今更許可いるか?……まァでも、そうだな。ちゃんとお前の意思を尊重しなきゃな。(ぐっと身を屈め、耳元に顔を近づけた。)……じゃあ、まずは、キスから始めるか。期待、…してたんだしなァ?…ほら、顔。…見せてみ?(わざと息を吹きかけるようにして、そう囁いた。)」

ミラ「いつもと雰囲気変わりすぎ……、っ……(近づかれるだけで心臓がバクバクと鳴ってまともに考えられない。腕を少しずらして目元だけ見せた。手の甲で口元をまだ隠したまま、拗ねたようなその目でじっと見つめ、)優しくしてよ……?噛み付いたりしちゃ駄目なんだからね……。(おそるおそる口元を隠していた手を離した。)」

マベ「そうか?俺はこんなモンだぜ。……お前があんまり可愛い声で鳴いて、おまけに俺の名前まで呼ぶもんだから、我慢の限界で約束破って術式まで使って来ちまったってのはあるが…。(くっと小さく笑い声を漏らした。)……ン、わかった。優しく、な。(手を離したミラに頷くと、手首に包帯を巻いた手でそっと頬に触れ顔を近づけ。)………好きだぜ、…ミラ。(荒々しい雰囲気とは打って変わって、そっと触れ合うような優しい口付けを落とした。一度唇を離してもう一度、角度を変えて同じように。)」

ミラ「だって部屋も服も全部この匂いで……、そんな事考えてたら無意識で呼んじゃって……、(一瞬困ったような顔をして、頬に触れた手の、腕の当たりに手を添え。)それ、今言うの卑怯……(言いかけた言葉は優しい口付けで遮られてしまう。思わずキュッと目を瞑ったが、思っていた以上に優しいその感触に一度唇が離れた瞬間に熱い吐息が漏れる。)」

マベ「(熱い吐息の感触に思わずがっつきそうになるのを堪え、二度目も優しく触れ合って唇を離した。)………っふ、カワイイこと言ってくれんじゃねえの。そんなに俺の匂いが気に入ったのか?………、(目を細めて笑っていたが、ふと真剣な表情になった。色の濃淡のわかりにくい瞳に少しギラつきが滲んだかもしれない。)…じゃ、次のキスはお預け喰らったぶん、ちィと強引にするぞ。イヤなら引っ叩け。そうでもしないと多分止められねえからよ。(頬を撫でていた手の指先でミラの唇をそっとなぞった。)…どういうキスかわかるよな?舌、出せよ。(その指先の感触に自らも舌舐めずりを見せた。)」

ミラ「……っは……、ふ……。(唇が離れた瞬間、めいっばい息を吸い込んだ。)この匂いの中だと、ぎゅうって抱きしめられてるときみたいに身体中で存在を感じちゃうから……。あーもう…、私こんなの別になんともないはずなのに何でこんな……。調子狂っちゃう… (唇をなぞったその指を甘噛みしてから、ぺろっと舌先で舐めて。)……さあ?わかんない。どんなのかなぁ。(ちろ、と挑発するようにほんの少しだけ唇の間に舌を出した。)」

マベ「へーえ…素直にそういうこと言っちまうワケね。じゃ、後でぎゅーってしてやるよ…、っはは…、(指先を甘噛みされ舌で舐められた感触に思わず小さく笑い声を上げた。その挑発的な仕草と声色を認めると、口の端をつり上げるようにして笑い)……ッ、上等だ、教えてやる……ッ!!(互いに体温を感じられるほど密着し、噛みつくように深く口付けた。長い舌をねじ込み、少しだけ見せた舌を絡め取ろうと激しくねちっこく嬲っていく。)」

ミラ「やだなぁ、私は選んだ相手には意外と素直だって、気付いてなかったの…? っあ、(密着され、思わず両腕を脇の下から背中に回してぎゅうと服を掴んだが、続く口付けはただ受け入れることしかできない。)ん゙っ………!!(舌を絡ませられる度に背中のあたりを駆け抜けていくゾクゾクした感覚に身を捩ろうとするが、密着されていて全く動けない。) ……っ、……!!(声にもならない声が喉奥で僅かに鳴るだけ。唯一自由な足先だけがもぞもぞと動いてベッドのシーツを乱す。)」

マベ「(しばらくそうして深い口付けを楽しんでいたが、ふっと唇を離しゆっくりと舌を抜いた。)……なんだ。お前、こういうのが好きなのか。すげェ感じてんじゃん。ならこのまま続けてイかせんのもいいけどよ……(密着していたのを少し身体を捻って余裕を作り、片手をまた太腿のほうへ。先程は触らなかった下着にまで指を這わせ)……コッチのほう、俺の質問に答えてねえよな。気持ちよかったのか?一人でシて。(顔はミラを見つめたまま。指先は的確に布の上から割れ目をそっとなぞろうと。)」

ミラ「あふ……、(ようやく解放されて吐息を零し、気だるそうに薄目をあけて。)……………アンタにはわかんないだろーけど…こんなえっろいキスする男いないんだよ……、(ハッとして下着に指を這わせるその手を掴もうと手を伸ばした。)………いや?ちょっとした出来心で触っただけでそんなにしてないし、あのー……その……、良かった、けどぉ、誰かさんが途中で邪魔したからぁ…………。(照れ隠しなのか、視線を完全に逸らしたまま、すごく歯切れの悪い喋り方で。触る指先からほんの少し湿っぽさを感じるかもしれない。)」

マベ「……ふーん?(口元は笑っているが、他の男との経験をにおわせるような言葉に目を細めた。手を掴まれても頓着せず、力の差で強引に指先を届かせる。)…出来心ねえ?その割に切羽詰まった声で喘いでたな。残念だったなァ、途中で邪魔されたからイけなくて。…俺にどういうことされてるの想像してた?(指先で触れるか触れないかの微妙な強さで何度も執拗にそこをなぞり上げる。)……言ったらその通りにシてやるけど。どうだ?(もう片方の手でその頬から耳へと手を這わせ髪を掻き上げると、この前の傷跡に唇を寄せ、そっと舌先でそこに触れた。)」

ミラ「ちょ、ちょっと待ってよ、ついさっき私の意思を尊重するって言ったじゃん……(手を掴んだのを無視され、少し焦った様子。)ひぁっ……! そんな想像、してない……ッ、して欲しいとは思ったけど、どんな風に、とかは……っ、(なぞられる度に言葉が途切れて、掴んだ手にもぎゅうと力が入ってしまう。)だから言えって言われても、ん………っ、だめだよ、そこ傷になってる……、(舌先が触れた感覚に、くすぐったそうに目を細めて。)」

マベ「…あァ、言ったよ?尊重したじゃねえか。…良かったろ?俺との最初のキス。(にィ、と意地悪く笑った。)……へえ。じゃ、お望みどおりに今こうやって俺がシてるんだから、文句ねえだろ?(だめと言われても意に介さず。舌先で確かめるように触るだけだったのが、だんだん獣が傷を舐めるように舌全体を使っての愛撫になっていって。)…っは、…本当にムカつくわあの連中…俺の女ァ傷つけやがって……!(怒りを滲ませながら、それでも布の上からなぞるその手付きだけは優しく、時折ぐっと指をそこへ押し込むようにして刺激するのを繰り返す。)」

ミラ「あーーーもう……そういうこと言わないでよぉ………。(耳を舐める舌の動きがだんだん激しくなるのに合わせて反対側に顔を動かそうとして)ねえ、それくすぐったいの……気にしすぎだよ。私のこんな傷の比にならないくらいいっぱい怪我するくせに…(内向きに閉じ気味にした足をもじもじさせたり、腰を少しくねらせたりしているが、感じとる”その感覚”からは逃げられず、布に広がる湿度がだんだん確かなものになっていく。)…ぁう……、……あの、さぁ、せっかくの私のお気に入りの下着なのに汚れちゃう……。」

マベ「……ッハ、ァ…、…そういうことって…?(夢中になって少し息が荒くなる。傷になっていない耳たぶを優しく噛んでは舌先で撫でる。)くすぐったくて気持ちイイだろ…?イヤなら引っ叩けよ…。俺達の傷はな…、そいつにとって一番大事なモンのためにつけた傷だからな…。…本当に傷つけたくねえものが傷つかなきゃ、それでいいんだよ。(は、と片目を細めて笑ってみせた。布地に広がっていく生温かさに息を吐き、)……お気に入り、ねェ。もう手遅れじゃねえか?それとも…、脱がせて直接触ってやろうか?(指先だけを下着の中に差し込む動きを見せた。)」

ミラ「好きな人とするの、初めてなの、……だから…、良くないわけないでしょ……、いちいち聞かないでよ……。(言ってから恥ずかしくなって耳の先まで赤くして、またぴくっと身体を震わせた。) わっ……ほら!噛みつかないでって言ったのに…!……あのさ、私にとっては、(何か言おうとしたが、指先が触れる感覚に驚いて言葉が途切れた。)まだそんな手遅れってほどじゃ、…ない、……よ、ね……?(白にほんの少し青を差したような淡いサックスブルーの光沢のある生地と薄いレースを使った下着は、一部分だけ色が変わってしまっている……)」

マベ「………そうだった、な。(少し声色が優しさを帯びた。)でも何度でも聞きてえんだよなァ、男としては。そういうの。…アハハ、悪りィ。…俺もこんなに昂るのは久しぶりでよ。(噛んだところをまた舌先で優しくくすぐった。)…”私にとっては”?……ンンー……触った感じだと、まァまァ濡れちまってるかなァ。……あんま待たせると、気に入りの下着、びっしょびしょにしちまうぞ?俺は脱がせないままが好きだからな…(耳の穴に舌先を差し込み、軽く抜き差ししながら。)」

ミラ「言いたい時は言うよ。まだちょっと恥ずかしいんだから、ほどほどにしてよ…。(少し背けたままの顔が、うっと気まずそうな表情をした。)……っうー…何でだろ……、私、いつもこんな感じじゃないのに…。 あのさあ、脱がせないままとか、変態のすることだよ……?ねえちょっと退いてよ、どうすんのって言われてもこれじゃ脱げないじゃん。(密着したままの身体を動かそうとしたが全く抜け出せる感じもなく、一旦諦めた。)」

マベ「どうかねェ?俺は我慢が利かねェからなァ(気まずそうな顔にくっくっと笑った。)……それだけ俺とすンのが特別ってこったろ。ホント可愛いなお前。…あぁ悪りぃ悪りぃ。じゃあ退いてやるから、脱いでこっちに背中見せて座りな。(身を起こした。口元を拭い、にやりと口の橋で笑って。)脱がせねえままも好きだし、足首に引っ掛けたままにさせンのも好きだぜ?変態って言われたのは初めてだがな。」

ミラ「躾がなってないなぁ…、飼い主の顔が見てみたいよ……。(寝転がったまま、ふー……と長く息を吐いた。ころんと横を向いてから起き上がり、少し躊躇いがちに背を向けて座った。)お金もらってする女の子はネガティブな言葉は使わないだけでみんな思ってるよ、……本当はぜーんぶ演技なんだから。(ちょっとだけ、つんとした態度。一度だけちらりと後ろを気にして、下着に両手の人差し指を掛け、する、と片足を抜いて。) わぁ…………。(思わず声に出した…)」

マベ「おいおい、こんなときにあいつの顔思い出させンじゃねえよ。(寝乱れたような姿にほんの少し満足したような顔を見せた。)……そうかよ。ま、そうだろうな。…あー、その動き良いわ。布の擦れる音が滑らかだ。…キレイな肌してる証拠だな。(自分も膝をついて身を乗り出し、両手を伸ばして後ろからミラをそっと抱き締めようと。)……どうしたよ?何が「わぁ……」なんだ?」

ミラ「っふふ、ごめん。 (思いがけないタイミングで褒められて少し驚いたが、ふと笑い声を漏らした。)当たり前じゃん、こういうときにガッカリされるようじゃ駄目だから、努力してんの。(後ろから抱き締められて太もも同士を閉じ、回された腕の片方、包帯を巻いた手首を触れるか触れないかくらいの感じでさすって。)えー……何でもないですぅ……。」

マベ「偉いぜ。…匂いもいい。(手首に触れるごくごく微かな優しい感触に目を閉じ、そっと頬にキスを落とした。)……覚えてるか?建国祭のとき俺が『後ろから抱き締めて頬にキスすんのか?』って聞いたの。…案外、悪くねえだろ?(そうしてまた、耳の傷のあたりを唇で啄み始めた。)」

ミラ「言ったっけそんなこと……。あの日の印象は全部アレに持っていかれちゃって、細かいことは忘れちゃった。 でも…、そうだね。悪くないかも。柄にも無くちょっとドキドキしちゃったりね。(ふふ。と小さく笑っていたが、すぐに静かになって。)……匂いの相性がいいと体の相性もいいんだって。うふふ、ほんとかなぁ。私そーゆーのわかんないんだよねぇ……。」

マベ「これからいくらでもドキドキする機会はあンだからよ…柄にも無いとか思わずに楽しもうぜ?(耳元で囁き、頬を押し付けるようにして髪の匂いを嗅ぐ。)……へえ。そうなのか。じゃあ試してみねえとなァ?……足、開きな。(抱き締めていた手を太ももへ伸ばした。指に吸い付いてくるような感触を求め、執拗といってもいいくらい触れてくる。)」

ミラ「そうらしいよ? ……。……。(黙って言葉を探している。少し気まずそうに口を開いた。)でもさ、私その…なんて言うかなぁ、仕事でしてたことあるから……感じにくいっていうか、そんな感じだからあんまり期待しないで欲しいんだよね。ちゃんとそれなりに振る舞うけどさぁ……。(後ろに身を任せるようにして膝を少し立てて座り直した。)わぁー…えっろい触り方するなぁ… (遠慮がちに、ほんの少し膝を開ける。)」

マベ「(伏し目がちの真面目な表情になった。)……俺が見たいのは本当のお前だ。なんにも振る舞う必要はねえ。…見えねえモノを、無理矢理見ようとしてる奴が言うことでもねえが、な。(静かな低い声とは裏腹に、控えめに開かれた膝に手を差し込みぐっと力を入れて開かせようと。足を開くことができれば自分の足を差し込み、閉じさせないようにしてしまう。)」

ミラ「そうなんだけど……。 ……。見えないかわりに、ぜーんぶ触っていいからさぁ。私を、全身で感じ取らせてあげるから。……ね?(いつもの冗談を言う時に近いが、それとは少し雰囲気が違う。) あ、わっ…… ちょっと、いきなり遠慮なさすぎじゃない!?(長いシャツの裾を片手で引っ張って脚の間を隠して。)」

マベ「(ミラの言葉に驚いて大きく目を見開いた。背中から抱きついているため表情は見えないだろうけれど、短く息を吸った音は聞こえたかもしれない。眉間に皺が寄るほどぐっと目を細めた。)………。………そういうこと言われると、この先、手加減できねえぜ?(髪に顔を埋めるようにしてその甘い匂いを堪能する。膝を抱えた手を肌を滑らせながら下ろしていき、シャツで隠されたそこにそっと這わせる。)…いきなりじゃねえよ。言ったろ?我慢の限界だって。(ぬるりとした感触が指先から伝わり、思わず舌舐めずりした。先程下着の上からそうしたように、濡らした指先でゆっくりと割れ目をなぞっていく。)」

ミラ「(目を閉じて優しく微笑んで、すぐまた目を開けた。)どーせ、手加減なんかする気ないくせに、 ん……、(触れられた片膝がかくんと少し動いたが、足を閉じたり手を掴んだりといった嫌がる様子は全くない。)いくら私でも即この体勢は恥ずかしいんだけど……? あ、 わ…… (先程までとまた違った触れる感覚に、一瞬ぐっと全身に力が入った。)」

マベ「恥ずかしいけど、イヤじゃねえ。…だろ?(ふっと笑った。)……ああ、力抜いとけよ?痛がらせるつもりはねえから…。(最初はゆっくりなぞるだけだったのを、少しずつ早くしていく。時折なぞる動きを止めて指先を浅く押し込んだり、小刻みに動かしてみたりして。)………ん。……。(もう片方の手を胸へと這わせ、その形を確かめるように撫で回した。)」

ミラ「嫌な時は叩いたら止まるんでしょ…………? (指の動きがだんだん早くなっていくにつれ、時折内ももに力が入ってしまう。思わず顔を逸らした。)…っふ…、う……。ねえ、力抜けないよ、無理ぃ…………、 ……あっ……!(胸に手が伸びるのを察知して小さく声を上げた。何もつけていなかったらしく、思いの外やわらかい感触がする。)」

マベ「あー……、…善処するよ。……ん、なに……お前、ノーブラだったのか。無防備だな…(胸を下から持ち上げるようにして優しく揉み、乳首を刺激しようと指の平ですりすりと擦る。)……ふふ、しゃあねえなァ…、ほら。こっち向け…!(言いながら自分も身を屈めるようにして顔を寄せて、強引に深く口付けようと。舌をねじ込もうとする動きに合わせて、濡れた指をぐっと奥へ挿し込んでしまおうと。)」

ミラ「違うの、いつもはちゃんとして……っ……! あぁ… もう!絶対服の上からそうやってするでしょ……!?(布越しに触られた独特の感覚に耐えられずに先がきゅんと硬くなって、その形が顕になってしまう。)……え? ん…、っ……!? ーーっ……(口を塞がれて何も言えずにされるがままになるしかなく。下腹部に力が入るとともに足先がびく、と浮いた。)」

マベ「(何度か唇を離し、息を継いではまた深く口付けるのを繰り返す。)……っは、当たり前だろォが…!こんな格好されて触らねえって選択肢はねェんだよ…!(そう言っている間も指の間に先端を挟み、思いの外優しく揉み込んでいく。)……足、浮いちまったな?…さァ、一人でシてたときとどっちがイイかちゃんと言えよ…?触ってほしいとこも言うんだぜ…!(深く挿し込んだ指を小刻みに、だんだん早く前後に、時折角度を変えて動かしていく。激しくなっていく水音に目を細め、たまらなくなっては深く口付け、喘ぎを聴こうとして離すのを繰り返す。)」

ミラ「(唇が離れる度に吐息と喘ぎが混じったような声を漏らしながら。)っふ……、 あぁ、やだ……っ、ん……(何か言おうとしてまた口を塞がれてしまう。思わず片手で腕を掴むが、その動きを止められるわけでもない。指がある一点に触れる度に脚がびくっと跳ね、柔らかいミラの中がきゅっと指に絡みつくが、その自覚は無い。)そこ、だめ、いま指あたってるトコ……っ、やなの……!」

マベ「(腕を掴まれる、マベからすれば弱い抵抗に嬉しそうに口の端を吊り上げるようにして笑う。)……あー……可愛くて、たまんねえな…ッ!(ゾクゾクと背筋を震わせるのを隠さない。指先が触れたときの明らかな反応の違いに気付くと、ふと冷静な表情になってわざとそこを指先で擦った。)
……ああ、ココ、ねェ?……なんかお前言ってたよな…?『やめろ』は『やって欲しい』、だっけか?…んな切羽詰まった声でダメって言われてやらねえわけ、ねえだろッ…!?(2本の指でそこを激しく突き上げるように刺激し始めた。胸を弄ぶ指先で何度も乳首を弾き、耳元で自身の荒い息を聞かせて。)ほら、ッ…!!声、もっと聞かせろ…!!聞かせろ、ミラ…!!」

ミラ「ちがうっ、ちがう、私そんな意味で言ったんじゃ ない、からぁっ……!!(ふるふると首を振って否定するが、上も下も激しく攻められ、体を駆け抜けていく快感に飲まれてそれ以上の言葉が続けられない。) あっ……やだぁっ……指入れないで……!! 今そんなにしたら、 あッ…… う… (背中を丸めるようにして俯くその全身に力が入っているのがわかる。)っ、……っう、んーーーーっ…… (開いた脚のかかとが浮いてつま先だけがついた状態になって、ビクビクと数回、内ももが痙攣するように震える。)」

マベ「……………、(ぐっと深く沈めた指はそのまま、急に黙りこくってその様子を見ている。痙攣が収まるまでは手は止めず、収まってもゆっくりと労るように続ける。)…………。(耳元で大きく深く溜め息をついた。)……お前。…声。抑えたな?……ン?(舌先で耳をちろ、と舐めた。)」

ミラ「……っは…………、はぁ……、(がく、と力が抜けてぐったり俯いて長く息を吐いた。暫くして顔を上げると、)……え、なに…? なんか言っ…………、(耳を舐められただけでぴくっと体が跳ねて。) う、……何?」

マベ「何?じゃねえよお前。イキ声我慢しただろ?あ゛…!?(咎めるように傷跡をざりざりと舐めて。)全部触っていいって言ったくせにあンだよ…?……まァ、お前の反応可愛くてたまんねェから、いいけどよォ(ぬる、と指を抜いて顔に近づけて。)…”次”抑えたらどうなるか、俺もわかんねえからな?(舌を伸ばして指先についたものを舐め取り、口の端を歪めて笑った。)」

ミラ「……え、……………………うん。(何度か大きく息を吸って吐いてから、気まずそうに視線をうろうろさせた。) だって。あのー…… すっごい久しぶりの感覚で動揺しちゃったっていうか……。 う……。(指を引き抜かれる感覚にまた少し膝が揺れた。) んー…次ねぇ、……次、あるかなぁ……。」

マベ「あるかなぁ?じゃねえんだわ……。お前まさかこれで終わりとか思ってねえよなあ?(どこかいらついたような声で。両手でぎゅっと抱き締めると、荒い息をゆっくり呼吸することで抑えているのがわかる。)俺のほうもマジでそろそろ限界でな…、理性かッ飛びそうなの必死で抑えてンだよ……わかるか?(ぐっと下半身を密着させた。硬いモノの感触が服越しに伝わる。)」

ミラ「それはそうなんだけど、(顔にかかった長い髪を手の甲で払って背中に回して。) …………。私、セックスでイッたことないんだよねぇ。 だからと言って、しないでとか言わないから我慢しなくていいんだ、……けど、……。(言ったところで、はたと呼吸さえ止まってしまう。お尻のあたりにあたるものの存在感に表情を少し歪めた。)そういえばそうだった………………、(?)」

マベ「………。(少し呼吸を整えた。背中に回された髪の一房を手に取り、そっと自分の口元へ持って行き口付け、ほのかな匂いに目を細めた。)……そりゃ、お前にとっては金を稼ぐ”手段”でしかなかったからかもな。生きるための手段に快楽もクソもねえよ。………怖いか?俺と、(そこで言葉を区切り、できるだけミラのほうを見つめた。)……セックスするのが。」

ミラ「そうなのかもね。したいと思ったことも無かったし、そんなもんなんだろーなって思ってたよ。(両手で差し込まれた足を抑え、するりと抜け出し、目の前にちょこんと向かい合わせになって座って。) ……今日まではね? ぜーんぜん、怖くないよ?(にこっと笑うと、手を不意に伸ばした。人差し指で下から上へ、つーっと指を這わせてから最後に先をつんとつつき、少し首を傾けて)ちょっと、いや……だいぶ、おっきいけどねぇ~♡」

マベ「(向き合ったミラをじっと見つめた。)…………ッ!(”見えなかった”わけではないが、手がそこに触れるとわずかに身じろぎした。びくん、とそこが跳ねる。ぐっとシーツを握り密かに息を呑み込んだ。)………お前、見たことあったっけか?俺の…。(片目を細め、ふっと笑った。)」

ミラ「あれ?意外と可愛い反応しちゃう感じ? うふふ。 (身を乗り出して片手でシーツを握った手をぽんぽんと軽く叩き、つついた手を手のひらを前、指先が下を向くように向きを変えて、手のひらで優しく撫でる。)……え?あー…………いや、まあ、初日の朝にね……(苦笑い。)」

マベ「言ったろうがよ……抑えンのに必死だって……(少し眉をひそめたが、手を撫でる優しい感触に悪い気はしない。)……あー…、あン時か。だからお前、俺が目を覚ましたとき様子がおかしかったんだな。(クッと短く笑った。)……手加減できねえかもしれねえから、今のうちにもう一度優しいの、してやるよ。…目ェ閉じな。(自分からも手を伸ばし、その唇に指先でそっと触れてキスを促す。目を閉じればすぐにでもその唇を奪ってしまおうと。)」

ミラ「うん。仕方ないことだから黙ってたけど、ビックリしたよね…。(つられて小さく笑って。)…えー、あんまり荒っぽいのは嫌だよ? ……。(上目遣いで顔を見上げてから、ほんの少し切ない顔をした。それから、くっと顔を上げて目を閉じて)……ん。」

マベ「俺もお前に手荒なことをしたいなんざ思ってねえよ。…けど、…なんだ。こんな気持ちで、……こんな気持ちは初めてだからよ。自分でもなんて言やァいいかわからねえんだ。(ぐっと感情を堪えて、淡々と。)………。(飛びつきたいのを押さえ、できるだけ優しく唇を押し当てた。それでも抑え込んだ荒い息を時折漏らしながら、何度もキスを重ねて。)……脱いで、”見せてくれ”。(唇を離し、感情を抑えた声でそう言った。)」

ミラ「なんだろーね、この感じ。これが恋ってやつなのかなぁ……、(言葉の先に続く優しいキスを受け入れ、最後に唇を離される前に一度だけ、自分から唇を食んだ。)ん? …ふふ、見たいんだ。いーよ、さっき全部触っていいって言ったの私だもん。(何の躊躇いもなく両袖を抜いて、首を通す。乱れた髪を直そうと顔を軽く横に振ると、長い髪が透明感のある肌の上をするすると滑り落ちた。無駄な肉が付いていないが女性らしい柔らかさも備えた、よく整えられた身体。にこ、と笑ったその顔からはほんの少し自信も伺える。)」

マベ「(唇を食まれた。その余韻にふっと目を細めて微笑む。)恋、……か……。札付きの狂犬にゃァ似合わねえが……悪くねえ気分だ……。(自分のシャツを脱ぎ始めたミラをじっと見つめる。瞬きもせず、その肢体があらわになっていくのをつぶさに観察するように。衣擦れの音、髪が肌に落ち滑らかに滑る音、ぼんやりとわかる肌の色と立ち上るその匂い。そして探知の術式で判別するその表情。全てを目を凝らすようにして見つめ。)………綺麗だ。」

ミラ「やだなぁ、今は札付きの狂犬じゃないでしょ? 私だって今は、”タチの悪い情報屋”じゃなくて、……ただのミラだよ。(脱いだ服を雑にベッドの下に落とした。ふ、と短く息を吐いたあと。)ありがと。そうやって言葉にしてくれると嬉しいんだよ。 ……ね、触ってよ。」

マベ「……ああ。そうだな。今は俺も、ただの、……。(どこか寂しそうな切ない笑みをほんの一瞬見せたが、目を伏せすぐにそれを消してベッドを軋ませ体勢を整え。)ああ。目一杯触ってやるから、ちょっと待ってろ。(そう言うと自分も部屋着を脱ぎ捨て、その肉体を露わにしていく。体の正面から脇腹下にかけて大きな袈裟斬りの傷跡が見え、特に二の腕や太腿から足首にかけて、普段見せない部分に大小様々な傷跡が認められる。そしてそんな傷跡など打ち消すほど”その部分”はあまりにも、主張が強い。)」

ミラ「(普通ならあまり見ることの無い全身の傷跡に、ほんの少し表情が歪む。)私のピアスの傷なんて、些細なことだよ……。私にとっては大事な人なんだからさぁ…… あ、うわ……(思わず視線を逸らしてしまう。) えぇ……?大丈夫かなぁ…………。(何かを心配している……)」

マベ「……俺には些細なことじゃないぜ。(そこだけはまだ、あの街の者達への憤りを隠せない。自分の傷のことはフンと鼻で笑った。)俺は手数を稼ぐ戦い方をするからな。当然相手は、機動力と手数を奪うために手足や腱を狙ってくる。…ま、そんなとこだ。…上に乗れ。(ミラの心配は意に介していない(…)。ベッドの真ん中に座り、手を差し出した。)」

ミラ「あー……うん。そうね。(全然話が耳に入っていない様子で、) ……え? 上。 待って。これ……(一応差し出された手を掴んでから太腿を跨ぐようにして近づく。膝をついたまま、両肩に手を置き暫く考え込んで。)…………入、る………?(腰を落とすと、ぴと、と先がくっついて、そのサイズ感に思わず苦笑い。右手の人差し指と中指で広げてさらに腰を落とすが、すんなり入るはずもなく…)わぁ……嘘でしょ…………。(思わず肩を掴んだ手に力が入ってしまう。)」

マベ「………、(両肩に手を置かれ、掴むその力の入りように苦笑いした。)一回イかせたくらいじゃそうすんなりは行かねえよな…。…無理すんな。お前、ホントに素直になったな……、……っ!(先端に感じるその生暖かくとろりとした感触には思わず背筋を震わせた。)………ッハ、…ミラ、こっち。もっと近くに来い…!(手を頭と背中に回し、無理矢理自分のほうへ引き寄せて深く口付けようと。)」

ミラ「……「恥ずかしくてできないよぉ♡」みたいなこと言った方が良かった?ヤってる最中にもたもたされると萎えるでしょ……?(不思議そうに首を傾げていたが、強引に引き寄せられて慌てた様子で。)わっ……!?ちょっと、急にしたら危な、……ん、……ふ?(言いかけた言葉を塞がれ、何となく肩に置いたままになっていた手を首の後ろに回して。)」

マベ「(髪を梳くように撫でつけながら、しばらく舌で乱暴に口内を掻き回すように口付ける。)……ッ、…そういうのは、考えンな…。俺は、気取らないお前が見たい…。………。(そうしてようやく唇を離す頃には肩で息をし、どこか怒ったような、悲しいような、そんな表情をしていた。)………ミラ。おまえ…、今日、あの新月の夜と同じ姿なんだろ…?」

ミラ「(回数を重ねる毎に乱暴になっていく口付けに、脚がぎゅっと内向きに閉じ気味になって、思わず少し背中を反らしてしまう。)…んー……、ならいいでしょ…。 (じ、とその表情を見たが、その感情の出処がわからずにごく僅かに首を傾げ。)そうだよ。だって、今日が最後だと思ってたから、ありのままの飾らない私で会いたかったんだよ。目の色、目立っちゃうんだけど、それでも別にいいかなって。」

マベ「……目の色か……そうなんだな…(深く俯いた。少しの間沈黙して、ゆっくりと口を開いた。)……俺はな。若い頃に視力を失くして以来、少しの色と、ぼんやりした輪郭しかわからねえんだ。入隊して訓練を受けてからは、自分の周りに誰にもわかんねえような風を起こして、その空気の流れと肉体の感覚で、他人の顔やものの動きを把握してる。……きっと、説明してもわからねえよな?(俯いたその顔に微苦笑が浮かんだ。)」

ミラ「うーん……。…それでもいいんだよ。私が私として会いに行きたいって思っただけだから。(首の後ろに回した手で、頭の後ろを撫でるように触って。)……ごめんね、わかってあげられなくて。その代わりに、何で埋めたらいい? 私には何が出来る……?(かく、と首を傾けて。)」

マベ「謝んな。言いたいのは、そういうことじゃない。(顔を上げた。ヒュウと音を立てて部屋の中の空気が動き、ミラの肌を僅かにくすぐったかもしれない。)……今、術式を組み替えた。本来は周囲への警戒に使う魔術だが、今夜だけは、お前を見るためだけに使う。
…意味、わかるか?お前の全部が見たいから、終わるまで俺の風はお前にしか向けねえってことだ。
それが、俺にできる精一杯の”愛し方”だ。………この目で直接見てやれなくて、ごめんな。それだけが、どうしても、言いたかった……。(悔しさがはっきりと眉間に皺を刻み、濃淡のはっきりしない瞳が悲しそうに揺らいだ。)」

ミラ「(は、と息を飲んで。)……。……。……やだなあもう。だから……、なんでこういうとき謝んの? 今、アンタの世界には私しかいないんでしょ?……それって、最上級の愛し方じゃん。(抱きしめるように一度ぎゅっとくっついて。)」

マベ「………、(その言葉に戸惑いながらもはっとさせられたようで。抱き締められる暖かい感触に目を細めた。)……。……ああ……。お前しか見えない……。(背中に手を回し、髪を撫でつけて。)本当は全部見てやりてえよ…髪も、瞳も、顔も、カラダも……。……でもよ……、……今のお前の言葉……一生忘れねェ……(肩に顔を埋めるようにもたれかかった。)」

ミラ「んー?……ふふ。私もたぶん、一生忘れないよ。(目を閉じて、さっきの言葉を噛み締めるように長く息を吐いて。)……あ、油断してるなー?(かぷ、と耳に軽く噛み付いて、悪戯っぽく笑った。)」

マベ「……!!(ぴくっと肩を跳ねさせた。)…………。…………。(ゆっくりと上げた顔は、もう普段のそれに戻っていた。にやりと笑い返し。)……やりやがったなァ?んにゃろォ…!(ミラを強く抱き締めた。髪や頬、首筋に音を立てて吸い付き、啄むような口付けを肌へ落としていく。一度離れていたその先端を再びそこへ擦り付け、ぐ、と腰を浮かせることで浅い刺激を与えた。)」

ミラ「さっき散々ひとの耳いじくりまわしてたじゃん。んふ……、ふふっ……(その反応がおかしかったのと、くすぐったいのと両方で笑っていたが、)……んッ…… あ、(思わず内ももに力が入ったが、少しずつそれを緩めて。)……あのさ、遠慮はしなくていいよ、痛いとかは……無いはずだから。」

マベ「んン……、……。(じゅる、と音を立てて肌に吸い付いていたのを離して口元を手の甲で拭った。先ほどと打って変わって文字通り獣欲を覗かせて。)……じゃァ、いいんだな?知らねえぞ。あンなこと言われちゃ絶対手加減できねえからな。(体勢の都合上少し見上げるような形で見つめ、その細腰を性急に引っ掴んだ。)ちゃんと力抜けよ………ッ!!(力任せに腰を落とさせ、自らも下から突き上げるようにして深く、奥めがけて突き刺した。)」

ミラ「いいって言ってるじゃん。こういうときは私の気が変わらないうち、にっ……!?(急に腰を掴まれ、次に起きる展開を察知して目を見開いたが、だからと言って何が出来る訳でも無く、)ーーーーーっ!!!(声にならない声をあげ、はくはくと口を動かすが、しばらく何の声も出ない。)……あ゙っ……あっ、あぁ……、(腰と足が震えて、瞬きすら忘れている。) 」

マベ「……っおま、……!!(目を目開き下半身を震わせるその姿に当てられゾクゾクと背筋が震えた。ニィと凶悪な笑みを浮かべ。)……イイ反応すんじゃねェか……、…ほらっ、呆けてる場合じゃねえぞ…っ!!(ミラの腰を掴んだままベッドが軋むほど激しく突き上げ、時折中を掻き混ぜるようにぐりぐりと先端で探る。)…どうだ、えぇ?どんな具合か言ってみな。…ほぉらっ、言えッ…!!(言葉で言うよう促す間は小刻みに腰を打ち付け、身体を後ろに倒して乱れる姿をその感覚で味わおうと。)」

ミラ「(突き上げられる度に、下腹部が前に突き出るようにビクッと跳ね動いてしまうのを止められない。)あっ…!ん、んっ……! あーーー……………、(奥をグリグリされて脚がガクガク、と震えたが、少し動きが弱まったところで息継ぎをするように呼吸をして、)…ふ、あ……わ、私の中、どうなってるのこれ…?キツすぎてわけわかんな、い゙ッ…………!!(身体を後ろに倒され、また別のところが刺激され、苦しそうに歯を食いしばって顔を横に向ける。)」

マベ「……お前、セックスで気持ちよかったことなんて一度もねえっつってなかったか……?すっげえ感じてるじゃねえか…(あまりの乱れ具合に満足そうな笑みを浮かべ、腰の動きを弱めている間は胸に手を伸ばして捏ねるように揉みしだく。)さーァ、どうなってんだろうねェ?確かめてやろうか?……そら、よッ……!!(一度ミラの腰を持ち上げ入口付近まで引き抜くと、ある場所を狙ってまた深く突き刺した。)さっき『やだ』って言ってたの、ココだっけなァ…!?それともコッチか?言ってみな!自分で動いてもいーぜ!?(指で感じた弱い部分を狙って執拗に角度をつけて刺激を与えて。)余所見してる暇ねえぜ…!?こっち向いてカオ見せな、可愛いカオしてンだろうがよォ!?」

ミラ「あ、うっ…… は、言っ…た… 何で……っ!? (自分でも信じられない様子で何か言おうとしているが、言葉を吐き出す度にぎゅっと目をつぶっては、また薄目を開けてを繰り返す。) ……あ、待って、待って、やだ……!!やっ、(腰を持ち上げられて、添えていた手で肩をぺちぺちと叩いたが…)あぁあっっーーー…… ……っ……!! キツいのっ、……あっダメ、だめ、キツイのにぃっ……、(”そこ”を突かれる度に腰がビクッと跳ね、それと同時に中もぎゅう、と締まっていく。)イっ…… 気持ちいっ……、あぁっ……イッちゃう……!!(言われていることもほとんど理解できないくらいに乱れて、肩を掴む手が爪を立ててしまうのも止められない。)」

マベ「待たねえよ…ッ、…どんだけお預け食らったと思ってんだ、えぇ……!?(抵抗にもならない抵抗に可笑しそうに目を細めた。)…狂犬にお預けさせるってのがどういう意味なのか、その体に教えてやらなきゃなあ!?………ッ…!!(強い締め付けにあっという間に絶頂に導かれそうになり、眉を顰めながら獣欲にまみれた意地悪な笑みを浮かべた。)……いいぜ。イけっ、イッちまえよ…!!さっき我慢した分、今度はちゃんと恥ずかしい声聞かせろよっ……!!(爪を立てられても片目を細めて笑うだけで意に介さず、極みへ向けて激しく、最奥へと突き立てた。)」

ミラ「はぁっ…、はぁっ………、あぁ、せなか、ゾクゾクするぅ………、気持ちよすぎて…あたま、真っ白になっ …ぅ………んッ………………(あまりに強い刺激に思わず息が詰まり、呼吸が止まる。それによって全ての感覚がその一点に集中していき、)は、っあ……イ、っく、(頭の先から足の先まで貫くような激しい快感に飲まれそうになり、思わず上体を仰け反らせてそれを逃そうとするが、)ぅうぅああっだめぇえ、イクぅうっ……………!!(仰け反ったまま、ビクビクと身体を震わせている。)」

マベ「……ッ、はは……!……あぁぁ、かわいすぎンだろォ……!!そンなにっ、イイのか……!!(見えなくともその声が、熱が、繋がったところからも十二分すぎるほどに感覚を通じて伝わってくる。こちらも迫りくる絶頂にゾクゾクと背中を震わせて。)………ックソ、もっと、保たせるつもりだったのによォッ…!!こんな興奮するなんて、思わねェだろぉがッ…、……ッ!!(ぎりっと歯噛みし快感に笑みが零れるのを堪え、絶頂に仰け反る腰を押さえつけて。)……ッ、ゥ、ぐ………!!ふ、ウゥゥ………ッ!!!(自分も仰け反り喘ぐのを必死に堪えながら、それでも何度か身体を強張らせ、そのたびに繋がったその奥へ熱いものを迸らせた。)」

ミラ「(背中や裏もも、足先に力を入れてなんとか快感を逃がしていたが、腰を押さえつけられたことで最も感じてしまう箇所に硬いモノの先がぐっと押し付けられ)っあ、っあ、待って、まだイッてるから、押さえないでぇっ……! !! やだっ、あ゙ッ……ああッ…………あっ ……ぁ……(立て続けに絶頂を迎えた身体がガクンと大きく揺れた。熱いものが注がれるのにあわせて中が何度もソレを締め付ける。全て出終わったあと、軽い痙攣を起こすようにヒクヒクと動いた。)」

マベ「お、…っぁ……ぁ…!!…す、っげぇ……まだ、…まだ出ッ、……ッ……!(射精に合わせて締め付けてくる中の感触に思わず天井を仰いだ。)……はァ……、なん、だよこれ…(絶頂が収まってくると、ミラの腰を掴んだままになっていた手をそっと滑らせ、その両頬に這わせて。)……おい。……気絶しちまったか?」

ミラ「………………ぅ、………………。(仰け反っていた背をゆっくり戻して、)…っ……はあ……、ふぅ…………、あー…………。(頬を触られただけでくすぐったそうに顔を顰める。)……なんとか……ギリギリ生きてる………………、(掠れるような小さい声でぽつりと言った。)」

マベ「……そりゃこの程度で死なれちゃ困る。あーあー敏感になっちまって、ホント可愛いなお前…(息も絶え絶えといった様子に満足そうだが、どこか意地悪そうに笑った。)どォだ?初めてイった感想は。……良かったか?(頬に触れていた手を耳に、耳から髪へと伸ばし優しく撫でる)」

ミラ「この程度って…、あんな挿れ方しといて言う……?(こてんと肩のあたりに額をくっつけて)えー…びっくりしたっていうか、何かわけわかんなくて。よかった、のかな……よかったんだろうね……? ごめん、爪痕つけちゃった…………。」

マベ「自分でも驚いてたなァ?男冥利に尽きるってもんだぜ、あんな反応されちゃア…(労わるように後頭部を撫で、汗ばみ少ししっとりした肌を密着させる感触に目を細めた。)……それくらい気にすんな、噛みつかれてもイイくらいだ。……ちなみにな?まだ入ってるんだけど、なァ?(ギシ、とベッドを軋ませ一度だけ緩く腰を動かした。その強さを失わないモノが中を刺激する。)」

ミラ「んー……、(ようやく息が整ってきた様子で。)今までのとは全く別物なんだなあとは思ったかな…。 …………ぅん……っ、それはわかってる。すごい圧迫感だから…。あのさー…、中すっごいことになってるから。どんだけ出すの……。(膝をついて腰を上げてゆっくり引き抜こうと…、)」

マベ「へーぇ?どうなってンのか具体的に言ってもらいたいもんだわ、……!(手をまた腰へ持っていき、ぐっと掴んで抜くのを許さない。)……だぁれが抜いていいって言った?ワケわかんなくてよかったのかどうか、わかんなかったんだろ?今度はちゃァんと、優しくしてやっから……もう一回だ。」

ミラ「(じと、と睨んで。)えぇ?アンタの精子でぐっじゃぐじゃなんですけどぉ?別にいいけど。そういうことにはならないし…。 (腰を掴まれて驚き、)あっうわ、……えっ何言ってんの?正気の沙汰?あんだけ出てまだでき……(中に入ったままのモノが全く硬さを失っていないのを感じて)………………。(思わず黙ってしまう…)」

マベ「生意気め、お前こそ躾が足りてねーわ。何がそういうことにはならないし、だ。(目を細めて口の端を上げて笑った。…目は笑っていないのだが。)…言わなかったか?3日に一度は女抱かねェと気が済まねえんだわ。俺自身困ってましてねェ?長期任務のときなんて地獄だぜ…(言いながらするすると腰からお尻、背中へと手を這わせてぎゅっと抱き締めた。)……ゆーっくりシてヤるから。ほれ。(片手で頬に触れ、こっちを見ろと。)」

ミラ「そんなこと言ってたっけ~… やだやだ、性欲に頭支配されてるのってただの獣じゃん……。 っふ……くすぐったい……、何がゆっくりしてやる、なの?絶対うそでしょ。(両手で押し返し、触れられたのと逆側に顔を向け、頭を後ろに少し倒して、若干抵抗している。)」

マベ「そうだ。俺は獣だよ。とんでもねえ男に惚れられたっつったのは、そういうことでもある。…なんてな。(穏やかに冗談めかして。)ホント、本当だってよ。今だってお前とやっさしーいキスしてえよ?蕩けるようなヤツ。だからほれ、こっち向けって…な…?(抵抗されながら肌に指で触れ、指先でこちょこちょと。)」

ミラ「ほんと?だって私さっき叩いたのにやめなかったじゃん。ちゃんと気付いてた?(むす、とわざとらしく不機嫌な顔をして見せるが、肌をくすぐる指先にむずむずしてきて、)っ……ふ……、もー。仕方ないなあ…、(急に前を向いて、こつんと額同士をあわせてから。)やさしく、だよ……?(首を少し傾けて、自分から口付けようと。)」

マベ「…………。…………。(はっとして)アー、……ソウネ……気付いて…た…。……悪りぃ……(そこは素直に謝った…。)………ん。(額同士が触れ合うと、つい何時間か前に起こった出来事を思い出してほんの少し、照れ臭そうに。)……おう。(短くそれだけ言った。柔らかい唇が触れると、自分からも触れに行く。一度離れても何度も角度を変えて口付け直し、少しずつ息を荒くしながら、肌を優しく撫で回す。)」

ミラ「ん……ふふ、(小さく笑い声を上げながら、何度も、何度も柔らかな唇を味わって。繋がったままのミラの柔らかい内側が時折きゅうと動いて、それに押し出されるようにして2人の体液が混じったものが伝い、ぽたぽたとシーツに落ちる。)」

マベ「…っは、……ふ、ふっ……(自分でも何故か笑ってしまう。時折ちゅっと小さく音を立てて啄むように。)…お前のカラダ、綺麗だわ……髪も……っ…(長い髪を指に絡ませ、優しく梳いて。そこを締め付けられ、生暖かいものが流れ落ちていく感触に少し声を漏らした。)…は、ぁ……やっぱ見てえなァ…お前のっ…、……!(ゆっくりと腰を動かし始めた。小刻みにベッドが軋む。)」

ミラ「(髪をすくい取られる僅かな感触に、腰のあたりがふわっとする感覚に襲われて)……ふぁ……、 あー…… (ゆっくりとした動きにも足先がぴく、と反応してしまう。)1回イッた後ってヤバいなぁ…… 何されても気持ちいいって思っちゃう…………。ゆっくり、ね。中キツいんだから…」

マベ「…少し撫でるだけでか…?(髪を愛でながらふっと笑った。)ゆーっくりするからさァ…、もっと深いのしようぜ……(触れるだけのキスをして、離れるかと思いきや舌先で唇に触れて、つつくようにして深いキスを促す。少しだけ強めに腰を上げて、口付けと同じようにもっと深く繋がろうと。)」

ミラ「……おかしいでしょ。もっと笑っていいよ。(少し苦笑いした。) …………うん。(求められるままにまた自らくちびるを重ねにいって、つついた舌先に舌を絡ませる。)ん、ふ……、う、(深く口付けて自由に息ができない中、ぐっと押し込まれて熱い息と声が漏れだす。)」

マベ「……一晩で何回言うンだって話だが…、可愛くって笑っちまう。(ク、と目を細めて笑った。舌同士を触れ合わせながら、また啄むように口付けて、深く繋がっていく。)………っ、……んン……、(上も下も一度目のときとは打って変わって優しく、味わうように。奥を確かめるようにゆっくりと深く。)……ハ、……こっちのンが、やらしー、な……?(時折唇を離してはそんなことを言って、また口付け直して。)」

ミラ「………………っ、(ぞく、と身体の奥底から湧き上がるような違和感に一瞬思考が止まって。) ……、…………え、なん、て…………? ……ん゙っ……? …なにこれ…………? は、…………あ……(少しぼんやりした目で、意識が完全にそっちに持っていかれてしまって、何を言われているのかあまりわかっていない。)」

マベ「………いや。…なんでもねーよ。(ぼんやりしている様子のミラに少し笑ってみせた。とん、と腰を軽く持ち上げるようにしてまた刺激して。)…自分でも動かしてみろよ。二人でシたほうが、恋人っぽくてイイだろ…。お互い求め合ってるみたいで、よ…っ………、ん……ッ、……!(ぐっと抱き締め、ゆっくりと突き上げるのと中を掻き混ぜるような動きを本格的に始める。その間にまた深い口付けを求め、じゅる、といやらしい音を立てて舌を吸う。)」

ミラ「……でも、動けないの、 は…………ぅ……、痺れてるみたいで………、なに、これ、おく…………こんなとこで感じる、の、はじめて…………(中がかき混ぜられてぐちゅぐちゅと激しい水音を立て始め、思わずうまく動かせない腰をくねらせる。) あぁ……、なに……?しらない、これ………………(ぎゅう、と締め付けが強くなり、奥の奥が、まるでもっとして欲しいとせがむように押し迫ってくる。虚ろな目を細めて、苦しさを紛らわせるように少し上を向いて息を吸って。)」

マベ「……!(初めてと口にされ、ぞくりと身体を震わせた。)……ミラ、……っ!(締め付けが強くなり、中で感じるまた違った感触にぐっと堪える表情を見せた。)…お前を、縛り付けようとは思わねえが…、……ッハ…、今だけは、俺の腕ン中にいる時だけは…、………ッ!(腰の動きに合わせて自分も激しく突き立てていく。苦しそうに呼吸するその喉首に吸い付き、痕をつけてしまう。)」

ミラ「……な、に……? 私、もう、アンタのモンだし……、(首に吸いつかれた瞬間、少し顔を顰めた。) あ……っん……、頭ん中溶けておかしくなりそ…………、う、 あ……これ、あっ……あ、(お腹の奥からじわじわと痺れるような快感に徐々に飲まれていく。それはあっという間に全身へと広がって、まともな思考も全部とかしてしまう。) っはぁ……ぁあ……あぁぁ……(先程のように背をそらせたりすることもなく全身でその初めての快感を受け止め、身体が小さく震える。回した手が背中で爪を立てている。)」

マベ「おまえなァ、っ……!男はなぁ、そういうこと言われるとな、ぁ…ッ……!!(自分のモノであるとはっきり告げられるとどうしようもないほどの支配欲と征服欲が加速していって身体を突き動かす。)………ッ、いいぜ、おかしくなれよ…!身体中気持ちよくてたまんねえんだろうがッ……!ッつ、………!!(背中をちくりとした痛みが襲う。それすら快感となって、つい口の端を歪ませるように笑みを浮かべてしまう。)……ミラ、俺の名前言えよ…!一人でヤってたときみたいによオォッ…!……呼べよ…!!ほら……ミラっ…!!(見えない目を見開き、その表情をほんの少しでも読み取ろうと。抱き締めながら最奥を先端でこじ開けるように、強く打ち付ける。)」

ミラ「……ぅん…、きもちい ……、…しあわ、せ……ぇ……、(ぐら、と視線が揺らいで、ゆっくりと目が閉じられる。中は全てを絞り取ってしまいそうな程にぎゅうぎゅうに締め付けられ、上げた顔が後ろにがくりと倒れた。)………ま、……、……、(唇を動かすが、もう息が漏れるだけで音にならなかった。全身が痙攣したまま、長く深い絶頂から戻ってくることができない。)」

マベ「(ぞくぞくっ!と背筋が大きく震えるのを隠すことができない。)……っは、……っうう……!!(もう少しだけ、もう少しだけこの幸福な瞬間を長くと耐えに耐えていたが、絞り尽くされそうな締め付けと、名を呼ぼうとして漏れた吐息を鋭敏な聴覚で認識した瞬間、限界を迎え)ミラ、っ……!!ぐゥッ、ゥ……ッ…、はあァァ………ッ!!(奥に深く突き刺したまま全身を震わせて達した。喘ぎを抑えることもなく一度目と変わらないほどの量を最奥へ注ぎ、痙攣するミラの身体をずっと抱き締めて。)………ッ、……ミラ……(肩を上下させながら、優しい声で名を呼んだ。)」

ミラ「…………。(呼び掛けには答えず、首筋を汗がつたい、腕をだらりと下ろし、全身の力が抜けて後ろ向けにふっと倒れそうになる。それでもまだ中だけはピク、ピク、と痙攣が続いている。)」

マベ「………あぁ、……。(さすがにやりすぎたかと苦笑いする。倒れそうになるのを大きな手で支え、力を抜けた身体をベッドへと横たわらせてやる。)……惜しいけど、仕方ねえな……(少し力を失ったモノをゆっくり引き抜くと、混ざり合った体液がシーツを濡らしていく。)…………。(満足そうに目を細め、ミラの顔に手を伸ばすと、その前髪を掻き上げてやる。)」

ミラ「んー………、(もぞもぞと動いたがそのまま目を開ける様子はない。)……ふふ。(髪を触られた感覚に少し笑って、それからまた静かになった。)」

マベ「(その様子をじっと見つめて。)……まだしばらくは、お前だけ”見てる”ことにする……。………。(隣に寝そべると、手を伸ばして自分の腕の中へ包み込むようにして。ふと、らしくないという考えが頭をよぎったが、今この時だけはと、目の前で眠る初めてのひとを優しく抱き締めた。)」