19.Lunatic Mira(R18)

(ある新月の夜、マベの数ある”家”の一つ。夜も更けており、熱気が引いて適度に暖かくなった室内には明かり一つ点いていない。)

マベ「………………………。(ベッドに横たわり、目を閉じている。シーツから覗く上半身は首からドッグタグがぶら下がっているのみで、それ以外は何も着ていない。)」

ミラ「(その隣に寝転がっている。ごろりと寝返りして長い黒髪が頬に掛かるのを長い袖に隠れたままの指で払った。)ん……、(薄らと目を開けた。その先に横たわる姿を確かめてからまた目を閉じて、もぞもぞと近寄り、ぴったりとくっついた。)」

マベ「(ふと目を開けた。視線を僅かに動かし、その柔らかく温かい感触に目を細める。)……………、(息を吐き、空いているほうの手で自らの前髪を掻き上げ目元を手のひらで覆った。目が冴えてしまったのか、しばらくそのままぼうっと天井を見つめている。)」

ミラ「(穏やかな寝息を立てていたが、不意に肩のあたりにくっついた唇の先がむぐむぐと動く。)……、……。(暫くすると、また寝息を立て始めた。)」

マベ「……!?(肩をくすぐるようなその感触に驚き、目元を覆っていた手を離してミラのほうを見つめた。)…………、…………ナニやってんだか…。(小さく息を吐くように笑うと、起こさないよう気をつけながらそっとミラのほうへ向き直った。その大きな手を髪に差し込むようにして、そっと撫でつける。)」

ミラ「(髪を撫でられて体がぴくりと小さく反応した。)……ふ、…………、ぅ…………、(また唇が少し動いた。たまにそれあわせ、吐息に近いような音が発せられる。)」

マベ「…………。(手指から伝わる髪の感触に思いを巡らせながら少しの間撫で続け、そっと手を離した。)……なァんだ…?カワイイ唇もにょもにょさせやがって……。(小声で呟き、髪を撫でていた手の人差し指で唇をちょんと軽くつつこうと。)」

ミラ「(唇をつつかれて、今度はハッキリとびくりと体が跳ねた。) っ……ふ、…………って、……ね…………、……ねぇ…………(唇がもにょもにょと動くのに合わせて発せられる音が、だんだんと声となり、言葉らしくなっていく。どうやら、寝言を言っているらしい。)」

マベ「………?(少しずつはっきりしていく声に真顔になって。)…なんだ、寝言か…?(特にすることがあるわけでもなく、なんとなく気になって。つついたその手を唇の近くで止めて、吐息の感触と声とでより明瞭な言葉を感じようとする。)」

ミラ「(目を閉じたまま苦しそうに表情を歪めた。息が上がり体温が上がってくる。明らかに何か夢を見ている様子。)……っ、……たすけ、て、………まべさ、ん…………、(はっきりと聞こえる程度に言葉に出した。)」

マベ「…………?(急激な体温の上昇と表情の変化を感じ、異変に気が付いた。)………おい、ミラ…?(自分を呼ぶ声に、こちらもはっきりとその名を呼んだ。手をその頬に当て、とんとんと触って起こそうと。首のドッグタグがそれに合わせて小さく音を立てた。)……ミラ、……大丈夫か?」

ミラ「(頬に触れられてはっと目を開けて、)……あっ……!? ん……!!(急に胸にくっついて、ぎゅっと抱きついた。そのまま何も言わずに肩で息をしている。)」

マベ「(抱きつかれて驚いた表情を浮かべ、上下する肩にそっと手を当てた。)…………どうした。……怖い夢でも見たか?」

ミラ「………ふぇ…… ……………ん……? うー……、なんかこわい夢、見てた気がする……。……あれ?何だったっけ……?忘れちゃった……(もぎゅ……、とまたくっついて。うとうとしていて、すこし喋り方もおぼつかない。)」

マベ「………。(やや長く息を吐いた。困ったような、安堵したような表情。)……そりゃ怖かったな…。…さ、朝までまだ時間がある。このまま抱いといてやるから、眠りな…。(肩からできるだけ背中へ手を回し、自分の方へ引き寄せた。)」

ミラ「……うん、よかった、夢で。(引き寄せられて嬉しそうに笑ってから、大きく息を吸って吐いて。そんな風にしているうちに、またまぶたが下がってきて、)………ありがと、来てくれて…………、うん?違う、ずっと傍に居たよね…(言い終わったところで完全に目を閉じた。)」

マベ「………。(目を細め、瞼が閉じられるまでその髪を撫で続けた。)………まだ寝ぼけてんな……。(独り言のように呟き、その温もりに眠気の波がひたひたと押し寄せてきて、一度瞬きをした。)………、………ずっと……?………。(最後の言葉に何か引っかかるものを感じた。しかしそれ以上追及するはずもなく、マベもゆっくりと目を閉じた。それからしばらくして、ようやく深い眠りに落ちた呼吸音が聞こえ始めた。)」


(王都のとある繁華街のメイン通りから2本外れた道、所謂”そういう生業の者達”の縄張りにあるホテルの上階の一室。それ用のホテルにありがちな悪趣味さもある部屋で、若い男女が話している。)

ミラ「(長い明るめのアッシュベージュの髪を緩やかに巻いたウェーブヘア。黒いハイネックの薄いニットに、グレー寄りの緑の、長めの丈のペンシルスカートをはいている。ハイヒールで一歩進むごとに大きく開いたバックスリットから華奢な足が見え隠れする。)……久しぶりね。仕事が忙しくって。(部屋の中で足を止めて、後方にいる男へ向かって話しかけた。)」

男「(ミラよりいくつか年上、まだ若いと表現するのがふさわしいほどの年齢のそこそこ身なりのよい背の高い男。ミラの後ろに寄って、同じく足を止めた。)相変わらず、こんな街が不釣合いなくらい綺麗だ。……ホテルじゃなくて、うちに来れば良かったのに。」

ミラ「(ゆったりと振り返った。その先にいる男に大人びた笑顔を向けて。)そう?私の事、高く見積もりすぎじゃない? ……それも良かったけど、……ふふ。それはまた今度ね。(人差し指を唇に添えて、少し上目遣いで男を見上げた。)」

男「……。(少し目を細めた。ミラの隙のない美しさを一瞬でも逃すまいと、じいっと見つめている。)仕事の方は? 前会った時に話をした分で色々進んだんじゃないか?」

ミラ「少しはね。でも、この分野ってまだまだわからないことだらけだからそんなに劇的に進むってことは無いわ。(少しだけ肩を竦めて見せてから、斜めに首を傾げて、まるでおねだりでもするような仕草で)また、貴方の話、聞かせてくれる?」

男「んー……………。まあ、追々な。(一歩進んで、ミラの目の前に立ち、髪の中に手を差し込むようにして頬に触れて)今はそれより、」

ミラ「…………そうよね。(伏せがちにした目、長いまつ毛で隠れたその奥にミラの本心がほんの少し垣間見えたが、ぱっと視線をあげるとそれは跡形もなく消え去っている。頬に触れた手に自分の手を添えて。)でも、”少し待って”。 仕事帰りなの。このままというわけにはいかないじゃない?」

男「まあ…………、そうだよな。(一瞬、明らかに不満そうな表情をみせたが。) 行っといで、待ってるから……。(顎で浴室の方をさした。)」

ミラ「……。(その態度に一瞬演じていた笑顔がふと温度を下げたが、またすぐににこりと笑い直して。)ええ、そうして。 (男の横をすり抜けて浴室へと入っていった。)」

(その後。シャワーの水音が響く浴室の鏡に映ったミラの顔は浮かない。その柔らかな肩を、胸を流れていく水滴をただぼーっと見つめている。)

ミラ「(長く細く息を吐く。)…………。……やめとけって。言われたのにね。(吐き出した独り言はシャワーの音に消されてほとんど聞こえなかったが、不意に浴室のドアが開く音がして、ハッと勢いよく振り返った。その弾みに一つにまとめ上げていた髪が解け、ミラの髪の甘い香りが広がる。)」

男「(何も言わずに浴室のドアのところに立っている。ドアを開け放ったまま一歩踏み入れて。)………………。」

ミラ「……何で、(命令しておいたはずなのに、と続けそうになったのを飲み込んで美しい微笑みを作りあげる。)……あら、待ちきれないの?(冗談めかしてクスクスと笑って。)」

男「(そのまま歩み寄ってくる。)前会ってからもう半月も過ぎてるから。どうして逢いに来なかった?ずっと我慢してたのに、お預け食らってもう頭がおかしくなりそうだ。」

ミラ「(完璧だった笑顔が初めて僅かに崩れた。)…ごめんなさい。仕事で遠方に行っていたの。すぐに出るから、貴方は部屋に戻って。まだシャワー中だから。(男の方へ向けていた顔を鏡の方へ向ける。そこで初めて、ふと息を短く吐いて。)」

男「(男の腕がミラに伸び、その細い体を後ろから乱暴に抱き寄せる。)……綺麗な身体だ。肌も、髪も、全部。(片手で髪を撫で、後ろからミラの頬に口付けた。)」

ミラ「(ぞわ、と嫌な感じが背中を駆けて行ったことにミラ自身が驚きの表情をして。)……ほ、本当?でも、待っててって言ったじゃない。髪も少し濡れてしまったし、それを乾かしたら…………、」

男「(髪を撫でていた手でミラの顎を掴んで、強引に唇に軽くキスをする。)嫌だ。もう一瞬たりとも待てない。(あいている方の手がごそごそと下半身のあたりで動いていたのが止まった。ぴた、とミラのお尻のあたりに硬いものが押し付けられる。)」

ミラ「(強引なキスにびくっと体を揺らすと、思わずそれが離れてからすぐに顔を顰めて唇をぬぐってしまう。硬いものが押し当てられ、それが太ももの間にねじ込まれていくのを感じて)ちょっと待って…、待ってよ、ねぇ。(ゆっくりとそれが前後に動かされる感覚に顔を歪め、)……ねぇ……?!」

男「(ミラの体を両腕で抱え込んで、容赦なく柔らかい内ももに自分のモノを擦り付けて)誘っといて今更何言ってんの? ほら、足しっかり閉じろよ。あー、半月も溜めてたからさー、もう出そう。このまま一発出そ……」

ミラ「(両腕でがっちりと体を押さえつけられ、自分の意思と反して続けられるその行為に血の気がひいて、抵抗らしい抵抗もできずに、今にも泣き出しそうな顔になって。)やだ…………っ、……助けて……、……………!(シャワーの水とは違うぼたりと重たい液体が落ちる音がして、おそるおそる視線を下に向けると、太ももから白い液体がつたっているのが見えた。)」

男「あー……、(ぎゅう、と強くミラの体を押さえ込み、自身の身体をビク、ビク、と震わせながらゆっくりと内ももに擦り付けたモノを前後させて。)……は?お前、なんて言った?今誰かの……、」

マベ「(ぐいっと男の髪を引っ張り、背後に立つ自分の方へ無理矢理顔を向かせた。それより僅かに遅れて、浴室内を荒々しい大旋風が駆け巡る。備品が飛び交いあちこちにぶつかっては中身をぶちまけ、流しっぱなしのシャワーや床や壁を伝っていた水滴が宙に巻き上げられ、大小様々な丸い粒となって天井へ昇り、叩きつけられてはまた水滴となって床へ落ちていく)……”たったそれだけ”か?早漏野郎。(男の髪を掴んだまま、勢いをつけてその身体を壁に向かってぶん投げる。)」

ミラ「(浴室内に風が吹き荒れたその瞬間に後ろに自分が名を呼んだその人がいると察したが、続く騒ぎに思わず両手を頭の両側に置き、立ったままぎゅっと身を縮めるようにした。)………………!!」

男「ひいっ……!? な、(突然引っ張られて驚きの声を上げ、その姿を認めた瞬間になにか口を開こうとしたが、言葉にならなかった。そのまま乱暴に投げられ、)…いっ…………ぎ、……!!(驚きと恐怖でうまく悲鳴すら上げられずに小さい呻き声を出すだけだった。)いってぇ………、(打ち付けた箇所からぽたぽたと血が滴るのを手で拭って驚いて。)俺は、”お前ら”にどうこうされるような悪いこと何もしてないだろ!!?何なんだよお前!?」

マベ「(男の問いが聞こえているのかいないのか、天井から降り注ぐ水滴に髪やコートを濡らしながらゆっくりと男へ近づく。)…モノにはな?順序と御法度ってモンがあんだよ。裏の世界でも、そこで生きる女全員に本番ブッ込めると思ったら大間違いだ。
ましてや金で買った以外の女相手に、同意も得ずにナニしてやがんだテメエはよ?妄想だけはいっちょ前のクソ童貞か?えぇ??(目を見開き怒りに歪んだ凶悪な表情で男を見下ろす。男の顎を引っ掴むようにして無理矢理立たせ、壁にその身体を押し付けた。)……悪かったなァ、半月も待たせてよう。俺がこいつをヒィヒィ言わせまくってて、テメエのこと欠片も思い出させる暇がなかったもんでなァ?」

男「はぁ!?ホテル入って「ちょっと待って」でシャワー浴びてて、もう同意取れてるのと同じ―――…………、(大人の男一人を軽々と掴んで持ち上げるその力と表情に言葉が途切れ、) う、ぐ……、は……?はぁ……!?お前、俺のこと特別だとか何とか言って騙してたのか!?このクソ女が……!!!」

ミラ「…………好きとは言ってないし…………。(振り返りもせず、背中を向けたまま、本当に小さい声でポツリと言った。)」

マベ「おいおい……”待て”って言われりゃ犬でも理解できンだぜェ?女のシャワーひとつも待てねえなんざ、大した早漏だなァお前ェ?”そのナリ”で男ォ気取ってんじゃねえよ変態勘違い野郎。(男を押さえつけたまま、もう片方の手で背面が鋸刃状になったいわゆるサバイバルナイフを取り出し、目の前にチラつかせる。ミラへ視線だけを向けて。)………どうだ?コイツから(情報は)全部、取れたのか?」

ミラ「………………どうせもう取れないよ。私とアンタたちとはやり方が違う。情報抜くために痛めつけるのは絶対に嫌なの。……この線は諦めた。情報は別方向から取るから、そいつはもういい…………。(濡れた髪を耳にかけた。その仕草で揺れたピアスが光を反射してきらりと光った。)」

マベ「(何か言いたげな素振りを見せたが、すぐにそれを打ち消すように口の端を歪めた。)…そうかい。じゃ、こいつは俺の好きなようにさせてもらうぜ。(そう言うと男の右手首を左手で掴み壁に押し付けた。爪が食い込むほど握り締めたその親指の爪には、まだ新しい血が滲んでいる。)
……ここで起こったことはキレイサッパリ”忘れろ”。俺のことも、女のこともだ。……どこぞでちらっとでも漏らしてみな?地の果てまで追いかけて、”アレ”の代わりに、その手首食い千切ンぞ?………わかったか?(男の手首に顔を近づけ、野獣のような舌舐めずりを見せつける。片目を細め、口の端を吊り上げて嗤った。)」

男「(2人のやり取りを聞いた後、為す術もなく手首を掴まれたが、鋭い目で睨みつけて。)こっちが求めてるのは神の領域だ。あれがそれらしいモノになれば、お前らみたいなただの魔術師程度どうってことはない。その言葉、いつか後悔させてやる……!(周りの魔力が微妙に動き、男の足元に陣が発現する。そのまま転移魔術を展開してこの場を去ろうとする算段。)」

マベ「ーーー誰がただの魔術師程度だって?(その言葉を口にした時にはもう、足元から発生した激しい気流によって男の身体は陣から引き離されたところに吹き飛ばされている。抵抗しなければ天井に頭からぶつかってミラのすぐ近くに落っこちる。)まあーアホの見本みてえに有益な情報くっちゃべってくれちまって。……テメエ、”俺達”をナメてンのか……?(不機嫌そうに振り返った。)…アッチは早漏のくせに発動が遅すぎんだよ!!!バァァァーーーッカ!!!!(舌を出して中指を立てた。)」

男「うわっ、お前、陣無しの………!(その短時間で、抵抗するための他の魔術発動に切り替えられるわけもなく、天井にぶつかって嫌な感じの音が浴室に響き、そのままどさりと床に落ちた。)………う、うう……、気が触れてんのか、クソが…………、(床に崩れたまま、ほんの少し声を上げたがほとんど全く動かなくなった。)」

マベ「(湿った水音とともに歩いてくる。)そうだよォ?俺は気が触れてンだよ。羨ましいだろ?お前さんが求めてンのは神の領域なんだもんなァ。(転がっている男の側に屈んで、トンとその肩を叩き”何か”を施した。)……”あれ”って何だ。手短に教えろや、粗チ◯素股野郎。(サバイバルナイフを取り出し、背面の鋸刃のほうをチラつかせ)…3秒以内に言う通りにしねえと、コッチの刃で◯◯◯◯コスんぞ?(片目を引き攣らせるほど口の端を吊り上げて笑ってみせた。)それとももう喋れねェかァ?ま、いーか!……ほれ。さァァん…、にぃぃ…、いィィィちーーー……!!(ぎり、と音がするほど強く歯噛みした。獰猛な獣のような威圧感と、シャワールームに響く低い声はまさに唸り声のようで。)」

ミラ「……待って、やめて、そんなことしても誰も得しないでしょ!? ……”感情的になるな”、”己の心を抑制しろ”!!!(触れていないから決して発動はしないその言葉を、男を威圧するその声を塗り替えるように澄んだ声色で叫んだ。)」

マベ「(ぴたりと声が止まった。屈んだ体勢から首だけ動かしてミラを見上げたその目が、いつもより深く淀んでいるようで。)………それは”命令”か?”提案”か?……それとも。別の何かか?」

ミラ「(思い切り叫んだことで少し肩で息をしていたが、視線があってびくりと体が跳ねる。)……コマンドだよ。あんたの大事な飼い主の言ったことでしょ。……もう動いてない。どっか遠い遠い更地にでも送っとけばじゅうぶんだよ。(ぽたりと落ちてきた雫が体に触れて、ぶるりと体が震えた。それだけが原因では無いかもしれないが。)」

マベ「(しばらく視線を合わせ、改めて男へ向き直る。ゆっくりとナイフを太腿のホルスターへと納めた。)……殺しはしない。こいつがどこへ行こうが、もう俺からは逃れられない。…………二度と俺に命令するな。(低い声でそう言うと立ち上がった。それと同時に術式が展開し、転移の風が男を包みどこかへ飛ばしてしまおうとする。)…………。(ゆっくりとミラの眼前に歩み寄る。険しい顔つきのまま、そっと手を伸ばし、頬に触れようと。)」

ミラ「(立ち上がって歩み寄ってくるのを見て反射的に一歩後ろに下がったが、すぐに鏡のある壁にあたってしまう。)…………、(頬に触れられてまた体がぴくっと跳ね、手足が僅かに震え始める。)……ごめ…、(呼吸が乱れ、ひゅ、と何度も細い音を立てる。)……ごめんなさい……、……っ……」

マベ「(頬に触れた手の指先で耳に触れ、肩口から背中に手を回す。そうして自分の胸元へ引き寄せ、もう片方の手を腰に回すとぐっと力を入れて抱き締めようと。)………謝らなくていいよ。本気で殺してやろうかと、確かに思いはしたからな。(険しい顔に少しだけ苦笑いを浮かべた。)………。……お前……、あいつがここへ入ってきてから、酷く動揺してたな。……どうしたんだよ。」

ミラ「(徐々に手足の震えが大きくなって、全身が震えはじめた。先程まで、男がいた間までに取っていたのとは全く違う態度。言われたことに答えようと何とか唇を動かすが、細く短い呼吸音が繰り返されるだけで言葉にはならない。)……っ、……、……、(呼吸音がだんだん激しくなっていくが、それを自分でとめられない。)」

マベ「……………。(激しく震えだしたミラをじっと見つめる。極力感情を抑えた、なんとも形容しがたい表情。)………ミラ。………ミラ。(両手を肩に置いてぐっと強く握り締め、少しだけ身体を離して目を合わせようとする。)……いいよ。無理して喋るな。……怖かったな。(肩口の両手をその頬へ滑らせる。予想外に温かな、大きな手で優しく包んだ。)」

ミラ「……っ、苦し……、息、できない……、(激しく呼吸をしているのに苦しさを訴え。目を合わせられて眉を八の字にしたが、かけられる言葉も大きな手もいつもと同じように、いつも以上に優しいのを感じ取って。)は、……ふー……… っ、ふー………(吐き出しそうになった言葉は飲み込んだまま、一生懸命に息を吐いて、吐いてを繰り返す。)」

マベ「息しなきゃとか思うな……俺の目を、見ることだけに集中しろ………(目を合わせたまま、合わせるようにゆっくり呼吸をして、少しずつ普段の息遣いになるよう仕向けていく。)…よし、そのままゆっくり…、…ゆっくりだ…。(表情はまだなんともいえないものだが眉間には皺一つ寄せず、目だけは普段よりも穏やかで。)」

ミラ「(こく、こく、と頷いた。湿っぽく暖かい浴室内にいるのに、血の気が引いたその頬はひんやりと冷たい。)………、…………、………………。 ……ふー…、(しゅんとした顔。ベージュカラーの髪に緑目の大人びた姿のミラが、いつもより小さく見える。冷えた両手が、濡れたコートの胸よりやや下のあたりをギュッと掴んだ。)」

マベ「………よし、いい子だ。(ようやく穏やかに微笑んだ。呼吸がだいぶ落ち着いてくると、片方の手の親指と人差し指とで冷えた頬をやんわりとつまんだ。)………。………冷えてる、な……。(自分からも両手を背中に回し、強く抱き締めた。)……………!!(腕の中のミラを何かから守るように背をぐっと屈め、悟られないよう左手親指の爪をきつく噛んだ。)」

ミラ「……ん、……大丈夫、前はよくなってたし……(呼吸が少しずつ整い、震えがだんだん収まってきて。)………あ、うわ、(ぎゅうと抱きしめられて少し驚いた様子だったが、すぐに暗い顔になって。)……あの男のやった事は、……私が誘ったからだし。………別にこんなの、慣れてるし。」

マベ「……お前なら、そう言うだろうと思ってた。(ゆっくりと上体を起こし、至近距離でミラの顔を見つめた。濃淡の曖昧な瞳で真っ直ぐ。)………なら、なぜ俺の名を呼んだ。」

ミラ「……………………。……わかんない。(またしゅんとした顔をして)……どこに居ても、助け出してくれるって言ったから………。でも、なんで助けてほしいって思ったのか、自分でもわかんない…………。」

マベ「………そうか。お前、自覚がなかったのか…。(眉を顰めた。)……嫌だったんだろ。俺以外の男に抱かれるのが……。……だから俺のこと思い出して、名前呼んだんじゃねえのか。」

ミラ「うそだぁ、私が今更そんな、(抱き寄せられたときに感じた悪感、思わずキスされた唇を拭ったこと、性器を押し付けられたときの恐怖、今まで幾度となく”呑み込んで”きたはずの男の体液を見て吐き気が襲ってきたこと、全部が頭の中に蘇ってきて)………そんなこと、思うはずないのに…(暫く黙り込んで。)…ないのに………、……や、だった……、私のこと触る手が、優しくなくて、……違うんだもん、その手と、違うって、気付いちゃったんだよ……。(荒れた心情を表すかのように、順序だっていない喋り方で。)」

マベ「………お前さっき、俺達とはやり方が違う、情報を抜くために痛めつけるのは嫌だって言ったが…、……この世にゃ誰も傷つかねえ方法なんざ存在しねえんだよ。お前の方法はな、お前自身の心と体を痛めつけるんだ。今までわからなかっただけで、お前ずっと、……。…………。(言葉が継げない。目を逸らし唇を噛んだ。)」

ミラ「…そっかぁ………。(言わなかった言葉の先を察して同意した。)やっぱり男とヤんのって気持ち悪いだけだし、もうやめるよ。これから先、二度としない。……もう知っちゃったから、今までの私には戻れないね。…………。(唇をかんでいるのを見て、つんと人差し指で触って。)」

マベ「(人差し指で触られてはっとし向き直った。)………俺も、もう他の女とは遊ばねえ。………。………俺の気持ちは変わらない。この先もずっとお前を助ける。何があっても風すら追い越して駆けつけてやる。……だから、な、ミラ………、(その先を言い渋った。)」

ミラ「(驚いた様子で少し目をぱちくりさせた。)……え? ……うん。…………。(言い渋った先を催促するようなことはしない。黙ってその顔をじっと見つめている。)」

マベ「惚れた女がいるのに、女買う必要はねえだろ…。(少し照れ臭そうに咳払いした。)……お前の前では、できるだけ、兵士でも誰かの飼い犬でもない、一人の男でいたいんだ…。身勝手なのは十々承知だが、さっきみたいな言い方は…、…頼むから、しないでくれ…。やり過ぎだ、もう十分だって、お前の言葉で言ってほしいんだ……。…聞けるように、努力するから…。」

ミラ「……私に止められる気がしなくて。アンタのこと止められるのはあの人だけだと思ったんだよ。(不安げに目線が下を向いて)私とじゃ全然力の強さが違うし、私の方がずっと年下だし、それに、……聞かなかったじゃん……、」

マベ「………そう思うのも無理ねえよな。(眉間に皺を寄せた。怒りではなく、後悔の滲む表情。)……俺もそういう意味では、あの野郎と同じだな……。(床に片膝をつき、水気を含んだコートの裾が重い音を立てた。)………悪かった。…この通りだ。(一度目を合わせ、深く頭を下げた。)」

ミラ「(不安げな表情はそのまま、 ぎゅ、と両手で自分の身を抱くようにした。)違うよ、……違う。今の私には止められないかもしれないけど、もっとちゃんとアンタのこと理解して、私の言葉で言えるようになるから……、あんなのと同じなわけない……っ、(急に思い出したように、手の甲で乱暴に何度も自分の唇を擦った。)同じなわけないよ……。(一度ぶるりと身体が震えた。)」

マベ「…………。(顔を上げた。ミラの様子に悲しいような、切なげな表情になった。)………来て、くれるか?(そっと片方の手を伸ばし、その腕にほんの少し触れた。普段のマベからは考えられないほど慎重な、おそるおそると表現していいほどの動作で自分のほうへ来てほしいと。)」

ミラ「(その表情を見てはっとした。腕に触れてきた手を思わずぎゅっと握ると、目の前に両膝をついて。)………、(なんと言えばいいのかわからずに、珍しく何も言わなかった。その代わりにもう一方の手でそっと頬に触れた。)」

マベ「(手を握られる感触に目を細めた。そっと頬に触れてくる手に、自分からも擦り寄るようにして目を閉じた。)……お前は偉いよ……そうやって俺のことわかろうとしてくれる……、…おれは…、(薄目を開け、眉間に皺を寄せた。)…俺はいつまで経ってもガキのままだ…。いつも思ってることと反対のことを言っちまって、取り返しがつかなくなってから後悔して……お前のほうがよっぽど大人だ……」

ミラ「私はそうやって生きてきたから。相手の言って欲しいこと、して欲しいこと、望み通りにして……。 でもねぇ、マベさんのことはまだよく分かんない。(少し苦笑いをしながら、頬に触れた手を一度撫でるように動かした。)……あのね、 私の前では兵士でも飼い犬でもないんだから。後悔したら、振り返ってもいいんだよ。」

マベ「俺は……、……ただのバカだよ?(口の端だけで苦笑いした。頬を撫でる感触にまた目を瞑り。)…お前も、俺の前では肩肘張るな。思ったことは口に出していいし、泣きたけりゃ泣きゃいいんだ。…おれは言葉で自分を飾らない人間が好きだ…。(頬に触れる手にそっと唇を寄せ、自分の手を重ねた。)」

ミラ「そんなの、もう知ってるよ。(くすくすと、やっといつものように笑った。返事をするかわりに黙って頷いて、重ねられた暖かい手を見て目を細め。)変なこと言うんだけど……、私、呼べば来てくれること、知ってた。……知ってた気がした?っていうのかな。(するりと手を離して立ち上がり、シャワーの方へ向き直して。)さーあ、私は服着る前に…、1回洗っとこうかな……」

マベ「……お前さ。俺の隣で寝てるとき、同じこと言ってたぜ。”助けてマベさん”って。他にも、よく聴き取れなかったが……、……前にも、同じようなことが……。………、(はたと考えて。はっと目を見開いたが、背を向けたミラに顔を向けて。)……………。……………。(後ろから手を伸ばし、黙ったまま、片手を壁にトンとつけた。)」

ミラ「え、そうなの?なんか怖い夢でも見てたのかなぁ。たまに寝言言って自分で驚いて起きる時あるし、変なこと言わないように気を付け…………(どうでもいいことを喋っていたら、急に壁についた手が見えて。) わ、何? ビックリした…。」

マベ「覚えてねえのか……。………、(背後からその顔を覗き込むようにして寄り添った。何かしらの感情を抑え込んだ表情をしている。)…………すごく最低なことを考えてる。」

ミラ「えー……?何?(その表情を見るためにふとそちらを向こうとするが……)」

マベ「(ぐっと身を屈め、振り向こうとしたその顔に手を当てて強引に口付けた。勢いは強かったがキス自体は優しく、しっかり触れる程度に留めた。唇を離し、至近距離で視線をかち合わせた。)……………”俺の”で上書きしてやりたい。」

ミラ「んっ…………!?(思わぬタイミングでキスされて、少し驚いた様子。)……っふ……、そんな事しなくたって私はアンタのもんなんだから、それでいいでしょ……?」

マベ「……嫌だ……。(眉間に深い深い皺を寄せた。)あの野郎との会話、全部…、聞こえ、………ッ!!(表情が崩れそうになったのを身体を離し親指の爪を強く噛むことで耐え、その姿を見せまいともう片方の手でミラを抱き締めようと。)…お前の声が聞こえて、怒りで頭が真っ白になって……、今だって…お前の身体から他の男のにおいがするのが、悔しくて悔しくて、…悲しくッて…。(声がわずかに震えた。鼓動が早くなり、抱き締める手が、身体が震えた。)……ごめ、……ごめん……怖い思いしたばかりなのに…、俺……」

ミラ「(濡れた肌と濡れた服がくっついて、始めてその温かさに気付く。)……駄目だよ、落ち着いて……。(背中に手を回して、いつか自分がしてもらったのと同じように、背中をトントンと軽く叩く。)そこまで酷いことされてないよ?綺麗にすればにおいなんて消えちゃうし、そこまで怒るようなことじゃないんだから……。」

マベ「(怒るようなことではないと言われ困惑と驚愕の表情を浮かべた。)…おまえ…!………、…………。(噛んでいた指を離し、呼吸を整えると両肩に手を置いた。)………お前は、そうなのかもしれねえけどな。(苦笑いしかけたのをぐっと堪えた。)……やっぱ俺は、……許せねえ……!(そう言い放つと、もう一度口付けた。今度は噛みつくような勢いで荒々しく舌を奥までねじ込んだ。)」

ミラ「もちろん嫌だったんだけど……、でも、助けてくれたからその先までしなくて済んだわけだし―――、(何か言いかけていたが、急に荒々しく口付けられてその先の言葉を飲み込むしかなく。)……!? ……っん…………!!(思わず頭を後ろに倒して離れようと)」

マベ「(離れようとするミラにはっとして一度唇を離したが、その後頭部を手で押さえて身体が離れないようにして。)…………。(ほんの短い間だが、おそらく二人には長いと感じられる時間、”見つめ合った”。)………………。(何も言わず、後頭部を押さえていた手の指をそっと髪に差し込み優しく撫でた。見つめ合ったまま額をくっつけるようにして、もう一度ゆっくり唇を重ねた。)」

ミラ「(それ以上離れようとする素振りはない。そこまで感情的になる理由がわからないと言った風に困惑した表情を浮かべたが、珍しく何も言わないその様子に同じように黙り込む。)…………。(優しいその手の仕草に蕩けるような息を吐いて、今度は逃げたり驚いたりすることなく心地よいその口付けを受け入れた。)」

マベ「(同じくらい時間をかけて唇を離すと、困ったように笑った。)……わかんねえって顔してんな……。(ふと視線を落とした。見えなくともその嗅覚で感じる他の男の匂いに険しい顔をして、先程の騒動で弱まっていたシャワーに手を伸ばしその水勢を強くした。ざあっ、という激しい音とともに温かい水が二人をしとどに濡らしていく。)」

ミラ「(ふ、と甘い息を漏らすと、かくんと首を傾げた。)うん……。だって、怪我もしてないし、危ない目にもあってないし。そもそも私が仕掛けたんだから、ああなっても仕方なかっ…………(強められたシャワーの水が体を伝って床に流れていくのを何となく眺めてから、顔を上げて。)……ねぇ、隊服濡れちゃってるけどいいの?」

マベ「………いいんだよ。(レンズが濡れた黒眼鏡を外し、芯まで濡れていきつつあるコートのポケットにしまった。指でごし、と強く目を擦ると水滴が指先から手首へ伝っていく。)…結果的にそうだったってだけだ。あの野郎の考えによっちゃ、お前、今頃どうなってたかわかんねェんだぞ…?(耳の下あたりの首筋を唇でそっと食む。壁に片方の手をつき、髪を撫でていた手を肩口から腕、腰へと這わせる。太腿から内股へ手を伸ばすと、まだそこに残っているものの感触を確かめるようにやや乱暴に指で撫で回した。)」

ミラ「死んだり大怪我したりすることはないから、それは私のやり方で言えば擦り傷程度なんだよ。…手首の骨やってても「これくらい何ともない」って言っちゃうのと同じで、(水がその手を、頬を流れていくのを見て何となく口を噤む。)……あ……。駄目だよ、そんなの触っちゃ……(もぞ、と足を内側に寄せて太腿のあいだの隙間を埋めてしまおうとする)」

マベ「……そ、…か……。(首から喉、鎖骨のあたりを唇や舌でなぞり、痕を残さない程度の強さで弱く噛んでいく。)俺の手首の包帯、気にしてたな…。何度も触ってさぁ…。お前、優しいよなァ……(太腿を閉じる前に閉じさせまいと自分の脚を前に出すようにして差し込む。残っていた体液が肌を滴る水と一緒に服につこうが気にせず、指先にぬるりとした感触を認めると顔を顰めた。)……道理としては仕方ねえ、のかもしれねえ。…けどよ…だからってハイそうですかとは言えねえんだよ……俺はお前が好きだから……」

ミラ「私、助けてもらった時に酷い怪我してるの見て、やだなって思ったの。それが生き様だって知ってても、 あ……、もう……。(足をこじ開けられて少し不満気な声を出したが、止める訳でも無く。)あんな怪我、出来ればして欲しくないって。それって今言われたのと同じようなことかもしれないね…?(甘噛みにくすぐったそうに目を細めて)……痕、つけたいの? ……してもいいよ。」

マベ「(腿を汚す体液を直接洗い流してしまおうとシャワーを引っ掴んだ。水の勢いはそのままに、そこへ押し当てようと。)……そうだな……。どんなに理不尽でも、どれほどの信念を持ってのことだったとしても、好きな奴が傷つくのは悲しい……その考え方は、人としてなんら間違っちゃいねえ。……そう、思う……。(痕をつけることを許可されたことに少し驚いた。)………いいのか?」

ミラ「……っあぅ……(シャワーの水が敏感なところにあたって、思わず小さく声をあげてしまう。)ちょっとだけわかったかも…。私がしたくないことされるのが嫌ってこと?だよね。……でも、それだけであんなに感情的にならなくてもとは、ちょっと思うけど……。 (少しだけ頷いて)いいって言ったじゃん。次聞いたら嫌っていうよ?」

マベ「(その小さな声に反応したが、聞こえないフリをして当てる角度や位置をずらしながら流し続ける。)………ああ。……そうだな。(目を瞑り、瞼に溜まった水が頬を伝った。目を開けるとどこか困ったように笑って。)……初めてだったんだよ。女のことで”嫉妬した”のは。こんな気持ちになったことなくて、どう我慢すりゃいいのかわかんなくってよ…。………わかった。もう聞かねえ。(鎖骨のあたり、見えやすい場所に唇を持っていき。)……お前は、俺のもんだからな、ミラ…!!(遠慮なくその柔肌に吸い付いた。場所を変え、血を求める獣のように何度もかぶりついては痕をつけていく。)」

ミラ「(びくっと両膝が震え、堪らず濡れたコートの両脇のあたりをぎゅっと掴んだ。)嫉妬なんて、らしくないこと言う…… んっ、ねえ、もう大丈夫なんじゃない?も、もう流れたから……っ! (目をうんと細めて、快楽と苦痛が入り交じったような表情をしていたが、) う、あ、…… っ!?(貪るように口付けては”印”をつけていくその姿に、自分の体が支配されていくような感覚を覚える。腰のあたりから力が抜けてしまい、慌ててコートを掴んだ手を強く握った。)」

マベ「ん、……ッ!(じゅる、と音を立て肌を吸っては甘噛みを施していく。)……ああ、らしくねえよ……。でも男として、そんだけお前のことが大事でたまらねえってこったろ…!?(喉元に顔を近づけ、強い力でコートを掴まれると獣欲の際立つ笑みを浮かべて口の端を歪ませた。)…お前、前はイヤそうにしてたのにイイ声上げるじゃねえか…!まァァだだよォ、まだ残ってる……しっかり洗い流して、俺ので上書きしてヤんだからなあ、ッ……!!(大きく口を開けて喉を咥え込んだ。急所を噛む肉食獣のような動きだが痛みは無い。激しく吸い付き舌を這わせ、洗い流すその手も止める訳もなく。)」

ミラ「(刺激が強すぎるのか、また一度、苦しそうに表情を歪めた。)ひっ……う……、う…… だって、痕つくと仕事、着れるもの選ぶ、し、 うー……これ、よくないよぉ……(困ったように眉をしかめていたが、喉元に噛み付く仕草にハッとして)えっ……!?わっ…… ………………―――――、(喉元を咥えこまれて完全に抵抗できない形に持ち込まれた直後、急にガクガクと足が震えだし、まともに立っていることができない。何か声をあげようとしたのもまともな音にならず、ただ息だけが漏れだした。)」

マベ「(その様子にはっと我に返り、腰に手を回し崩れ落ちないように支えた。獲物を手中に収めた獣の顔つきに少し理性が戻って、口を離してじっとミラを見つめる。)………そんなに、(ふっと満足げな笑みを浮かべた。)……よかったのか?」

ミラ「………………。……(目をつぶったまま暫く早いスパンで息を吸ったり吐いたりしていたが、ゆっくりと薄目を開けた。)……動物の交尾じゃないんだからさぁ…………。(ほんの少し責めるような言い方。その表情から、照れ隠しであることは明らかだが。)」

マベ「(照れ隠しをするミラが愛おしくてたまらないといった様子で、腰を抱いたままぐっと顔を近づけてニィと笑った。)…イイじゃねえの……動物みてえに求め合うのも悪くねえ。あンのクソ野郎には到底できねえヤり方でお前のこと悦ばせられンならよォ。(言いながら濡れた内股をいたわるように撫で上げ、その指をぴたりと割れ目に当てた。)……さァ……”どうやって”上書きしようか…?ソソるイき方見せてくれたから、お前の望み通りにするぜ…(口調は普段通りになっているが、声色は優しい。)」

ミラ「(顔を近づけられ、わざとらしくあからさまに嫌そうな顔をして。ぐっと見上げたその首や鎖骨にいっぱい痕が残っている。)……もうその話やめなよ…私はアンタに抱かれてんの。それだけでいいじゃん……、(言いながら、体を撫でる暖かいその手の心地良さに目を細めた。それから少し声のトーンを下げ。) …何もかも忘れちゃうくらい、気持ちよくして。(少し恥ずかしそうに顔を背けて、)………私がやめてって言っても……やめないで……。」

マベ「(その懇願にゾクゾクと背筋が震えるのを隠せなかった。目を見開き、その笑みが凶暴さを増した。)………、……っく…、くっくっ…!(自分自身でも止めようのない征服欲と独占欲に襲われ、肩を震わせて短く笑った。)おまえ、”最中”に撤回すんなよ…!?まァしたって止めねェけどな…!(舌舐めずりと昂る呼吸を隠すこともせず、ぐっと耳に顔を近づけ。)……鏡に向かって手ェつきな。(低い声で囁いた。)」

ミラ「(自分の言ったことに昂るその様子を横目で見て)またそんな顔するー……、乱暴にしていいとは言ってないんだからね。 あー……そういう…? まあいいけど…(言われた通りに壁の方に向き直して片手をつくと、もう片方の手で長い髪を片側にまとめて体の前に持っていき、顔だけ少し後ろを向いた。)……ほら、これでいいの?」

マベ「(言われた通りの動きと、髪をまとめるその女性らしい仕草に熱い息を漏らした。)……あァ……、…いいよ。(少し隠れ気味のうなじを見て喉を小さく鳴らした。顔をこちらへ向けるミラを後ろから抱え込み、濡れそぼった隊服が肌に触れてびちゃりと音を立てる。もうその時にはそこに硬くいきり立ったものが押し当てられていて。)……………!!(またゾクリと背筋が震え、微かに苦笑いした。ぐっと前のめりになるようにしてその唇を求める。応じればすぐに深い口付けへと変え、ゆっくりと腰を動かし先端で入り口を解すように浅く抜き差しを繰り返す。)」

ミラ「(濡れた服がくっついたとき、なんとも言えない顔をした。)……待っ……て、隊服着たまますんの?あのさ、(その先を言いかけたところで口付けされる空気を感じ、黙った。ゆっくりと目を閉じて重なる唇の温かさと柔らかさを感じていると、無意識に両手を鏡につけ、お尻を後ろに少し突き出すような体制になっていく。)」

マベ「(唇を離した。)ン、……なん、だ……?濡れてる服が当たって気持ち悪いか…?(普段と違う状況下だからか既に興奮で息が荒くなっている。)途中で脱ぐと、興奮が冷める……。してほしいことは今のうちに言ってみ……?言わねえと…、このままシちまうぞ……(より下半身が密着した状態に少しもどかしそうに先走りで濡れた先端をそこに宛てがい、言葉とは裏腹に少しずつ奥まで挿入しようとする動きを見せる。)」

ミラ「いや?そういうわけじゃないし、私は……別にいいんだけど。 ねえ、ちょっと興奮しすぎだよ、そんなんで抑えられるの…?(ぐっと押し込まれる窮屈感に甘く深い息を吐いて、)……ん……、してほしいこと、思いついたら言うよ…。だってもう入れちゃってるじゃん……言ってることとやってること、…………(全身がぞくりとして思わず黙ってしまう。)」

マベ「そりゃァ興奮するだろ……あンなこと言われたらよお…、お前の溜め息ひとつでゾクゾクしちまうくらいだ…!(笑ってしまいそうになるのを堪えるような声色。もう先端を飲み込ませてしまっていることを指摘されても頓着しない。)…おれが、この俺がよォ、こんなに見境なくなっちまうなんて、きっと後にも先にもお前だけだミラ…!(ミラの腰を両手で掴み、腰に力を入れて)崩れ落ちンなよッ……!!(一気に最奥まで突き入れた。)」

ミラ「(腰を掴まれた直後、片手でその手を上から握って)ちょっと待っ……!(一気に奥まで押し込まれ、ナカを硬いものにこじ開けられる感覚に、思わず背中が反り返って)…ッ……ぅ、ふ……… だから……、あんたの、おっきいんだから、ゆっくりいれてって…、前も言ったじゃん……。ばか……。」

マベ「……………ッ!!(挿入に仰け反るミラの姿に、鏡越しに満足げな笑みを見せた。)…アァ…?…あぁ、悪い…、……ッ、じゃ、”次は”そうしてやるよ…。(ぐっと上体を屈めるようにして耳元に唇を寄せて)…じれったくてじれったくって堪らなくなるまで、ゆゥゥゥっくりィ焦らしながら入れてよォ…(荒い息を隠さずに囁きながら、ゆっくりと腰を前後に動かし始める。)…可愛い声でおねだりしてもらうのも、イイかもしれねェなぁ…?…え?どうだ…?(時折刺激する場所を変え、少しずつその動きを小刻みにしていく。床に落としたままのシャワーのそれとは違う水音がだんだん激しさを帯びていく。)」

ミラ「何が次は、だよ、っ……う……(耳元にかかる息がくすぐったいようで、顔をしかめたのが鏡にうつっている。)どうせ先に我慢できなくなるのそっちでしょ…、っあ、 あぁ…… 私がおねだりなんてしたら、嘘っぽくなるだけだし……、 ぅっあ…… やば、この体勢、(中を前後に擦られる度にぴく、と小さく体が反応し、だんだんと鏡についた両腕の肘が曲がり、上体が前屈みになっていく。)」

マベ「(くすぐったさに顔をしかめるのが可笑しくて、くっくっと声を出して笑った。)さァな…?どっちが先に音を上げるか勝負してもおもしれェかもなァ…!?(かぷ、と耳を優しく噛んでから舌先で執拗にくすぐって。)…嘘っぽくなるとか、どうでもいいんだよ……俺が、お前のそういうのを、聞きてえんだよ…(腰を掴んでいた手で濡れた肌を撫で回し、胸を下から掬うように持ち上げた。)…どう”やばい”のか言えよ…、ほら…、顔ももうちょい上げな、見えないだろうがよォ…?(ぐりぐりと中を抉りながら胸を揉み、人差し指と中指で乳首を挟んで刺激する。)」

ミラ「 …すぐそういう発想になるんだから。大事なのは勝つか負けるかじゃなくて 気持ちよくなれる、か、どうか…………(はふ、とのぼせたような熱い息を吐いて。)言わなくても分かるくせに…っ…、(顔を上げろと言われてふと鏡を見た。自分の後ろに立ち、容赦なくものを捩じ込み身体中を撫で回すその姿が見えて)……あっ、あ、だめだ……、びりびりす……っう、だめ……、こんなの、私のほうが馬鹿じゃん……、(思わず膝を内側に曲げて腰を少し落とし、奥まで届かないように体勢を変えようと)」

マベ「………、……そうだな……、お前のこと、負かしたいわけじゃないもんな…。…一緒に気持ちよく、ッ…!!(一瞬全身に力が入った。思わず天井を見上げ、ぎりりと歯を食いしばることで堪えた。)……ッ、…っはは…!危ねえ…、自分で言っといて、世話ねェわ……!(口の端に笑みを浮かべた。)俺がわかってるかどうかじゃねえんだよ、お前が言うことに意味があンだよ…!(鏡に映る自分の姿を見たその反応に、胸から手を離して再び腰を掴んで。)…アァ?何がバカだってんだ。…そらっ…!気持ちよくしてほしいんだろォ?”だめ”じゃ、……ねえだろっ!!(一度全部抜けるギリギリ手前まで引き抜いて、一気に最奥まで突き上げた。じゅぷ、と大きな水音が響く。)」

ミラ「言う、言うからぁっ……!だっていつもと違って、違うから、変な感じするの……ッ 、 んっあ゙……!!!(ぐっと奥まで突き上げられる衝撃を少しでも逃がそうとして腰を浮かしたが、)…手、離してっ……、足つかな……っ、(その弾みで腰を掴まれたままつま先立ちになってしまい、苦しい体勢で足にもナカにも余計な力が入り、全身がふるふると震えている。) あぁあっ……だめだめだめあぁあ違うの、違うっ……!!(うろたえた様子で言っていることがもう支離滅裂で。)」

マベ「あァ…、そんなに気持ちいいのか?この体位。それとも…、(ひどく意地悪な笑みを浮かべた。)…”この格好”の俺に抱かれるのがか…!?(爪先立ちで震える腰から手を離すわけもなく、激しく突き上げては最奥を揺さぶるように深いところを抉る。)…あぁぁイイ子だなァ!そうだ、だめじゃねェよなァ!?”もっと”だよなァ!?アハハハ!!(その乱れ具合に満足げに笑うと、そのうなじに顔を近づけたっぷり唾液を含ませた舌でなぞり上げた。)………喉吸われてイくなら、コッチはどうなんだろうな…?見せてみな……ッ!!(獣が獲物を仕留めるときのように大きくかぶりついた。じゅる、とはしたない音を立ててその柔肌を吸いながら、ぶつかる腰から湿った音が浴室内に響き渡るほどの激しい責めで追い込んでいく。)」

ミラ「だめ、気持ちイイとこコスられて、おかしくなっちゃいそう…!!(どちらとも答えなかったが、”それ”が話題に出されるとナカが締めつけを強くした。突き上げられる度に両手をついた壁に縋るようにして。)……っんぁっ、だめぇっ、……あっ、ん゙ッ……ちがっ……、 …えっ、何して、……ふ、あ!?(うなじにかぶりつかれ、全く身動きが取れなくなると、体を支配されていく感じにまたゾクゾクと身体を震わせる。)っは………!!…っぁあぁ…………もっと、して……っ(苦しそうに大きく息を吸うと、少し目を細めて苦しそうな、切ないような、なんとも言えない表情になって。)もっともっと、突いて……っ!!戻れなくなるくらい……イかせてよぉ、っ……!!」

マベ「(誰にも渡さないとでも言うように何度もうなじを噛み直しては吸い付く。)…ッ、ははッ…!!ホント素直だなァお前ッ…!そういうトコ…、好きだぜッ…!………!!(答えを示す締め付けの強さにぐっと目を細めた。)
言ったなあぁ…!?どォなっちまってもしらねえからなッ……!!(征服欲を加速させる言葉に笑みが止まらない。抜く寸前まで腰を離しては最奥まで一気に突き立てるのを、並の男では出来ない力強さと早さで続ける。)…お前のぜんぶっ、全部、俺のもんだからなあっ…!!(片手でちょうど子宮のあたりを指でぐっと押して)ココでよぉぉぉく、覚えとけよ!!………ん、…………ッ…!!!!(激しく腰を打ち付けながら全身を震わせた。中を熱く煮え滾ったモノが満たしていくが硬さは失われず、欲望のままに蹂躙し続ける。)」

ミラ「(壁に少しもたれるようにして、片手で腰を掴んだ彼の手を掴んだ。快感と苦しさの間を彷徨って、その手を強く強く握る。)そう、だよ、わたし…………、(自分のものだと宣言されて、ハッキリとは答えなかったが、のぼせたような蕩けた顔で笑って答えて。直後、下腹部を押されたことでびくんと体が反応し、おしりの辺りにぐっと力が入っていく。)はっ……、……ひぅっ…… ぅ、 ……っひ、 あ、…………あっ……あぁ…………ぁ…ぁ……………、(ナカがひくひくと痙攣を起こし、ミラの華奢な身体が壊れてしまいそうなくらいにガクガクと震える。もう声もほとんど出ていない。)」

マベ「は、………ア、あぁ……ッ…!!!(手を強く握る感触と見えずとも感覚で伝わってくるその蕩けた笑みに、嬉しさ混じりの声が抑えられない。愛おしくてたまらなくて、またうなじに噛みついては奥の奥を掻き回す。)す、きだ、ミラ…!!こんな気持ちになったのはッ…、お前が初めてだ……ッ…、ゥ………!!!(痙攣し中を締め付けられ思わずその華奢な身体を抱き締め一際大きく腰を打ち付けた。間髪入れずの二度目を最奥にびゅ、と叩きつけるように迸らせ。震えを互いに共有し、それが収まってくると、労わるように耳を優しく食んだ。)」

ミラ「……っ、(好きと言われ、言葉を返す代わりにこくこくとうなず頷いた。)っう、あ、こんなっ……コト、しながら……ぁあっ、好きって言わないでよぉおっ…………!やっ……あぁあっ……!!(奥を何度も何度も攻められ、もう絶頂を迎えているのに更に深い深い絶頂へと追い込まれていく。堪らずにぎゅっと目を閉じると、瞼にたまったものがその頬を伝って落ちていった。)…………、っうぅ………………、(ずるりと力が抜けていき、体の重さの全てを抱きしめるその腕に預ける。)…………んー………むぅ………(その後ももにょもにょと何か言っているが大した言葉にはならない。)」

マベ「…………っ、……ふ、ふっ…、すっげえ興奮したなァ……?(濡れた隊服に温かさを感じるほどの熱気。首を傾げると頬から汗混じりの水滴が伝い、首筋から鎖骨のほうまで流れ落ちていった。)……少し、お前との距離が、縮まったような気がする……。………あー、……まだ疼いてやがる……(力の抜けたその身体を軽々と2本の腕で抱えたまま、ずるりとモノを抜いた。)……このまま担いで、ベッドに寝かせてやろうか?」

ミラ「……うー………あっつぅ…………。(ようやく捻り出した一言が、これ。)あー……、すっごいイキ方しちゃった………、見てこれ足震えてんの…ウケる………(照れ隠しにどうでもいい事ばかり言っていたが、塞いでいたものが引き抜かれてぼたぼたと何かがこぼれ落ちる音がした。)っわ……! ……。うん。体拭いてちょっと休みたいかな…。」

マベ「そりゃまァ風呂場だからな…。(慣れたのか普通に返した。)おう、すっげーイキ方しちまったな。うなじ噛まれてイくのもなかなかだったし、今のも可愛かったぜ。(支える手で太腿を優しく撫でて労る。溢れ出たソレが重みを持って落ちるのがはっきりと聞こえた。)……っくく、たァっぷり出してやったぜ。お前はこれからもずーっと俺のモンだかんな?(愉快そうに目を細め、どこか子供っぽく笑った。)おう、抱っこするから力抜いていーぜ。(肌の上を滑らせるようにして手の位置を変え、軽々と抱きかかえる。)」

ミラ「んー……まだふわふわするもん……。ほんとヤバくて…軽々と一番を更新したね…。(太腿を撫でられてぴくと反応し、少し苦笑いをする。)あーそれねー、そうだね……、それだけじゃないかもだけど…。……好きとか、自分のモンとか、よく言うよね。っふふ、ちょっと意外でさぁ、まだ慣れないや。(抱っこされるのにはすっかり慣れて、身を委ねて。)」

マベ「ほーォ。今までの一番はどれだったんだ。(やけに嬉しそう。)そりゃあお前のことが好きだから言うし、お前は俺のモンだろ?初めてのときお前も言ってたじゃねえか。……っは、思い出したらまた疼いてきやがった。(にやりと笑い、額に優しくキスをした。水気を含んだ足音を響かせながら、ドアの近くにかけられたバスローブを片手で取ると、乱暴に浴室のドアを開け放ち出て行った。)」

ミラ「逆に聞くけど、どれだったと思う?当てられたらイイものあげよっか?(はは、とようやく明るく笑った。) あーはいはい、独占欲がすごいんだから……。……初めて会った時は、肚の中わからない奴だなーって思ったのに。(額にキスをされて、また小さく笑った。)」

マベ「んン………?(ベッドに向かって歩きながら真面目に考えている。考えながら、明るい笑顔を見せたミラにこちらも穏やかな表情を返した。)今まで女を独り占めしようなんて思いもしなかったんだけどな…。……初めて会った時か……やけに昔のことのように感じるなァ……(ベッドにバスローブを広げ、その上にミラを降ろそうと。)」

ミラ「そーだね、私も誰かに独り占めさせてあげようなんて思ったことないし……、誰かの傍にいたいとか思ったことも無かった。 ね、あのときはまさかこんな風になると思わなかったよ。ガラ悪いヤツ来たなーって思ってた。(小さく笑いながら、ベッドにそっと降ろされて。少し首を傾げるような仕草をしたあと、両手を前に出して広げた。)」

マベ「俺のガラの悪さは筋金入りだからな。怖くなかったか?(ククッと可笑しそうに笑ってから、ふとミラを見つめた。)…お前は奔放に見えたよ。それこそ誰のモノにもならねえ女みてえにな。……わからねえもんだよな……。…………。(手を広げられて、自分からも手を伸ばしながら近づき、抱き締めようと。)」

ミラ「怖くはなかったかな、難しそうだなとは思ったけど。見た目ちゃんとしてるヤツのほうが意外と中身がヤバかったりするんだよ。中身を隠そうとして無意識に偽装するもんなの。 ……ふふ。ぎゅーっ♡(直前に起きた嫌なことなんて全部忘れたみたいなご機嫌な声と笑顔でギュッと抱きしめる。)……ね、いつから私のこと好きだったの?」

マベ「………そういう奴はクソほど溢れてる、………!(ぽつりと。一瞬陰を落としたような表情になりかけたが、ぎゅっと抱き締められ、ミラの笑顔が声からも伝わり目を細めた。)………え?……ああ、……ンだよ急に。照れンじゃねえか…。(少し顔を背け唇を尖らせるようにして恥ずかしがる。)……ンン……、たぶん……、今から考えりゃ…意識しだしたのはアレだ。建国祭のとき。」

ミラ「何か楽しくないこと考えてそうだったから。今は、何もかも忘れるんだよ。そうでしょ?(すり、と肩の辺りに頬を擦り付けて。)えー、そうなんだ?だからあのとき、私が助けなくていいって言ったのに助けてくれたの? ……。えっ!?じゃあ意識してたのに家上げてくれたの!?それはヤバいことしてたねww」

マベ「(肩に感じる柔らく暖かい感触に表情が和らいだ。)……そうだな……。(ミラの頭をそっと撫で、顔を見られないように頭に顎を乗せるようにした。)…俺自身がそれに気付いたのは、だいぶ後になってからだったからな。……お前を奪われた時は無我夢中で、ひたすら腹が立ってた。助けねえって選択肢は無かったよ。……最初に家に上げたときは、……チョットは……。……意識してたのかなァ……(もぞ、と大きな身体を窮屈そうに動かした。)」

ミラ「そうだろうね。自分の感情に鈍すぎるんだよ。(くすくすと笑いながら。)そっかあ……そんなに早くから気にしてくれてたんだ。全然気付かなかったよ。(は、と思い出して。)じゃあさ、あのとき私パンツはいてないとか言ったの、よくなかったね。あれ、ほんとは嘘だったんだけど。 ……。(もぞもぞしているのを少し気にしたあと、くっついている鎖骨の辺りに口付ける。)」

マベ「…………。(気恥ずかしいのだろう。大げさに頭を掻いた。)……お前のこと”そんな目で見ない”っつったのは、俺が買ってる女達と同列で見ねえって意味でもあるし、……一人の女として見てるってことでもあったんだろう、な。(遠くを見つめるようにして、頬を少し赤らめた。パンツの話が出ても鎖骨に感じた柔らかさに少しの間黙っていたが…)……あ?…あの新月の夜か!?ウソぉ!?俺バカみてーに反応しちまったじゃねえか!!なんでそんなウソついたんだお前??」

ミラ「(ちゅ、と音を立てて唇を離すと、小さく声を出しながら悪戯っぽく笑った。)んー……どうなんだろ。そう思いたかったわけじゃなくて?(また元のように頬をくっつけ直すと、軽く目を閉じた。)なんでって、1人になりたくなかったから咄嗟に嘘ついたの。冗談だよって言うつもりだったんだけど、何か……言い損ねちゃって。」

マベ「……そう、思いたかった……?(首を捻った。)……つうかお前、今……。(頬をくっつけてきたミラに視線を落とし、)……おいミラ。今、俺に何したか言ってみ? ………、……。………そうか。それなら、…仕方ねえな。(少し困ったように、しかし穏やかに微笑んだ。)…お前こそ、いつから俺のことそんなふうに思ってたんだ?」

ミラ「いや、わかんないけど。隊長からの紹介だったし、そういう風に思ったら駄目だっていう自制心があったのかなぁって。(小さく肩を揺らして笑っている。)えー? 私にいーっぱい痕付けたくせに。一つくらいつけたっていいでしょ?私、いつもはこんなことしないんだから。(最後の問いははぐらかした。)」

マベ「…それもあったかもしれねえが…、…どうだろうな。…………。(感触を覚えたあたりに手で触れ、そこが服の下ではないことを確かめた。)…おいおい、バッチリ見えちまうじゃねえか!?着替えねえとガチでどやされるヤツだぞ!?(と言いつつまんざらでもない様子で。)つーかお前、俺の質問に答えてねえぞ?ほれ、答えな!(両手を離し、脇をくすぐるようにぎゅっと抱き締め直そうと。)」

ミラ「っふふ、大丈夫だよ。『ホテルでミラとヤってました。』って言えばいいんだから。(だんだんと笑い声を抑えられなくなって、声を出して笑った。息をついたあと、眉を下げて目を細めて。)あー、わかったわかった、言うってば。気付いたのはお見舞いに来てくれたとき。でも、初めて部屋行った時に意外といい人だなーとは思ったんだよ?」

マベ「それマジで言ったら今度は親指どころか指3本くらい突っ込まれンじゃねーか…?(引きつった笑みを浮かべながらこしょこしょしている。ミラが答えるとくすぐるのを止めて。)………あの時か。お前、大変だったのに……。……いい奴?俺が……?」

ミラ「ふっ、ふふ、そだよ。 あんな風に一緒にいて、なーんにもしなかったでしょ? そんなやついるんだなーって感心しちゃった。……。……。……。(それまで機嫌よく笑っていたのに、急に黙り込んだ。)」

マベ「………そりゃ、お前…、………。(手を出す奴のほうがおかしいとは言えなかった。少なくとも彼女の生きてきた世界はそうであり、マベ自身もそんな世界を幾度となく見てきたのだから。)……………どうした。」

ミラ「一晩ならとり繕える人もいるかもしれないけど、しばらく一緒にいたでしょ。私の事マジで女として見てないじゃんって思ったよ。 (そう言うと、胸の当たりをそっと両手で押し返して見上げて。)…つまんないこと聞いちゃったね。いつからなんてどうでもいいや。 今が大事なのに。……ねえ、さっき言えなかったんだけど、…私も、マベさんのこと、好きだよ。(うっとりと微笑むように笑った。)」

マベ「(胸を押され、俯き気味になって”見つめ合った”。)………それはねえよ。……何を言っても後付けになるが……女として見てたから、あの夜、同じ部屋で過ごすかどうか、考えに考えたんだよ。(あの夜の雨の音が聞こえてきそうな、穏やかな声でそう言った。)………。…………!!(ミラの言葉に息を呑んだ。驚いた顔で少し顔を背けたが、思い直してしっかり向き合った。)…………。…………ありがと、な。(照れ臭さが少し残った嬉しそうな笑顔を見せた。”らしくない”、その言葉がピッタリ合う、そんな笑顔。)」

ミラ「………。(その表情をじっと見つめていた。)………今、が、永遠に続けばいいのにな。(ふと目を閉じて、胸を押した手で服をきゅっと掴んで、ほんのわずかに引っ張った。)」

マベ「………振り返る過去があるからこそ、今が一層愛おしいんだよ。(いつからなんてどうでもいいという先程の言葉を打ち消すように、そう言って微笑んだ。服を少し引っ張られ、背中に手を回し、もう片方の手で優しく後頭部を包むように触れた。)………。(自分も目を閉じ、優しく唇を重ねた。)」

ミラ「…………ん、(肯定ともとれる僅かな声を出した。少し首を傾けて、重ねられた唇を食むようにして少し離れると、ミラの柔らかい唇からちゅ、と小さな音がする。またすぐに唇を重ね直して、腕をコートの中に差しこんで背中にまわし、腰の辺りをサワサワと撫でている。)」

マベ「………、(啄むようにして離れた唇から漏れた小さな音と、またすぐに触れてくる柔らかな感触に僅かに息を漏らした。)………ン、…………!(背中に回された手の動きに薄目を開け、ぞくりと背筋が震える前にミラの身体をベッドへ押し倒してしまおうと、ゆっくり体重をかける。)」

ミラ「(勢いよく後ろに倒れないようにつかまって、ゆっくりとベッドに倒れる。背中が柔らかいベッドにつくと、背中にまわしていた手をするりと離し、自分の頭の両側に置いた。少し曲げた両膝をピタリとくっつけたまま少しもじもじと擦り合わせて。)」

マベ「(その上に覆い被さると、黒いコートの裾が真っ白なシーツを侵すように広がった。)っは……、……休むんじゃなかったのか?あんだけシた後なのに、随分積極的じゃねーの……。(ちろっと小さく舌舐めずりしてミラを見下ろした。遠慮がちに両膝を擦り合わせるその下腹部に、硬いモノが服越しに当たっている。)」

ミラ「(覆いかぶさったその姿をじいっと見つめている。少しだけ目を細めて、)…………駄目?(否定されることなど無いとわかっていながら、試すようにぽつりと一言だけ零した。)」

マベ「いや。嬉しい。(ニッと笑った。)求められるのは悪い気はしねえ…。当然だろ?…俺達、恋人同士なんだからな…(両手首に添えるように自分の指を絡ませ、髪や頬にそっと口付けを落としていく。)」

ミラ「うん…………。(つられて、何も飾らない顔で笑った。)……そうだね。(気恥ずかしそうに、両手の指先がもぞりと動いた。漏れる息には少し笑い声が混じってもいる。)」

マベ「(その指に指を絡ませ、優しく握る。ふう、と吐いたやや長めの溜め息に、照れ混じりの声が乗った。)……不思議だな……何度もこうやって、…なァ。……なのによう…、……ちょっと、…あーいや…、……なんでもねえ……(何かを言いかけて、肩をすくめるようにして笑った。口付けてはそこから肌の滑らかさを味わうように唇を滑らせ、肩口から腕、指先まで、その質感を覚えていく。)」

ミラ「何か、うん、わかるよ。私ら、初めてがあんな感じだったし……、今更なんか、……(重なった手がやけに暖かい。)…………何かすっごい恥ずかしいんだけど。やだー……ウケるわぁ……(くすくすと小さく笑った。)」

マベ「……ホント、らしくねぇ……。…らしく…、ッ…、あははっ…!(堪えきれずに笑ってしまった。顔を上げ、赤らんだ頬も穏やかな笑顔も隠すことなく見つめた。)……よく拝んどけよ。これが”札付きの狂犬”マベ・マヘス様の素顔だ。…誰にも話すなよ?話したら……(こつん、と小さく額同士を当てて。)……コワイぞ?(目を細めて笑った。)」

ミラ「(こつんと額同士が触れて、またじっとその目の奥の奥まで覗き込むように見つめて。)そっかぁ… 知ってるの、私だけなんだね。悪い気はしないかもねぇ、そういうのも。 ……。……。……。(言ってから何となく気まずくなってしまって、珍しく黙り込んでしまう。じっと見つめたままの大きな瞳がほんの少し不安に揺らぐ。)」

マベ「………。(相変わらず白目は色が悪く、瞳の濃淡がはっきりしないが、そこには彼女にしかわからない優しさや、その奥の奥に隠された何か薄暗いものが映っているかもしれない。)……だろ?特別ってことだ。(少しだけ顔を離し、その両頬に手を当てた。不意に真剣な表情になって。)………怖いか?…今更とか思わねえから、正直に言いな。」

ミラ「えっ?(怖いかと聞かれてビックリした様子。)こんな風に真っ直ぐに向き合ってするのって初めて、なの、かも…。…………何か私、つまんない普通の女みたいじゃない? マベさんの好きなミラってこんなんじゃなくない? 怖い、のかな……。すっごいドキドキしてる……。」

マベ「(驚いて目を見張り、視線を泳がせた。)……あァー……、ソウいえば……初めてカモナ……。いつもは勢いに任せてヤってたから…改めてこうすると、緊張すンのかも、な……?……。………。(照れを滲ませていたが、ふっと真面目な表情に戻った。)……どんな格好してようが、手慣れてようが普通でつまらなかろうが、今俺の目の前にいる女が”俺の好きなミラ”だ。……俺好みの自分を演じなくていい。自分で己の価値を決めな、ミラ。」

ミラ「……。……。(じっと見つめたまま止まって、ついに何も言わなくなった。ミラの滑らかな胸が心做しかいつもより早いペースで上下している。落ち着きなく両足の先を擦り合わせるように動かすその姿は、いつものように強がったり大人ぶったりするミラではない。)」

マベ「(ああ、そうだったのかと心の中で呟き目を細めた。)………………。(ゆっくりと顔を近付けそっとキスすると、手を指先から滑らせるようにしてその肌を撫で回していく。口付けは回数を重ねるごとに徐々に深くなり、舌を差し込み絡ませながらその手を胸へ這わせ、優しく揉み込んでいく。)」

ミラ「…ん、(片手が落ち着きなく長い髪の先を触り、時折、閉じた瞼がぎゅっとさらに強く閉じられる。)……ぁ、………。(絡みつく舌をいつものように受け入れられず、空気に飲まれるようにされるがままになってしまう。身体を触られる度、舌を動かされる度に力がはいって小さくぴくりとその身を震わせる。)」

マベ「ン、ッ……、…ハァ…、……!(打てば響くその反応にだんだん抑えていた熱が露わになり、キスの合間の息遣いと身体を撫で回す手の動きが激しくなる。ぬるりと舌を抜くと、熱に浮かされたような表情で小さく舌舐めずりした。)…怖かったり…、…して欲しくなかったりしたら、……言ってくれ……な…?(そう言いながら腰のあたりからお尻、太腿まで撫で下ろしていく。片方の手が太腿の付け根から、先程まで激しく攻め上げていたそこへと伸び、やや遠慮がちにその具合を確かめようと。)」

ミラ「……っふ……、(薄目を開けるともうすっかり蕩けたような表情になっている。こく、と小さく頷いた。)……ん。して欲しくなかったらそう言ってる……けど、私、あんまりこういう風にしたことなくて…、(触れたそこはぬるりと湿った感じがする。早々と期待しはじめている身体に気付かされ、ふいと顔を横に向けると、上がった体温でいつものミラの香りがふわっと漂った。)」

マベ「(指先のぬかるんだ感触と柔らかく香るミラの匂いにぞくりと背筋を強張らせた。)……そ、だよな……。こういうのは…、恋人同士でしかやらねえよな……?……ははっ、…情けねえ話だが、俺も緊張してんのか興奮してんのかわかんねえ…、……もう、お前のことしか考えられなくてよ……(指でそこをなぞるのも早々に両足に手を回し、持ち上げる素振りを示しながら。)……優しくする、から……。……いい、か……?」

ミラ「何か、性欲直結じゃない感じのね。そもそも覆いかぶさられてするのもほとんど……………、わー… やばい……恥ずかしくて死にそ………(思わず片手の項甲で口元を軽く隠した。足を持ち上げられるのを止めたりする様子はない。)うん。優しく、して…………?」

マベ「…声に出すと余計恥ずかしくなるぞ…(小さな声でそう言って照れ臭そうに顔を背けたが、思い直して目を閉じた。瞼を開けるともう覚悟を決めた男の顔つきになっていて、改めて向き直り。)……いいじゃねえか、二人で恥ずかしがったらよ。セックスは勝負じゃねえんだろ?(目だけは真剣に優しく笑った。ぐっと膝の裏に手を差し込み、片足を持ち上げながらベルトを外す。もう片方の足が持ち上げられたときにはもう、硬く尖った先端が宛てがわれていて。)……………ッ!!(ぐちゅ、と水音を立てて挿入した。いつものような強引さはなく、できるだけ優しくゆっくりと奥へ突き立てていく。)」

ミラ「(どくんと胸が一際大きな鼓動を鳴らして、そのなんとも言えない感覚にわけも分からず目をぐっと細めた。)……恥ずかしいけど、嫌じゃないよ。不思議。 そうだよね、一緒に……っふ…… …んん…………(ゆっくりと差し込まれ押し広げられていくその独特な感覚に意識が持っていかれ、何か言いかけていたのやめた。随分奥まで届いたところでようやく息を吸って)……っはぁ……、あぁ……、入ってるの、すっごい意識しちゃう……。(そこの内側はいつも以上に濡れていて、すんなりとその大きなモノを咥えこんでしまう。)」

マベ「………ン、……ッ!(これまでで一番柔らかくたっぷり水気を含んだその感触に、眉間に皺が寄るほど目を細めた。)……すげ……おまえン中ヌルヌルで…、……気持ちイイ……。(普段ならあえて言わないような言葉を口にだしてしまうほど昂っている自分に気が付いた。奥まで届かせるのが勿体ないと感じるほどで、それでも欲望に突き動かされ、最後はぐっと奥をこじ開けるように突き入れた。)……ッ、ほら…、ぜんぶ…、入ったぞ……、俺の…っ、キツいだろ…?わかってンだけど、お前が可愛くて仕方なくって……止まらなくってさ…(膝を抱えたまま上体を屈めるようにして顔を近付けた。一度腰を引き、すぐに奥まで突き入れた。いつも以上に濡れたその感触に思わず笑ってしまう。)……ふ、ふ……、夢中になったら、すぐにでも出そうだ……。」

ミラ「……う、わ、 私……、こんな風になるんだ……ね?(まだ入っただけなのに、もう胸を上下させて大きく息を吸ったり吐いたりしている。)うん、中、いっぱいになっちゃうから……、でも、それが……(膝を抱えられたまま腰を動かされ、体の中を駆け巡っていく快感に思わず表情を歪める。また中からぐじゅ、と粘着質な水音がして。)……それが、よくて………。繋がってる、って感じがして……。」

マベ「(抱えたミラの両足を自分の身体に絡ませるように促すと、大きく呼吸するその身体を包むように抱き締めた。)……こんな風にって……?言葉に出して言ってくれよ…っ……(髪に、頬に、唇に、思うがままにキスを落としていく。溢れてしまいそうな熱い水気に背筋を小さく震わせた。)俺もだ…。こうしてると…ずっと…、……アァ、…なんて言やァいいんだろうな…?俺わかんねえよ、…ッ……!!(感情が溢れて言葉にならずそれでも愛おしくて、抱き締めたまま激しく腰を動かし始めた。湿っぽい水音が部屋に響き渡る。)」

ミラ「あっ……う、あは、ちょっと苦し……ふふ、(大きな体に覆いかぶさられ、そう言いながらも離れないように両脇から腕を背中に回して抱きつき、胸の辺りにくっついて。)ふふふ、ドキドキしてるの聞こえる……、……あ、 ……っん……あぁっ……、気持ちいい……。これ、好き…、もっとして……(まわした両足をぎゅっと引いて腰を引き寄せ、自分もほんの少しお尻を浮かせるようにしてその動きを受け入れる。)

マベ「(抱きつかれ、その身体を守るように抱き締めた。)アハハ、聞こえちまったかァ…!しょうがねえよなぁ、こんなにっ…一つになるほどくっついてンだからなァっ……!……ああ、もっと…、もっとしてやるよォミラ…!!お前のことっ、大好きだからなぁっ…!ずっとこうしていたいくらい、好きでたまんねえからなアッ!!(腰を引き寄せられ思わず仰け反る。それでも激しい動きは止めず、小刻みに、時には優しくソレで中を貪っていく。限界を超えそうなのを堪え、切ないような嬉しいような表情を隠すことすら忘れていた。)」

ミラ「(好き、と言われて一気に体温が上がっていく。)あっ……あぅ…… んっ………、い……イッちゃう、だめ、まだ……っ…… 一緒にイきたいのに……、(大きく息を吸ってとめて、抱きしめる力が一段と強くなっていく)もうだめ、我慢できない……っ…………!! あぅ、あ、あぁっ、んーーーっ…………!!(押し寄せる快感を仰け反って逃がして我慢しようとするが、抱き寄せられた窮屈な体勢ではどうにもできない。まともにそれを受け入れることになって、ビクビクと全身を震わせ、身を捩りながら)あ……あぁ…… マベさん……、だいすき…………。(真っ白になった頭の中で絞り出すようにぽつりと本音を零した。)」

マベ「ん、んぅ、……ッ……!!(一緒にイきたいと言われ口の端に笑みを浮かべた。いつもの凶悪なものではなく、我慢していたものを一気に崩され快感と溢れ出る愛おしさに満たされた、初めて見せる表情。)あ、…ァ………!!一緒、って、こんなに、ッ……あああ!!(一緒にいられるのは、一つになれるのはこんなに嬉しいものなのかと口に出そうとしてできなかった。絶頂寸前のミラをきつく抱き締め、自分も天井を仰ぎ見そうになるのを堪え背筋を大きく震わせた。)あ、あ゛、ミラぁ、…っ出る、イくぅっ…!!っ、んうう……!!はあぁ、ぁ、ぁ…ッ……!!!!(ほとんど同時に、中で出すたびにびく、びくっと結合部すら震えるほどの激しい絶頂に叩き込まれた。)……っ……。……ありがとな……好きになったのが、お前でよかったよ、ミラ…(絶頂の収まりきらないうちに耳元で囁かれた言葉に、掠れた声でそう答えた。)」

ミラ「(ぢゅぷ、と中から互いの体液が溢れそうな音が聞こえたが、きつく締まったそこからは何も出はしなかった。)ふ……ぅう…………。(背中に回していた手が力を失って、ぱたりと顔の両側に置かれた。荒い息を繰り返し、少し虚ろな表情でぼーっとしている。暫くそんな様子でいたが。)……あー、ぼーっとする……ごめんねぇ、我慢できなかったや…………。……そんなこと言ってくれるの、マベさんだけだよ。(ふふ、と力無く笑った。)間違いだらけの生き方してきたけど…………、この先何があっても、お互いを選んだことは間違いじゃなかったって言えるんじゃないかなぁ……。」

マベ「(背中に回していた手を離し、頭をミラの肩口あたりに埋めたまま荒い息を繰り返す。)……ハーッ、…ッ、…ハァァッ……、……すげ、……中キッツい……っあァ!(両手を突き出すようにして身を起こすと、ギチギチに張り詰めた中を解放するかのように勢いよく引き抜いた。混ざりあった互いの体液をまとってどろどろに濡れている。)……ふ、…ふふっ……謝ンなよ……何回だって、シてやっからよ……(息を整えながら手の甲で顎の下あたりを拭った。力無く笑うミラに目を細め笑い返す。)……そうだな……俺も後悔ばっかの人生だが……、…それでも、お前と出会って、好きになって、幸福な時間を過ごせて…。…それだけで…、……上等だ。」
ミラ「んー……ほんと、中キッツいよねぇ、(少し照れくさそうにしていたが、モノが一気に引き抜かれたときに中が擦れた感覚にビクッと一度身体を跳ねさせた。)あっ ん、いやっ……!!もっとゆっくりし、……っ!!(ぴく、ぴく、と小さく腰を浮かせる動作、とともにミラの中からぴゅ、と何かが吹き出してはぽたぽたとシーツを濡らしていく) …………あーーーー…………もう………………(耳まで真っ赤になって両手で顔を隠してしまった…)そうだね………………。」

マベ「お、………!(跳ねる腰と吹き出す何がが自分の下腹部やシーツに落ちて広がっていく”音”と”感触”に満足そうな笑みを浮かべた。耳まで赤くして顔を隠したミラの耳元に唇を寄せる。)…すげえ可愛い…、たまんねぇ……(本当に愛おしいといった声色で、労るようにお臍の下を円を描くように撫で回した。)……アー、そうだ。さっきの答えだかな。初めてシたときの、2発目。………どうだ?(ここへ来て先程の”今までの中で一番はどれか”の答えを口にした。)」

ミラ「……あーやだ…、恥ずかし……、このタイミングで可愛いとか言わないでくれない……。え、服汚してないよね………?(指の間からちらりと覗きながら。下腹部を撫でられ少し困ったような目をしたが、隠していた手をはなした。)……んー、それ、今言うんだ?えーとねぇ、”過去一番だったのはどれだったか”ってことで言うなら、不正解。」

マベ「何言っても恥ずかしがンだろ?男としては可愛く思うモンですよ、気持ちよすぎて潮まで吹かれちゃあねェ?(まだ火照りの残る顔でニィと笑った。普段の表情に戻りつつある。)……あ?……まァ、大丈夫だろ。なんならもっかいこのままシャワー浴びりゃいいだろ。(撫でる手はそのままでミラの隣に寝転がった。濃淡のわかりづらい瞳を満足気に細める。)……アレ?そうかァ、割と自信あったんだけどなァ?…じゃ、正解を教えてくれよ。」

ミラ「だから余計なこと言わないでって……あんまり言うと怒るからね……。あー、何か、驚きの連続だよ…。意外と知らない自分がまだあったりするもんだね。(ふあ、と欠伸をしたのを手で隠してから、隣に寝転がったその方へ顔を向けて。)うーん、半分正解なんだけどね。過去一は、さっきの立ちバックだよ♡(にや、といつものように目を細めて笑った。)」

マベ「わかった。(人差し指でその唇をちょんとつついた。)…そうだな。どう言やァいいかわかんねえが…、…それを二人で共有できるのは、悪くねえ気分だ。…確かにチョット恥ずかしいけどな?(色々思い出したのか、ほんの少し照れ臭そうに笑った。)んン?……あーそうか、そういうことね。…じゃあ、今のは…、………。(聞きかけてはっとして、改めてミラの顔を見つめた。)」

ミラ「んー……、そうだね。……。ふたり、かぁ。(何か考えている。遠い未来のことに思いを馳せているようだ。) ……ん?(はっと目の前のことに意識が戻ってきて、じっと見つめ返して。)……ふふ、今のが、いちばん。 ……ね、仕事中なんでしょ?こんなとこで寝ちゃっても仕方ないし、私は自分の泊まってるとこに帰ろっかな。(ゆっくりと上体を起こして)」

マベ「………。(ふたりかぁ、というミラをどこか真剣に見つめた。)……。………そっか。……俺もだぜ。(ふっと微笑んだ。)ああ、そーいやそうだったわ。じゃ送ってってやるよ。俺は一度帰らねえとな……ふふ……。(続いて上体を起こし、コートから黒眼鏡を取り出して掛けた。肌に残された痕に触れ、小さく笑った。)」

ミラ「…えー、ほんと?(くすくすと笑って。) そういやそうだったって、その格好しててなんで忘れるの? 服着るから少し待ってて。あっちに置いてあるから……、(ベッドの端から両足を下ろし、立ち上がろうとしたが、) んぎゃっ!!!!(足に力が入らず、がくんと床に両膝をついた…………)」

マベ「ホント。(目を細めて笑った。冗談じみていない本気の笑顔。)こいつ(隊服)はもう身体の一部みてえなモンだからなぁ。……って、オイ!?どうした?(ベッドからするりと抜け出し、隣にしゃがみこんだ。)……………もしかして立てねえのか?」

ミラ「……いやいや、まさかそんなことないでしょ(笑) (ベッドに手をかけて立ち上がろうとするが…) ……。(ちら、と顔を見た。)」

マベ「………。(真面目な顔で見つめ返した。それからふっと笑って。)………ほら。(いつものように、お姫様抱っこで持ち上げてしまおうと。)」

ミラ「……意外と知らない自分がまだあったり、ね…。 抱き上げて欲しくてわざとやってるわけじゃないんだよ…………?(ぎゅ、と抱きついて。)」

マベ「(堪らず吹き出した。)…おま…、俺の前で何回この展開やってると思ってんだ…?(くっくっと肩を震わせ笑う。大きな手と腕でその身体を軽々と支え、立ち上がった。)わざとでもわざとでなくてもいーよ。そーゆーちょっとおドジなところ、俺は気に入ってンだ。(愛おしそうに抱き締め、ゆっくりと歩き出す。)」

ミラ「ほんと、何か気が緩んじゃうんだよね。え?緩んだのは気だけじゃないって?(笑) ……ね、……ありがと、来てくれて。(服を残した浴室に入る直前、言いそびれていたその言葉を今更伝えて、穏やかに笑った。)」

マベ「この子はねェー……ホント、(笑いながら何か言いかけたが、自分に向けた礼の言葉にはっとした。)………!!……。………。……おうよ。…いつだって文字通り、飛んで来てやらあ。(一瞬の強張りをおくびにも出さず、穏やかに頷き、再び浴室内へ入っていった。)」